リスキリングとは何か?
「リスキリング」
最近、このような言葉を耳にする事が皆様の周りでも多くなってきているのではないでしょうか?
ここ1,2年、私がカスタマーサクセスマネージャーとしてお客様支援をする中でも、色んなシーンでこの言葉を耳にするが増えてきたと感じています。
さて、このリスキリングとは一体何か?
経済産業省の審議会・研究会の「第2回 デジタル時代の人材政策に関する検討会」において、下記のような定義が紹介されています。
「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」
この記事を読まれている方はMicrosoft製品に携わっていたり、これから新しい事にチャレンジをされる方々だと思いますが、そのような方に向けてこちらの言葉を解釈すると、
「外的環境の変化により、会社のビジネスモデルや目指すべき方向性を変えざるを得ない。それに応じて我々社員も能力やスキルを自ら磨く必要がある」
という事ではないかと思います。
Microsoftでは、そういった社員の皆様のスキル向上を支えるツールとしてVivaラーニングを提供しており、本日はそちらの概要や利活用の方法をご紹介させていただきます。
Vivaラーニングとは何か?
一言で言うと「Microsoftが提供する無償の学習コンテンツや、SharePointOnline上の会社のコンテンツを、Teams上から学ぶ事ができる」ツールです。
下記がアプリケーションの画面となりますが、
Microsoft Learn
Microsoft365 Training
LinkedIn Learning (※有償コンテンツは別途LinkedInのライセンスが必要)
などの学習コンテンツをここから学ぶ事ができます。
Vivaラーニングの使い方
ここからはVivaラーニングの使い方を説明します。
皆様も手元のTeams環境を使って一緒に操作をしてみてください!
1.アプリの追加方法
まずはTeams上でVivaラーニングのアプリを追加しましょう。
利用時に毎回検索しなくて済むように、必ずアプリの固定をしてください。
※GIFで動きが確認できます
※もし、Vivaラーニングが表示されない場合は管理者側で利用を制限している可能性がありますので、その際は自社の管理者様へご確認下さい。
※2022年11月現在、Microsoft 365 E3/E5/F1/F3, Office 365 E1/E3/E5/F3のライセンスで利用可能です。
2.ホーム画面
Vivaラーニングのアプリを開くと、Microsoftが提供するコンテンツ一覧がホーム画面から確認できます。
後述のコンテンツの検索により自分が興味あるものを確認する事が可能となっており
また、「関心事項」を保存する事で自分が興味のある分野や技術領域に関してコンテンツのレコメンドを受け取る事も可能です。
3.コンテンツの検索
自分が勉強したいコンテンツを製品名などで検索し、参照する事ができます。
例えば「Teams」と検索すると、このように該当のコンテンツが表示されます。
※GIFで動きが確認できます
また、検索したコンテンツはブックマークをする事でいつでも振り返りができるようになっています。
4.タブ
チャネルのタブにコンテンツを固定する事ができます。
あくまで個人として保存しておきたい場合はブックマークが良いですが、チャネルの中に固定することでチームメンバーにもシェアできますし、チャネルから直接確認ができるようになります。
5.他者へのコンテンツシェア
Vivaラーニング上のコンテンツはチャネルやチャットでも共有する事が可能なので「これを見ておいてね!」という事も簡単にできます。
ユースケース
ここからはVivaラーニングを使った事例をご紹介します。
1.新入社員/中途社員向けの学習コンテンツ紹介
先程ご紹介したタブの機能を使い、Microsoft365を学ぶためのチーム/チャネルに、まずは学ぶべき基本的な知識や、社内の勉強会動画などのコンテンツを固定する事で、Microsoft365の使い方を新入社員、中途社員に学んでもらう事が可能です。
2.勉強会動画の一覧化
我々の組織でもタブに過去の勉強会動画をまとめていて、チャネルの中で学び合いを促進しています。
私が所属するチームでは、定期的に個人のスキルアップを目的とした勉強会を実施しています。
勉強会専用のチャネルも作成し、チャネル会議で勉強会を録画しているのですが、この場合どうしてもチャネルのスレッド内に情報が埋もれてしまう、という事が今まで起きていました。
そこで、Vivaラーニングを使い、タブに各回の動画ファイルを配置し、ここから簡単に確認できるようにしています。
「勉強会に出れなかったので、後で確認しよう」
「この前の勉強会の内容を忘れてしまったので、再度見直したい」
使ってみると、このような時は非常に便利だと感じています。
勉強会の動画はSharePointOnline上に格納されており、そこと連携してコンテンツを表示しています。
このような使い方ができると、Microsoft提供の学習コンテンツのみの利用に限らず、幅広くご活用いただけると思います。
なお、自社のSharePointOnlineのコンテンツ連携に関してはテナント管理者様側での設定等が必要なため、ご要望があれば自社の管理者様へお問い合わせ下さい。
※SharePointOnlineとの連携手順に関しては下記の公式ドキュメントをご参照ください。
Microsoft Viva ラーニングのコンテンツ ソースとして SharePoint を追加する
3.Botと組み合わせた利用
こちらは社内のFAQボットとVivaラーニングを組み合わせたお客様事例となります。
社員からの問い合わせを受けた際に、これまではファイルの格納先などをBotが返していたのですが、それをVivaラーニングのコンテンツファイルを返答するようにしました。
これによって、全てがTeams上で完結する事ができ、ファイル格納先をVivaラーニングに集約する事で管理稼働を削減する事に繋がっています。
その他 活用リソース
Vivaラーニングの概要紹介は弊社のYoutubeアカウント「Microsoft 365 Japan」でもご紹介しておりますので、こちらもご参照ください!
従業員に学びの場を Viva ラーニング
本日はVivaラーニングの概要説明、利用方法について説明させていただきました。
ぜひ、このブログを読まれた皆様でもまずは一度、使ってみてください。特にSharePointOnline連携ができるとTeamsの活用方法が更に一段階レベルアップすると思いますので、ご活用いただければと思います。
それでは皆様、楽しいVivaライフを!!