Arrow Functionとは
Arrow Function（アロー関数）は、ES6（ECMAScript 2015）で導入された新しい関数定義の構文です。通常の関数定義よりも短く、シンプルな構文を提供します。
通常の関数定義：
function add(a, b) {
return a + b;
}
アロー関数の構文：
const add = (a, b) => {
return a + b;
};
特徴
アロー関数の特徴：
1. 短縮構文 : アロー関数は通常の関数定義よりも短い構文を持ちます。引数が1つの場合、引数の括弧()を省略することができます。
const square = x => {
return x * x;
};
2. 暗黙的なreturn : アロー関数では、1つの式を返す場合はreturnキーワードと中括弧{}を省略することができます。この場合、その式の評価結果が自動的に返されます。
const square = x => x * x;
3. thisの挙動 : アロー関数では、自身のthisはその関数が定義されたコンテキストを参照します。通常の関数定義では、thisは実行時のコンテキストに依存しますが、アロー関数ではそうではありません。
まとめ
アロー関数はコードをより簡潔にし、明確にするための強力な機能ですが、すべての場面で使われるべきではありません。特にthisの挙動が異なるため、メソッドやコンストラクターとしては使用しない方が良いでしょう。