はじめに
AWS Summit 2019に行ってきました。
今日(6/12)が初日で、3日間開催されます。
https://aws.amazon.com/jp/summits/tokyo-2019/
公式の資料は数週間後にアップされますが、
今回は自身で残したメモからいったん纏めます。
メモレポート程度です。
資料が出たら修正などを予定しています。
他の講演のMeportも作成次第公開していきます!
尚、写真は基調講演のみOKとのことでした。
レポート
私は、AWSJ長崎社長が登壇されて、
ムービーが流れたあたりから着席しました。
AWSのサービス群が時系列でどんどん出てくるムービーは
なんだかとてもかっこよかったです。
AWSのサービス
2006年3月に、S3が出てから
EC2、EBSとたくさんのサービスがリリースされました。
ただ、最近活用されることが特に多く感じるCloudFrontですが
まさか2008年から存在していたとは驚きでした…(まだまだですね)
最近だとSageMakerなんかをいじったりしますが、
Ground Truthがついこないだ発表されましたね。
もう100以上の機能があるとか。
たしかにマネジメントコンソールがこんなことになってますもんね(笑)
スクロールしないと全部見れない。
AWSの存在感
いまや世界のクラウド利用者の51.8%は
Amazon Web Serviceを使っているとか。
2人に1人、ってことですよね
学びの場
昨年のAWS Summitにて、AWS Loftが発表されましたね。
https://aws.amazon.com/jp/start-ups/loft/tokyo/
昨年の10月から目黒のAWSJの入っている目黒セントラルスクエアに出来て、
主にスタートアップの方の支援や、デベロッパー向けに作られたスペースです。
コワーキングスペースとしてももちろん活用することができ、
私も時折お邪魔しております。
入って左のサーバーラックをいつも見てしまう(笑)
また、DEV DAYというテクノロジーカンファレンス、
(初めて知った)
https://aws.amazon.com/jp/aws-devday-tokyo-2018/
オンラインだと
AWS Innovate
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/aws-innovate-2019/
のような学びの場を作っているみたいです。
また、Cloud Express Roadshowという
AWS Summitが終わった後に開催されるイベントもあるみたいで
今回も来月から行うと聞こえた気がしますが…不確かです。
↓昨年のもの
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/cloud-express-road-show-2018/
私の場合はAPNパートナープログラムもお世話になっています。
デジタルセミナーが以前より増えてきた気がします。
IT人材の育成
やはりここでも出てきたIT人材の不足。
仮に人材が補われても、人材育成も問題となっていますが
AWSでは AWS educateのような学生向けプログラムもあるんだとか。
https://aws.amazon.com/jp/education/awseducate/
初耳でしたが、
もはや何十万という学生、教員などの方が活用しているそうです。
こないだまで英語だったそうですが、
今年2月から日本語対応しました。
この紹介の後、情報通信技術(IT)政策担当大臣の
平井さんからのメッセージがありました。
デジタライゼーション
そこから、デジタル手続き法案のお話にシフトしました。
わかりやすい資料があったので貼らせて頂きます。
内閣官房ホームページ「デジタル手続き法案の概要」
https://www.cas.go.jp/jp/houan/190315/siryou1.pdf
デジタライゼーション(Digitalization)※
→産業界の激変、イノベーションが起きる
「ハードウェア」から「ソフトウェア」にシフトして
ビジネス価値を最大化する。
※最近耳にする
「デジタル・トランスフォーメーション」
とは意味が異なります。
ITmediaさんのわかり易かったリンクを貼ります。
https://blogs.itmedia.co.jp/itsolutionjuku/2018/12/post_654.html
例①
Netflixは、デジタルにより概念を変えた
例②
キャピタルワンは、デジタルバンキングにより再構築した
(これかな?)
https://digiday.jp/brands/capital-one-rethinking-approach-products/
ゲストの登場:三菱電機の朝日さん
ハードウェアにおけるDigitalizationチャレンジストーリー
誰もが使えるハード;電化製品など
↓
現在はネットに繋げられるため、一人ひとりにカスタマイズした機能を実現できる。
機器とサービスが連携することで目的が達成される
いまや、IoT機器は増加し、標準搭載となるものも多くなった
↓
[課題]ソフト毎に作る担当の環境がバラバラになってしまった
グローバルでオンプレ環境も、クラウド環境も、、、
↓
グローバルIoT基盤を、2年前から計画。
・共通利用環境(サーバレス)
・協業パートナー
・サーバレスアーキテクチャを4か月で完結させるなど非常にスピーディーだった
Amazonの企業理念
「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」
スタートはすべては顧客体験から。
例
primeも然りだったが、最近だと
「レジをなくす」ことで「並ぶ時間を無くす」という顧客体験
カスタマーサクセスで重要だったのは
カスタマーのFeedBackによりニーズを知り応えること
・機能拡張は1957回
この数字はもはや、
AWS=インフラを提供するだけの会社
ではないことを表している。
また、この回数のうち
ほとんどがニーズに応えた内容のものとのこと。
※昨年のAWS Summit資料から
2つのクラウドジャーニー
①サービス系システム
顧客体験の強化を重視
②基幹系システム
システムの安定性、データの完全性が必要
より高い顧客関係を築くため、これらを融合する
移行はウォーターフォールみたいに一年かけて調査検証じゃ遅く、
一部のシステムをクラウドに移行しながら、運用の自動化をしつつ実装する。
サイクル(クラウドジャーニー)
計画
↓
ハイブリッド
↓
拡張と最適化
↓
クラウドファーストへ。
クラウドのシステム総保有コストが下がる段階がくる
商用データベースのボトルネック化
既に扱うデータはGBからTB,PBという規模に
↓
商用のDBは現実的に同時接続など限界が来ている
また、場合によってはms以下のレイテンシーを求められるケースもある
↓
これらに対応させる必要がある
Nikeさんの例
アスリート向けのビッグデータ相関や傾向を扱う際
DeepTuneを活用して、デバイスのセンサーデータを時系列で分析可能
→商用のDBでは限界あり
DB Freeへ
Redshiftの機能拡張
数々の機能改善により、
・2年で10倍のパフォーマンス向上
・87%のお客様が1分未満のクエリ待ち時間になった
Redshift Concurrency Scaling
・オンデマンドで自動クラスタ作成
・数千のクエリ対応可能 待ち時間の解消
東京リージョンで3月から利用可能!
ゲストの登場:ニフティの前島さん
私はここでニフクラの方?!と少し思いました(笑)
なぜニフティはAWSを選んだか?
ネットワークサーバのコスト圧縮
→コストダウン実現性が高い
データベースマイグレーションの実現へ
ついに「従量」課金へ
サポートやトレーニング、豊富な技術情報で早期解決も
全社AWS推進チームを結成
エンジニアが率先してアイデアを持ち寄るようになり、元気になった
これにより、クラウド人材が育った
私はこちらの記事(スライド)を参考にしました。
https://blog.web.nifty.com/engineer/2035
※本日のアーキテクチャのスライドで、CloudEndureが出てきました。組み合わせたのかな?
Windowsサーバーに対してのイノベーション
・143インスタンスタイプ
・60種類のイメージ
がある
Amazon FSx Windows File Server
今年の3月にリリースされたサービス。
既存システムの移行などに向けたマネージドサービス
煩わしい管理が不要となる
コンプライアンス、セキュリティの認可は始めにとってある
VMware Cloud on AWS
データセンター管理
ディザスタリカバリ
クラウド移行
の3パターンのお客様がいる
さらなる挑戦
IT人材の枯渇に対して、より付加価値の高いところへシフトする必要がある
→いつでもすぐ使える最新テクノロジーを。
マネージドサービスを、コンソールで数ステップで。
AWSのミッション
「全ての開発者に機械学習を」
トレーニングマテリアル→年内には日本語へ。
各レイヤのサービス群
ゲスト登壇:シナモンの平野さん
話題のSageMakerの活用例です。
非構造データから意味のある情報を抽出することが出来る
AI-OCR製品 ”Flax Scanner”
[課題]
100人のAIリサーチャーの環境がバラバラ状態
GPUインスタンスの管理が大変
拠点が各国にあり、グローバルコラボレーションの難しさ
↓
Sagemakerで解決
・環境統一化
・DLフレームワーク用意
・サイクル自体が高速化
など
こちらに関しては、クラスメソッドさんの記事が参考になりました。
貼らせて頂きます。
https://dev.classmethod.jp/cloud/aws-summit-2019-l1-06-ai-venture-develoment/
個人的意見
SageMakerのメリットとして、
同一のプラットフォームで前処理、学習、推論ができる点があります。
私自身AI関連の業務経験がありますが、
企業で小規模で行う分にはこのメリットは感じられないかもしれません。
特に、開発中や研究中だとなおさらコストも考えます。
ですが、シナモンさんのようなプロダクト環境の場合は
このメリットを大いに享受できるんだろうと感じました。
DeepRacer
ラジコンカーを使った機械学習の学習キットで
DeepRacerによりvirtualで動きを作る。
強化学習を用いて競争をする模様
機械学習を学ぶ良い機会で、
AWSがコースを提供し、世界大会を行う。
20カ国以上のsummitで開催・・・!
優勝者にはre:Invent2019の招待チケットを贈呈とのことです。
もちろん、旅行セット付きです。
感想
AWS Summit、実は昨年初めて参加しました。
昨年は品川で開催されましたが、人が多すぎて大変でした。。
幕張になって個人的に遠いのですが、広くて会場自体は改善されました。
そして、自身もAWSに触ることもあり
昨年に比べて興味も話の理解も少し進んだ気がします。
このイベント、というかAWSが好きな理由は、
「楽しみながら学ぶ」方が多く見受けられることです。
あくまでビジネスで技術を学べるわけですが、
こんな楽しみながらできるんだなーと感じられるイベントです。
あ、講演はこんな感じです。
3か所くらい横並びで、以前と同じようにサイレントセッションとなっており
トランシーバーでイヤホン使って聞く感じです。
一応チャンネルを切り替えればほかのところのセッション聴ける機構になってますね。
明日、明後日も参加するので
時間を見つけてレポしていきます。
--- なお、来年のAWS Summitは、 #### 5/12(火)~14(木)にてパシフィコ横浜だそうです。