3
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Cognos のReport Server(BIBusTKServerMain)プロセスの動作調整

Posted at

#概要
Cognos AnalyticsやCognos BIでレポートを実行する時、レポート実行の主たる処理はReport Server(BIBusTKServerMain)というC++のプロセス上で行われます。
このBIBusTKServerMainプロセスの動きを調整するパラメーターをまとめておきます。

ちなみに、Cognos Administrationで調整できる辺りの、プロセス数とかスレッド数の話はこちらをご参照下さい。
Cognosのレポート同時実行時のパラメーターチューニングの考え方
https://qiita.com/shinyama/items/1cb80e0440c17d6edaf9

#設定ファイル
レポートをオンラインで実行する際の Report Service、バッチで実行する際のBatch Report Service共に、BIBusTKServerMainプロセスを使用しますが、それぞれ、以下のファイルで動作を調整します。

Report Service
/opt/ibm/cognos/analytics/webapps/p2pd/WEB-INF/services/reportservice.xml

Batch Report Service
/opt/ibm/cognos/analytics/webapps/p2pd/WEB-INF/services/batchreportservice.xml

以降で記載のある、設定のデフォルト値はCognos Analytics 11.0.11でのものです。

#キューの待ち時間を設定
プロセスも低親和性接続も全て埋まっている場合、処理はキュー待ちとなります。
キュー待ちタイムアウトは、以下の箇所で設定が可能です。
Report Serviceの場合は30秒、Batch Report Serviceの場合は4時間がデフォルトになります。

<param-name>queue_time_limit_ms</param-name>
<param-value>30000</param-value>

#Cognosサービス起動時に、BIBusTKServerMainプロセスを1つ起動
レポートやバッチを実行したタイミングで、必要に応じてBIBusプロセスは起動されますが、起動のオーバーヘッドは数秒程度あり、Cognos再起動後の最初のレポート実行が遅くて問題になる事があります。
そんな時、以下のパラメーターをtrueにしておくと、Cognos起動と共に、BIBusプロセスを1個立ち上げてくれます。
Report Serviceの場合は true、 Batch Report Serviceの場合は false がデフォルトになります。

<param-name>prestart_process</param-name>
<param-value>false</param-value>

#BIBusTKServerMainプロセスが停止するまでのアイドル時間
何も処理が行われないアイドル状態になると、BIBusTKServerMainプロセスはデフォルトで15分で停止して無くなります。
アイドルタイムアウトの設定値は、以下の箇所になります。

<child-proc-cmd>idleTimeLimitSec=900</child-proc-cmd>

#BIBusTKServerMainプロセスが停止するまでの処理回数を指定
BIBusプロセスで処理を行った回数により、プロセスの停止を行う事も可能です。
以下の設定値になります。

<param-name>default_process_use_limit</param-name>
<param-value>0</param-value>

#処理が全然行われなくなっても、BIBusTKServerMainプロセスを停止しないようにしたい
こちらの設定値で、アイドル状態で15分経過しても、停止せずに残すプロセス数の指定ができます。
Report ServiceもBatch Report Serviceも、どちらもデフォルト 1 になります。
15分待ってもBIBusが落ちないぞ、という場合、実はこちらの設定になります。

<param-name>linger_process</param-name>
<param-value>1</param-value>

以上です。
知っておくと、どこかで役立つ設定値だと思いますので、記憶の片隅に留めておいて頂ければと。

3
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?