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Cognos Analytics カスタマイズ機能の解説

Last updated at Posted at 2019-08-02

1.概要

Cognos Analytics のユーザー・インターフェースは、カスタマイズすることができます。
Cognos BI 10.2.2までは、system.xml ファイルを編集することで、「ようこそ」画面やCognos Connection メイン・ヘッダーの変更などを行うことができました。
Cognos Analytics では、カスタマイズを定義する spec.json ファイルを含めた圧縮ファイルとしてパッケージ化してアップロードし、変更を適用します。

カスタマイズ可能なものは、次の3つです。
・テーマ
・ビュー
ホーム、サインイン、オーサリング、ダッシュボード、モデリングなどのビューをカスタマイズすることができます。
・拡張機能
拡張機能を作成して、既存のビューを変更したり、新規ビューを作成したりできます。拡張機能で実行できるアクションを次に示します。
①ボタンまたはメニュー項目の追加
②メニューの追加
③ユーザー・インターフェース要素の削除
④ダッシュボード形状の追加(v11.0.5~)
⑤ダッシュボード・ウィジェットの追加(v11.0.5~)

・ポータル画面
image.png

・ダッシュボード編集画面
image.png

カスタマイズは、「管理」 > 「カスタマイズ」パネルで管理します。
このパネルで、カスタマイズを Cognos Analytics サーバーにアップロードしたり、使用するカスタマイズを選択したりすることができます。
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2.テーマのカスタマイズ

2.1 テーマのアップロード
テーマをアップロードするには、「テーマ」タブで、「テーマのアップロード」アイコンをクリックし、アップロードするファイルを選択します。
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2.2 デフォルトのテーマの設定
すべてのユーザー用のデフォルトのテーマにするテーマを選択できます。
「管理」 > 「カスタマイズ」スライドアウト・パネルの「テーマ」タブで、テーマの横のチェック・ボックスを選択し、「適用」をクリックします。
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ブラウザを更新すると新しいテーマに変更されます。
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3.拡張機能およびビューのカスタマイズ

3.1 拡張機能およびビューのアップロード
拡張機能またはビューをアップロードするには、「拡張」タブで、「拡張機能のアップロード」アイコンをクリックし、アップロードするファイルを選択します。
image.png

アップロードが完了すると、リストに表示されます。
image.png
上記例では、ホームビュー用のサンプル(SampleWelcome.zip)をアップロードしています。

3.2 デフォルトのホーム・ビューの設定
「管理」 > 「カスタマイズ」スライドアウト・パネルの「ビュー」タブで、デフォルトのホーム・ビューの横にある 「>」をクリックし、ビューを選択し、「適用」をクリックします。
image.png
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4.役割のカスタマイズ

テーマやホーム・ページは、全てのユーザーに適用されるデフォルト設定の他に、特定の役割のユーザーにカスタマイズを適用することができます。
特定の役割のユーザーが Cognos Analytics を開いた場合に、カスタマイズされたホーム・ページまたは特定のレポートやダッシュボードが表示されるように指定することができます。

「管理」 > 「アカウント」で、ネームスペースをクリックしてそのネームスペースの役割のリストを表示します。
image.png

役割をクリックし、その役割のスライドアウト・パネルの「カスタマイズ」タブを表示します。
事前にアップロードしておいたビューまたはテーマを選択して、適用します。
image.png

5.ユーザー・インターフェース・オブジェクトの ID の確認

機能や項目を除外する拡張機能や、既存のメニューにメニュー項目を追加する拡張機能を作成する場合は、既存のユーザー・インターフェース要素の ID を調べる必要があります。

既存のユーザー・インターフェース要素の ID を調べる方法を紹介します。

  1. Cognosサービスを停止します。

  2. <installation_location>¥wlp¥usr¥servers¥cognosserver¥bootstrap.properties ファイルに以下の行を追加し、Cognosサービスを起動します。
    disableXSRFCheck=true

  3. Cognos® Analytics サーバーにサインインします。

  4. Web ブラウザーのURL欄に以下を入力します。
    http://<server_name>:<port>/bi/v1/perspectives/<view>
    ※<view> は、対象のユーザー・インターフェース・オブジェクトが含まれているビュー (home、authoring、dashboard、または modeller) です。

例:ホーム・ビューのIDを確認する場合
http://xxx.xxx.xxx.xxx:9300/bi/v1/perspectives/home

  1. ビュー内のすべてのユーザー・インターフェース要素が記述された JSON ファイルが返されます。 image.png image.png

6.カスタマイズした拡張機能とビューを無効にして Cognos Analytics を実行する

アップロードした拡張機能やビューにエラーが含まれていると、Cognos Analytics を使用できなくなる可能性があります。
そのような場合に、カスタマイズした拡張機能とビューを無効にして Cognos Analytics にアクセスする方法を紹介します。

ブラウザを起動し、Cognos AnalyticsにアクセスするURLの後ろに「?factoryMode=true」 を追加します。

カスタマイズした拡張機能とビューが無効になった状態でCognos Analyticsにアクセスできます。
image.png

7.カスタマイズ・サンプル

テーマ、拡張機能、ビューの作成方法を示したカスタマイズ・サンプルが用意されています。それらのサンプルを変更して独自のカスタマイズを作成できます。
これらのサンプルは、<installation_location>/samples フォルダーにインストールされています。
image.png
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8.spec.json ファイル説明

spec.json ファイルの定義についてはリンク先を参照してください。
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSEP7J_11.0.0/com.ibm.swg.ba.cognos.ag_manage.doc/c_ag_manage_json.html

ここでは、拡張機能の作成の「Webページを開くボタンを追加」する場合のサンプルを記載します。
※「Webページを開くボタンを追加」のサンプルファイル名は、SampleExtensionButtonWebsite.zip です。

image.png

上記spec.jsonファイルでボタンを追加した例
image.png

参考情報

Cognos Analytics 特定のアイコンやメニューを非表示にしたい
https://qiita.com/shinyama/items/c66dc52f2e088fbe8d4b

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