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昼会が結構良かった件

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昼間にチームメンバー全員で相談する会をやってみたら結構よかったので何がいいかなどを共有。

対象

  • Scrumで運営されているチーム
  • チーム内の意思疎通に問題を感じているチーム

対象に記載した通り、基本的には Scrum で運営されているチームを前提として以下のドキュメントは記載されています。

何を問題としている

端的にいうと問題は、

相談できない

ということになります。

作業を進めていくと自分だけの知識では対応できない状況によく陥ります。例えば

  1. プログラミング言語やツールなどの知識がたりないためにどう進めれば良いかわからない
  2. チームや現場固有の知識なため新規参入者には何をすればいいかわからない
  3. 作業を進める際に、現状のまま進めてよいか自信が持てない

などなど、色々な状況が起こり得ます。1は自分でWeb上にあるドキュメントを読むなどでも対応可能です。しかし知識が十分にない状況ですと、どのドキュメントを読めば良いかで詰ります。2は既存のメンバーに相談しないとほぼ対応できません。3はよくある状況だと思います。思考が堂々巡りをしてたりします。

これらの状況になった場合、できるだけはやく他の人に助けをもとめるべきです。しかし以下の様な思考がそれを妨げるのではないかと思います。

  • 他の人も忙しいのだから、時間を頂いては悪い
  • これくらいのことは一人で出来無ければいけない
  • 質問したいけど、答えを知ってそうな人が怖くて聞けない

Scrum に限らないとは思いますが、チームでの作業の場合は個人の効率の最大化を求めるのではなく、チームとしての効率の最大化を求めるべきだと思います。上記の様な考えがあったとしても相談をする側も受ける側もチームの効率の最大化を求めて必要ならば相談をするべきです。ただ、そんなに簡単にはいきませんよね。人間だもの。

他の Scrum イベントでは駄目なのか

Scrum には以下の4つのイベントがあります。

  • スプリントプランニング
  • デイリースクラム
  • スプリントレビュー
  • スプリントレトロスペクティブ

Scrum としてはこれらのイベントだけで会議は十分としています。実際に良く機能している Scrum チームではこの4つの会議で十分だと思います。しかしいきなり十分に機能したチームにはなれません。

日々の作業の相談をするという観点で上のイベントを見ると、一番適していそうなのがデイリースクラムになります。ただし、デイリースクラムは多くの場合、作業を初める前に行われます。またデイリースクラムでも問題の相談が勧められていますが、作業をしている途中ではなく前日の話になるので

  1. 相談のタイミングとして遲い
  2. 前日のことなので相談内容を忘れる

などの問題が発生します。

昼会ってなに?

今までの文章をまとめて問題を詳細化すると以下のようになります。

  1. 心理的安全性がまだ低い Scrum チームでは個別に相談をしづらい
  2. デイリースクラムでは相談のタイミングとしては遅い

これらの問題の緩和を期待出来るのが昼会です。
昼会とは一日の作業時間の中間あたりでDev全員で集って、いま行っている作業の相談をする会です。自分の作業に問題がある場合にチームメンバーの知見を得る為に活用します。重要な点は作業の相談をするということです。作業の報告は必要ありません。むしろ作業報告はしないほうが良いと考えています。あくまで問題の共有と解決方法の検討をチーム全体で行うことを目的とするべきです。

私の考える昼会の大切な点は以下の通りです。

  1. 昼会では決まった時間に全員が集ることを求めます。ただし、昼会に集中することは求めません。
    その時間に他の作業をすることは問題ありません。ただし他のメンバーから相談を受けた時はその相談を優先します。その時間は相談してよい時間とすることで心理的安全性を高めます。
  2. 昼会では、決まった時間枠の間は全員が集まり続けることを求めます。
    1と関係しますが、その時間の間ならば相談してよいとする事で心理的安全性を高めます。
  3. 昼会は30分程度とする。
    あまり時間が長いと質問する時間だと忘れてしまうかもしれません。
  4. 昼会で無理に話す必要はない。
    質問がないなら作業をしてください。ただし、その時間枠はすぐにリアクションできる場所にいましょう。

昼会の進め方

私のチームで行っている昼会の進め方を説明します。一つの例です。やりかたに決まりは無いので御自身のチームに合ったやり方でやってください。

  1. 一日の作業時間の中間あたりでチームメンバー全員で集る。
    例えば14:00に全員で集ります。オンラインでもオフラインでも良いですが対面で集ります。チャットなどの文字ベースのツールですと見ていない可能性があるので、対面が良いと思います。
  2. 開始の宣言
    昼会開始の宣言をします。宣言内容は「これから昼会を始めます。相談したいことがある方はいますか?」程度で十分です。誰でも良いですが、決めておいた方がいいです。
  3. 相談をする。
    相談が有れば相談してください。無いなら無理に相談する必要はありません。逆にあるのに相談しないのもいけません。折角チームメンバーが集ってるので有効活用しましょう。
  4. 閉会の宣言はしない
    特に閉会の宣言は必要ありません。30分程度の決められた時間枠が終れば、三々五々解散しましょう。

実際にやってみた感想

昼会を始める前に比べて質問が増えた気がします。特にあまり喋らない人が質問をしやすくなったように思います。ただし、続けることで最初の相談するという目的を忘れて来ている感じがしています。報告が増えてきているので、その点は改善したほうが良いと思ってます。

より良い状況とは

昼会にはある程度の効果が有ったと思います。しかし、理想的なチームは昼会などせずに必要なタイミングで必要な相手に直接相談するチームだと思っています。より心理的安全性をたかめ気楽に相談できるチームを作るためにより一層の改善が必要だと思っています。

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