2
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

12 Days of OpenAIで発表された新機能やアップデート

Last updated at Posted at 2024-12-13

OpenAIは「12 Days of OpenAI」と題して、12月6日から12営業日連続で新機能やアップデートを発表しています。現時点での主な発表内容は以下の通りです。

Day 1

OpenAI o1の正式リリース

  • マルチモーダル対応で画像アップロードが可能に
  • ChatGPTの全有料プランで利用可能
  • より正確で高速な応答を実現する新しいアーキテクチャを採用

ChatGPT Proの導入

  • 月額200ドル(約3万円)の新プラン
  • o1 Proモードへのアクセス
    • 研究者、エンジニア、AIを日常的に使用する専門家向けに設計
    • 特徴
      • より多くの計算リソースを使用して深い思考が可能
      • 複雑な問題に対してより信頼性の高い回答を提供
      • 特に以下の分野で高い性能を発揮
        • データサイエンス、プログラミング、法的分析 など
  • OpenAIの最先端モデルとツールへの無制限アクセスを提供
    • OpenAI o1(最新のAIモデル)
    • o1-mini(軽量版モデル)
    • GPT-4o
    • Advanced Voice1
  • Advanced Voice Modeの制限解除

Day 2

強化学習型ファインチューニング

  • 数十〜数千単位のタスクを処理
  • 法律、保険、医療、金融、エンジニアリング分野での活用を想定
  • 2025年初頭に一般公開予定

Day 3

Soraがついにリリース

  • テキストからリアルな動画を生成できるAIモデル
  • さまざまな形式のビデオを作成したり、リミックス、ブレンドしたりできる
  • ChatGPT Plus/Proプランなどで利用可

Day 4

Canvasのベータ版公開

  • ChatGPTの新しいインターフェースで、単純なチャット以上の文章作成やコーディングプロジェクトが可能
    • 別ウィンドウで開き、ChatGPTとユーザーが並行して作業可能
    • GPT-4oで構築され、現在ベータ版として提供中
  • 文章作成機能として下記のような機能を提供
    • 文章の編集提案と即時フィードバック
    • 文章の長さ調整
    • 読解レベルの変更(幼稚園から大学院レベルまで)
    • 文法・明確さ・一貫性のチェック
    • 絵文字の追加
  • コーディング機能として下記のような機能を提供
    • コードレビューと改善提案
    • デバッグ用のログ追加
    • コメントの追加
    • バグ修正
    • 他言語への移植(JavaScript、TypeScript、Python、Java、C++、PHP)
  • 文章作成タスクでは83%、コーディングタスクでは94%の精度でCanvas起動判断が可能
  • コメント生成の品質と正確性において、通常のGPT-4oと比較して精度が30%、品質が16%向上
  • 使用方法
    • ChatGPTが必要と判断した場合に自動で開くか、プロンプトに「use canvas」を含めること
    • 特定の箇所をハイライトして編集対象を指定可能
    • バックボタンで過去のバージョンに戻すことが可能
  • ChatGPT Plus、Team、Enterprise、Eduユーザー向けに提供開始

Day 5

Apple Intelligence連携

  • SiriがChatGPTと連携開始

Day 6

Advanced Voice Modeの機能拡張

  • 「Advanced Voice Mode」に動画機能が追加され、音声とビデオを組み合わせたインタラクティブな体験が可能
  • AIがリアルタイムでカメラ映像を理解し、物体や状況を認識して応答できる
  • ChatGPT Plus/Proプラン向けに提供される予定

Day 7

ChatGPTのProject機能

  • AIを活用した作業を効率的に管理・整理するための新しいワークスペース
  • Project機能を使用すると以下のことができるようになる
    • ファイルのアップロード
      • アップロードしたドキュメント、画像、コードなどのプロジェクトに関連する情報にアクセスし使用できる
    • カスタム命令の設定
      • トーン、スタイル、希望の出力など、プロジェクトに対する特定の指示ができる
    • 会話を整理
      • 関連する会話をグループ化して、過去のやりとりを簡単に見つけて参照できる

Day 8

ChatGPT Search機能

  • ChatGPTの検索機能が全体に開放され、すべてのプラットフォームでログインしているすべてのユーザー(有料、無料)で利用できるように
  • 検索がより高速になりモバイルでのエクスペリエンスが向上
  • 高度な音声モードと統合され、音声コマンドでリアルタイムのWeb情報にアクセスできるように
  • ブラウザで ChatGPT 検索をデフォルト検索エンジンとして設定できる

Day 9

開発者向けに複数の新モデルと新機能を発表

  • OpenAI o1がAPIで利用可能に
    • OpenAIのo1モデルは、複雑な推論タスクに特化した大規模言語モデル
    • 特に関数呼び出し、構造化出力、コーディングのような領域で、以前のモデルよりパフォーマンスが向上
    • 関数呼び出し、構造化出力、開発者メッセージ、画像理解を含む、完全な製品機能をAPIで利用できる
  • リアルタイムAPIの更新
    • リアルタイムAPIでWebRTCがサポートされ、リアルタイムの音声体験を簡単に構築できる
    • GPT-4オーディオトークンのコストが60%削減
    • APIでのGPT-4 Miniのサポートが追加
  • プリファレンス微調整
    • プリファレンスの新しい微調整方法がAPIで利用可能に
    • 開発者は他方よりも優先される応答のペアを提供することで、ユーザーの嗜好により沿ったモデルを作成できる
  • GoとJava用の新しいSDKが利用可能に
    • OpenAI APIとの統合がより簡単になった
  • 新しいログインとサインアップのフローが導入され、APIキーの取得プロセスが簡素化された

Day 10

ChatGPTの新しいコミュニケーション方法

  • ChatGPTでは音声通話とWhatsAppの2つの新しいコミュニケーション方法が追加された
    • 電話機能
      • 米国の専用番号に電話することで ChatGPT と直接会話できる
      • 毎月 15 分間の無料通話を受けることができる
    • WhatsApp
      • 世界中のユーザーが WhatsApp で ChatGPT にメッセージを送信できる
    • これらのコミュニケーション方法を通じ、ChatGPT をよりアクセスしやすくユーザーフレンドリーなものに

Day 11

アプリとの連携機能

  • ChatGPTが他のアプリケーションと連携し、よりシームレスなワークフローを実現する機能
  • ChatGPTがデスクトップ上で実行中の他のアプリケーションと連携し、テキスト、コード、データなどを直接取得できる
  • ChatGPTは連携したアプリのコンテキスト(文脈)を理解し、より適切な応答や提案を生成できる
  • ターミナル、IDE(統合開発環境)、ノートアプリなど、様々な種類のアプリケーションとの連携が可能
  • 具体的な連携例
    • Gitリポジトリのコミット履歴やコード内容をChatGPTに直接渡すことができる。例えば、「過去2ヶ月のコミット頻度を計測したい」といったリクエストに対して、ChatGPTが関連コマンドを自動生成し、ユーザーはコピー&ペーストで実行できる。
    • Xcode、VSCode、JetBrains製品などのIDEと連携し、コード修正や追加コードの提案を行います。これにより、コーディング時の手戻りや検索時間を削減できる
    • Apple Notes、Notion、Quipなどのノートアプリと連携し、執筆中の文書コンテキストを直接読み取り、文章のリライト、情報補足、参考文献の提示などを行える
  • 具体的なメリット
    • ワークフローの効率化
      • アプリケーション間でのデータ移動やコピー&ペーストの手間を削減して作業効率が大幅に向上
    • コンテキストに基づいた高度な支援
      • ChatGPTがアプリのコンテキストを理解することで、より的確な応答や提案を生成できる
    • よりシームレスな作業体験
      • 複数のアプリケーションを横断して作業する場合でも、ChatGPTが中心となってシームレスな作業体験を提供
  • Mac版ChatGPTアプリに実装済みで、Windows版アプリも提供予定

Day 12

2つの新しい大規模言語モデル「O3とO3-mini」の発表

  • o3 and o3-miniの主な特徴
    • o3は非常に強力なモデルで、コーディング、数学、科学などの分野での大幅な精度向上。特に、困難な数学問題を解く能力に優れている
    • o3-miniはコストパフォーマンスに優れたモデルで、o3と同等の性能をより低いコストで実現
  • 新しい安全対策
    • o3-miniから順次、外部の安全研究者による安全テストが実施予定
    • モデルがプロンプトを熟慮し、安全性の判断を行うことで、より正確な安全境界を学習する技術が導入されている
  • APIへの統合
    • 関数呼び出し、構造化出力、開発者メッセージなどの機能をサポートし、開発者がより柔軟にモデルを活用できるようになる
  • 今後のスケジュール
    • o3-miniは2025年1月末頃に一般公開予定
    • o3はo3-miniの後に一般公開予定

その他具体的な内容については、下記公式サイトをご確認ください。

2
0
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?