概要
Cognos TM1の認証でCAM認証というCognos BIの認証機能を利用する認証方式がありました。
Cognos TM1の後継のPlanning Analytics Local(PAL)でもCAM認証がありますが、相手はCognos Analyticsとなります。
今回、初めてPALでのCAM認証を実装してみましたので、手順を投稿しておきます。
手順
まず、普通にCognos AnalyticsとPlanning Analytics Localの導入と、それぞれ動作するところまで手順省略します。
PALのインストール先の以下のフォルダに「bi_interop.zip」というファイルがあるので、右クリックして「すべて展開」を選択します。
展開先として、大胆にもCognos Analyticsのフォルダを指定します。
思い切って上書き。
置き換え。
以下のCognos Analyticsのフォルダの「tm1web.html」というファイルをメモ帳で編集します。
編集箇所は赤枠の「tm1webServices」のHOSTNAMEのところを、TM1Webのホスト名を指定します。
※できればFQDNで指定しましょう。
同様に以下のファイルも変更する。
C:\Program Files\ibm\cognos\analytics\webcontent\pmhub.html
// Update the following to point to the location of the pmhub service(s)
var pmhubURLs = ["http://hostname:9510","http://hostname:9580"];
C:\Program Files\ibm\cognos\analytics\webcontent\planning.html
// Update the following to point to the location of the planning service(s)
var planningServices = ["http://hostname:9510","http://hostname:9580"];
次に、Cognos Analyticsのwebcontentフォルダの下の「tm1」というフォルダごとコピーします。
貼り付け先は、以下のフォルダ。Cognos Analyticsのwebcontentの「bi」フォルダの下に貼り付けます。
※この手順、マニュアルとかに書いてないですが、これをやらないとエラーになります。
各TM1サーバーの、Tm1s.cfgファイルを編集します。
編集箇所は、以下のServerCAMURIとClientCAMURI。
HOSTNAMEは、Cognos AnalyticsのHOSTNAMEです。※できればFQDN。
ちなみに、SSOなどでCognos AnalyticsにオプショナルのGatewayを構成している場合、ClientCAMURIはこちらになります。
ClientCAMURI=http://HOSTNAME/ibmcognos/bi/v1/disp
あと、今まで書いていたCAMPortalVariableFileは書かなくて良いみたいです。
IntegratedSecurityModeはもちろん「5」。
Cognos AnalyticsのCognos Configurationで、Cognos Application FirewallにTM1側のHOSTNAME(FQDN使用の場合FQDN)を記載します。
Cognos Analytics及びPlanning Analytics Localのサービスを起動します。
TM1Webにアクセス。以下の画面になるので「ログオン」。
Cognos Analyticsのログイン画面にリダイレクトされるので、IDとパスワード指定してサインイン。
TM1Webに戻ってきて、CAMのユーザーでログインが完了しています。
ご活用下さい。