##Planning Analytics Local 2.0の紹介
Cognos TM1の後継製品である、Planning Analytics Local 2.0の簡単な紹介です。
TM1には元々、クラウドでのみ動作する「TM1 Cloud」と、オンプレで動作する「TM1 10.1、10.2」がありましたが、図のようにTM1 Cloudは「IBM Planning Analytics(略してIPA)」、TM1 10.2の後継は「Planning Analytics Local 2.0(略してPAL)」となりました。
今までCognos TM1 10.1や10.2を使用されていた方は、今後はPALをインストールして頂き、後継製品としてご使用頂く事になります。
PALになって、最も変わったところは、UIのところです。
これまでの「TM1 Web」「TM1 Application」「TM1 Architect」「Operations Console」はPALでも現時点では使用できますが、「Workspace(通称PAW)」がUIとして追加され、今後はPAWに統合されていく方針です。
「Perspectives」として親しまれてきたExcelのUI機能も、現時点ではPALで使用可能ですが、今後はPlanning Analytics for Excel(PAx)に統合されます。
PAWはブラウザベースのツールです。
TM1サーバーにアクセスし、Cube ViewやWebSheetのオープンだけでなく、Viewのグラフ表示への変換や画像・図形・テキストの挿入、Cubeやディメンション自体の作成など、様々な事が可能です。
画面の雰囲気を見て頂くとわかりますが、Watson AnalyticsやCognos AnalyticsのUIの雰囲気が踏襲されたものになっています。
PAxは以下のイメージです。
右側のペインからドラッグ&ドロップで、Viewのオープンなどできます。
また、PAxはPerspectivesで使用できた関数の85%が継続使用できるよう、引き継がれているようです。
こちらは、自分の環境内でPALを実装してみた時の概念図です。
PAWを動作させるためには、Docker VMを起動して、その上にPAWのサービスを起動させる必要があります。
このDocker VMを正常に動作させるためには、最低限8GBのメモリーは必要ですので、見積もり時にご注意下さい。
また、PAxはPAW経由でTM1サーバー類にアクセスとなりますので、PAx利用の際には、PAWの実装を予定しておくようお願いします。
今後、PAWやPAxの詳しい機能を紹介していきますので、ご期待ください。