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Planning Analytics Workspaceのバージョンアップ

Last updated at Posted at 2020-06-01

Planning Analytics Workspaceのバージョンアップ

Planning Analytics Workspace(PAW)のバージョンアップをやる事になりそうなので、色々とやり方を調べたついでに、情報をまとめて投稿しておきます。

情報ソース

Upgrade Planning Analytics Workspace Local
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/SSD29G_2.0.0/com.ibm.swg.ba.cognos.tm1_inst.2.0.0.doc/t_paw_upgrade.html

How to Upgrade (Update) Planning Analytics Workspace
https://exploringtm1.com/how-to-upgrade-planning-analytics-workspace/

How to upgrade versions of Planning Analytics Workspace Local using PowerShell scripts
https://www.youtube.com/watch?v=htlzgX1xT-U

How to upgrade Planning Analytics Workspace Local and configure Planning Analytics Administration
https://www.youtube.com/watch?v=Nel5Ovh0-7Q

大前提

PAWは別フォルダにインストール
PAWのバージョンアップは上書きインストールではなく、一度別のフォルダに新PAWをインストールして、バージョンアップを行う必要があります。

PAWのバージョンアップはPAW停止します
PAWのバージョンアップ作業には、PAWの停止・起動を伴います。
PAWのコンテナーをUpdateする時間は、Bookなどのコンテンツの量にもよるみたいですが、前述の情報ソースの動画を見る限り、15分とか30分とか言われているので、作業時間全体で少なくとも1-2時間の停止時間は確保しておいた方がよさそうです。

PAWとPAxのバージョンは揃えましょう
PAx(Planning Analytics for Excel)は、PAW経由でPAL(Planning Analytics Local)にアクセスします。
PAxのバージョンとPAWのバージョン、というかリリース日が遠いものを使用していると、PAxがちゃんと動かない事があるようです。
PAWとPAxはほぼ同じタイミングで、リリースされてきますので、PAWをバージョンアップしたら、PAxを使用しているユーザーにも同じバージョンのPAxを配ってバージョンアップしてもらうように計画しましょう。
-PAWのリリース
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/SSD29G_2.0.0/com.ibm.swg.ba.cognos.tm1_nfg.2.0.0.doc/c_new_features_paw.html
-PAxのリリース
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/SSD29G_2.0.0/com.ibm.swg.ba.cognos.tm1_nfg.2.0.0.doc/c_nfg_pax_test.html

バックアップ取得しておくもの

PAWコンテナーイメージ
PAWコンテナーイメージは、デフォルトでC:\ProgramData\Dockerに入りますが、「backup.ps1」コマンドでコンテナーのイメージをバックアップ取得しておくかか、仮想ホスト上に実装されているのであれば、仮想ホストイメージをそのままバックアップ取得するなどしておきましょう。

<注意>
前述の情報ソースの動画の中で、「backup_for_upgrade.ps1」でPAWコンテナーのバックアップを取得して、新PAWにコピーしている手順が見られるのがありますが、どうも調べたところ、この手順は間違いのようです。
backup_for_upgrade.ps1は、PAW25より以前のバージョンで使用されていたもので、バージョンアップ用途というより単なるバックアップ用途で、PAW26以降のバージョンでは、このスクリプトは使用不可でバックアップのためには、あくまで「backup.ps1」を使用するようです。

バージョンアップ手順

1).新PAWバージョンを新フォルダに展開
フォルダ名にバージョン番号が入っていると分かり易いですね。

2).configフォルダのpaw.ps1ファイルを旧PAWのconfigフォルダから新PAWのconfigフォルダにコピー
paw.ps1ファイルは以下の様に、PAW Admin Toolで設定する各種URLの情報を保持しているので、これを新PAWにコピーしておく必要があります。
001.PNG

3).certsフォルダの旧PAWから新PAWにコピー
configフォルダの下にcertsフォルダがあるので、旧PAWから新PAWにコピーしておきます。
002.PNG

4).sslフォルダの旧PAWから新PAWにコピー
PAWにSSLを実装している場合、configフォルダの下にsslフォルダがあるので、旧PAWから新PAWにコピーしておきます。
003.PNG

5).Start.ps1の実行
管理者でPowerShellを起動し、新PAWでStart.ps1を実行します。
004.PNG

ここは「y」を入力します。確かにInstall/Update ? と聞かれていますね。
ここでPAWコンテナーのバージョンアップを行うようで、15分~30分かかるようです。
005.PNG

Admin Toolを起動。
006.PNG

6).Admin Toolでの作業
「IBM License」と「Non IBM License」で「Accept」して
007.PNG

paw.ps1のコピーによって、ここで元のURL指定が入っているので、Validate&Update。
008.PNG

Update後にCPUがぶん回りますので、CPUが10%程度に落ち着いてくるまで待ちます。
これも環境により、10分~20分くらいでしょうか。
009.PNG

7).バージョンアップ確認
CPUが落ち着いたらPAWにアクセスしてみましょう。
元々あったBookなどのコンテンツがちゃんと存在するか、実行できるか確認します。
010.PNG

ここでPAWバージョンが確認できます。
011.PNG

8).古いイメージ削除
旧PAWの<paw_install_location>/scriptsで、clean.ps1を実行し、古いイメージを削除。

PAxのバージョンアップもお忘れなく!

個人的に思うところ

という感じが、集めた情報での作業手順ですが、自分の経験的に、PAWのバージョンとDocker(+Compose)のバージョンって、結構相性がある気がするんですよね。
今回の手順って、Dockerのバージョンアップが無いので、PAWだけバージョンアップしてDockerと相性悪くて動かない、という様な事が無いように、いきなり本番環境でバージョンアップではなく、開発 or 検証環境で先にやるようにした方が良いかなと思います。
ちなみに、ざっと調べてみましたら、PAWにおけるDockerのバージョンアップ手順みたいガイドは無く、Dockerのサイトで自分で調べて、Dockerとしてのバージョンアップをしてくれ、という事みたいですね。
誰かDockerのバージョンアップやってみた方がいたらフィードバックお願いします!

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