はじめに
「カイゼン・ジャーニー」の続編として期待して読みました!
が...個人的な体感としては3ヶ月前に読んだ「チーム・ジャーニー」の方が感動が大きかったです。
と書きましたが、これは作品の出来云々ではなく、
単純に読んでいる自分の視座がまだ書籍の内容に追いついていないためです。
開発チームに焦点を当てた「チーム・ジャーニー」から
新たなプラクティスと共に会社や事業という次の視座を入れた
「チーム・ジャーニー」は今の自分にとってまさに良書でした。
第1部 僕らが開発チームになるまで - 1チームのジャーニー
印象に残ったワード、プラクティス
- チームとプロダクトの違い(01話)
- チームもプロダクトのように成長する(01話)
- ファーストの選択(02話)
- 出発のための3つの問い(02話)
- 段階の設計(03話)
- PDCAとOODA(04話)
- 他のチームとDIFFをとる(05話)
- 仮説キャンバス(07話)
OODAってあまり聞いたことなかったんですが、仮説を進めるスピードにすごく優れてそう..
観察(Observe)自体が1on1などでも注目されるワードなので、今後流行するかなぁ..
そういう意味だと、同じ事象から何を読み取るかみたいな力は今後重宝されるのかなぁ。
もちろん、気づいたことを相手に伝えて相手の行動に影響を与えないといけないから
観察だけでは足りないのだろうけど..
第2部 僕らがプロダクトチームになるまで - 複数チームによるジャーニー
印象に残ったワード、プラクティス
- 情報流通のための境界を設計する(09話)
- Why寄りの情報は広めに、How寄りの情報は狭く(09話)
- リードという役割(10話)
- 番頭の輪番化(11話)
- 状況特化型チーム(12話)
- ユーザー行動フロー(13話)
- チームが異なれば、同じ会社であっても会社の外の現場と対して変わらない(14話)
- 標準化ではなく共同化(14話)
- 視座と視野で決まる視点(15話)
- ともに考え、ともにつくる(16話)
標準化より共同化っていいフレーズだな..と思いました。
自分が持っている管理職業務の定型的(だと思う)作業をメンバーに引き継ごうと考えていましたが、
それ自体は定型化できるほどのインパクトしかなくて、むしろ定型化出来ない作業が重要な場合が多いです。
それを頑張って定型化するのでもなく、諦めるのでもなく、
共同化することで伝えたい人によく伝わるならそれが一番いいなと気づくことが出来ました。
あとは、
ともに考え、ともにつくる(16話)という部分を読んでいたら、
ハイキューの狂犬思い出しました(ニッチですが..)
チームっつうのは頼もしく、時に煩わしく、力強い味方であり重圧だ
ハイキュー面白いですよね!個人的に白鳥沢のスタイルが好きなので、
メンバーが強強で好き勝手やってもプロダクトいいの出来ちゃうとか見てみたい気もします..
まとめ
感想文を書くために全体を読み直すとそれだけでも情報が整理されました。
「カイゼン・ジャーニー」はアジャイルなチームであるために中心にスクラムがある印象でしたが、
「チーム・ジャーニー」は一歩進んでチームが何のためにどうするべきかを考えて
行動するという点で幅広く正解に近く、そして実践は数段難しい印象を受けました。
(アジャイル開発に対しての守破離でいうと、離なんだろうなぁと)
と言っても、前作から重要なコンセプトである「越境」は変わらず、
前作以上に正解の道筋がないのが今作の特徴であり現代社会の難しさのように感じました。
プラクティスの部分部分の実践から始めて、
次にまた読む気持ちが出来た時に新しい感想が得られるよう頑張ります。