Cognos Analytics 11.1.2 のリリース

2019/4末にCognos Analytics 11.1.2がリリースされました。

マニュアルに変更点がのってますので、主たる変更点を紹介します。
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/SSEP7J_11.1.0/com.ibm.swg.ba.cognos.ca_new.doc/c_ca_nf_11_1_2_container.html

Cognos に Jupyter Notebook が取り込まれた

Jupyter Notebookとは、Pythonなどの言語のプログラムを実行し結果を記録できるツールです。
jupyter Notebookの紹介
https://qiita.com/horankey_jet_city/items/f29c3477a5099f12cb18

このJupyter Notebookの機能そのものが、Cognosに組み込まれています。
新規メニューから、Jupyter Notebookの機能が起動され、画面のイメージで、Cognosポータル上のアップロードデータ等のデータエントリーを取り込み、Python等のスクリプトで高度分析を行い、結果をデータセットとして保存し、ダッシュボードやレポート等のソースデータとして使用する事ができるようになりました。

Jupyter Notebookのスクリプトのスケジュール実行や、Jupyter Notebookで作成したファイルをCognosに取り込む事も可能です。

Jupyter Notebook機能のセットアップ手順はマニュアルを参照ください。
Installing IBM Cognos Analytics for Jupyter Notebook Server
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/SSEP7J_11.1.0/com.ibm.swg.ba.cognos.inst_cr_winux.doc/c_inst_jupyter.html

アップロードファイルをチーム・コンテンツに直接保存できるようになった

アップロードファイルは、これまでマイ・コンテンツに保存されていましたが、直接チーム・コンテンツに保存できるようになりました。

データ・モジュールの機能追加

データ・モジュールでダイアグラムを見る際に、フォーカスや自動配置の機能が使えるようになったようです。
また、計算アイテムの作成で、集計後に計算を行う指定ができるようになりました。
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/SSEP7J_11.1.0/com.ibm.swg.ba.cognos.ca_new.doc/c_ca_nf_11_1_2_modeling.html

ダッシュボードの機能追加

ダッシュボードでのデータアイテムのソート順を、「カスタム」つまり自由に並び方を指定できる機能が追加されました。
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/SSEP7J_11.1.0/com.ibm.swg.ba.cognos.ug_ca_dshb.doc/t_create_custom_sort.html

データアイテム内の特定のデータを自由にグループ化できる機能が追加されました。
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/SSEP7J_11.1.0/com.ibm.swg.ba.cognos.ug_ca_dshb.doc/t_create_custom_group.html

簡単ですが11.1.2のリリースと新機能の概要のご紹介でした。