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Cognos BI へのFixPack適用ログ

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概要

久しぶりに、Cognos BIの環境にFixPackの適用作業を実施しました。
一応手順をまとめて投稿しておきますので、FixPack適用される方はご参考にして下さい。

手順

前日までの事前準備

FixPackのダウンロード
https://www-945.ibm.com/support/fixcentral/

サーバー版は、基本的に64bitですよね。

Framework ManagerのFixPackも忘れないように。
⇒FMのFPは、Windows 32bit Server版になります。

当日のFixPack適用前作業
とにかく何があっても今の状態に戻れるよう、バックアップを色々と取得します。
また、FixPack適用により、カスタマイズ内容がデフォルトに戻ってしまうファイルは多々あります。
カスタマイズしているファイルは、バックアップ取得しておきましょう。

・Cognosの各種設定の画面コピーを取得
何事も念のため。Cognos ConfigurationとCognos Administrationで設定している内容は、全て画面キャプチャーを取得しておきます。

・Cognos BIの停止
Cognos BIのプロセスを停止します。

・Cognosノードのシステムバックアップ
手順は環境により違いますが、必ず取得しましょう。

・c10_64フォルダ配下のバックアップ
/opt/ibm/cognos/c10_64 配下を全て、tar コマンドなどでアーカイブしておきます。
Windowsの場合は、フォルダごとごっそりどこかにコピーしておきましょう。

・Content Storeのバックアップ
FixPack適用後に、Cognosを起動するとContent Storeの内容が変わります。
FixPackレベルを元に戻すためには、このContent Storeの内容も元に戻す必要があるため、バックアップが必要です。
DB2なりOracleなり、データベースのバックアップコマンドで取得しておきます。

・カスタマイズファイルのバックアップ
このあたりは個別にコピーしておきました。
c10_64/cmplst.txt
c10_64/webcontent/index.html
c10_64/webcontent/default.htm
c10_64/webcontent/m/mobilelauncher.html
c10_64/configuration/cogstartup.xml
c10_64/template/ps/system.xml
c10_64/template/ps/portal/system.xml

CGSをカスタマイズしている場合
Windows: \webapps\p2pd\WEB-INF\services\cgsService.xml
Linux: /bin64/cgsServer.sh

カスタマイズしているファイルが何かわからない場合は、.orgというような拡張子でバックアップを取得しているファイルが無いかを見るのと、また、c10_64の下の、bin、bin64、configuration、webcontentの下で更新日付を見て、何か変更しているものが無いか考えましょう。

・Framework Managerのモデルファイル
FMモデルファイルも、新しいFixPackのFMで開くと元には戻せません。
モデルファイルのあるフォルダーごと、しっかりバックアップ取得しておきましょう。

FixPack適用作業
FixPackのファイルを解凍しますが、今回Linux版でしたが、.tar.gz 拡張子のファイルなのですが、
gunzip コマンドで解凍しようとすると、「not in gzip format」 と言われて、解凍できませんでした。
拡張子は.tar.gzなのですが、実は.tar のファイルのようで、
mv X.tar.gz X.tar とした後に、tar -xvf X.tar で解凍できました。

解凍後、issetupを実行して、GUIでFP適用をします。
Framework ManagerノードもFPを適用しましょう。

適用後作業
カスタマイズしていたファイルが、色々とデフォルトに戻っているので、しっかりとカスタマイズを反映しましょう。
今回の環境では、index.html、default.htm、cgsServer.shがカスタマイズしていて、全部デフォルトに戻ってたので、カスタマイズを再反映しました。

適用後は普通にCognosを起動するだけですが、後の憂いを無くすために、CognosノードのOSの再起動と、Cognos Configurationを開いて保存をやっておきましょう。

起動時には、cogserver.logの起動時ログを全部確認して、何かエラーっぽいメッセージが無いか確認する。

Cognos Administrationの設定も確認する。

Cognosのレポート動作やバッチの動作を確認する。

参考情報

今回は使用しませんでしたが、FixPackの戻しのTechnoteです。
How to Rollback From a Fix Pack or Interim Fix to an Earlier Build
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21341204

カスタマイズしていたファイルが戻ってしまう話。
Product Customization considerations when installing Interim Fix builds
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21632409

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