Raspberry Piでサイネージを作ろうとすると、専用OS(Anthias)や、Chromiumの『キオスクモード』などの選択肢があります。
後者については公式サイトでチュートリアルが用意されていますが、色々「こういうのがほしい」が出てきたので、今回は『カーソルを非表示にする』対応をまとめます。
今回の環境
- ハードウェア:Raspberry Pi 5
- OS: Raspberry Pi OS(64bit)
Debian 12 "Bookworm"
- デスクトップ環境:
Wayfire
何をどうする
ビルド済みのプラグインを取得して、ファイルを配置&wayfire.ini
に設定を追加しました。
プラグイン取得(hide-mouse
プラグイン)
プラグインをソースから自分でビルドすればよいのですが、ninja
やら色々なツールを導入する必要があるので、ビルド済みのものをいただきます。
なお、Raspberry PiのCPUに合わせてファイルが変わります。
※CPUアーキテクチャがわからない場合はuname -m
で調べます。今回はaarch64
でした。
wget https://github.com/seffs/wayfire-plugins-extra-raspbian/releases/download/v0.7.5/wayfire-plugins-extra-raspbian-aarch64.tar.xz
tar xf wayfire-plugins-extra-raspbian-aarch64.tar.xz
ファイルをコピー
先の手順でusr
ディレクトリができます。
その中から、soファイルとxmlファイルをコピーします。
※ここでも、CPUアーキテクチャに応じたコピー先を選びます。
sudo cp usr/lib/aarch64-linux-gnu/wayfire/libhide-cursor.so /usr/lib/aarch64-linux-gnu/wayfire/
sudo cp usr/share/wayfire/metadata/hide-cursor.xml /usr/share/wayfire/metadata/
Wayfireの設定ファイルを編集
現状のpluginsを調べます。
grep 'plugins = ' /etc/wayfire/defaults.ini
~/.config/wayfire.ini
を編集して、下記のように末尾にhide-cursor
を含めたplugins設定を追記します。
[core]
plugins = alpha animate autostart autostart-static command cube pixdecor expo fast-switcher fisheye grid idle invert move oswitch place resize switcher vswitch window-rules wm-actions wrot zoom winshadows hide-cursor
その他備忘
- hideawayだと動いたり動かなかったりしたのでやめました