いつもはCognosというビジネスインテリジェンスの製品の記事ばっかり投稿していますが、ちょっと息抜きで「仕事のコツ」のネタでの投稿です。
##はじめに
突然ですが皆様は、小学校の時の夏休みの宿題を7月中からコツコツやったタイプでしょうか?
それとも8月31日に泣きながら一挙にやったタイプでしょうか?
私はと言えば・・・、もちろん後者の**「831型」**で、下手をすれば小学生のくせに徹夜さえして、9月1日の朝ぎりぎりになんとか終わらして、一睡もせずにそのまま宿題を提出に学校に行ったりしてました。
そういう831型人間の習慣というのは、どうやら遺伝子レベルで決められているようで、大人になっても、社会に出て十数年働いても一向に改善する事はありませんでした。
追い込まれると自然にすごく頑張れるのですが、追い込まれる前にやろうと思うと、同じ事をやっていても何故かすごく苦痛なんですよね。
##転機
しかしながら、数年前にある仕事で**「ものすごい面倒くさい大量の文書を、2ヶ月後までに、空いている時間で書かないといけない」という事をやらねばいけなくなった時に、「時間が凄くかかるのは分かってるけど、まだ2ヶ月もあるのでやる気が出ないわ~」という例の心理状況になり、さすがに自分で客観的に見ていてもこれはまずいと思い、何とか自分を動かす方法を色々と研究し、ついにこうやれば自分を動かせる**という方法を見つけました。
一言でいうと**「追い込まれ状態を利用し、追い込まれてない事をやる」**です。
##説明
どういう事かご説明します。
誰でもやっていると思いますが、仕事のタスクリストというものを作って、タスク毎の優先順位を付けて管理してますよね。
例えば以下のタスクがあったとします。
・お客様からお怒りメールを頂き返信しないといけない
・Qiitaに何かネタを投稿してみる
さて、これに優先順位を付けてみると、当然こうなりますよね。
優先度 高 → お客様からお怒りメールを頂き返信しないといけない
優先度 低 → Qiitaに何かネタを投稿してみる
優先度の高いものから仕事を片付ける、というのはどこのハウツー本にも書いているので、普通に考えると、この順でやりますよね。
① お客様に釈明メールを打ってお怒りを静める
② Qiitaに何か投稿する
しかしながら、これこそが831型人間の自分にとっては大きな間違いだと、ある日ついに気が付いたのでした。
つまり、この順で仕事を片付けようとすると、831型は必ずこうなるのです。
お客様に釈明メールを打ってお怒りを静める
↓
なんとか理解してもらえたので安心する
↓
安心するとやる気がなくなり、Qiitaの投稿は明日でも良いだろうと思い、結局やらなくなる
##結論
結論はもうお分かりになると思いますが、発想を逆転して、以下の様にすれば良いという事です。
お客様にメールを打ちたければ、Qiitaに一件投稿しないと駄目、と勝手な制限を作る
↓
冗談じゃないよ!という焦った心理の中、最高速でQiitaに投稿する
↓
やっとできるよ!と思い、超速攻でお客様に釈明メールを打つ
↓
なんとか理解してもらえたので安心して、やる気が無くなる
これでいいんです。
二つの仕事がアッと言う間に片付きました。
実際にここ数年、私はこうやって**「優先度の高いものを人質にして、優先度の低い事もやってしまう」**を実践していて、トータルで見て仕事の成果が格段に上がっているように感じています。
本来自分の様な人間にできるはずが無い、Qiitaへの投稿という地道な作業を、この2ヶ月で50件もできてしまったのは、実はこのやり方のおかげです。
とは言え、注意点として、以下はもちろんお願いします。
・831型と自認している人のみに有効と思います
・新人とかでまだ図太さが無い人はお勧めできません
・本当の本当に追い込まれている人もお勧めできません
という事で、今回のお話は終わりになりますが、いかがだったでしょうか?
追い込まれないと動けない、831型の人間は私以外にも大勢いらっしゃると思いますので、同族のかたのお役に立つ事ができれば、この上ない幸せです。
#効果の証明(2年後の2019年1月に追記)
その後このやり方を継続し、Qiitaの投稿を2年続けた結果、どうなったかと言うと。。。
2018年末に投稿されたこちらの記事で知りましたが、Qiita記事投稿数ランキングで18位(30万アカウント中)に入る事ができました!
Qiitaのいろいろランキング2018
https://qiita.com/t_nakayama0714/items/865da4afde5e0600187c
大した才能もエネルギーも無い自分がここまでできた理由はたった一つ、この記事で書いたやり方を続けているだけで、人間ってつくづく面白いもんだな~と思う今日この頃です。