📌 RASISとは?
RASIS(ラシス) は、システムの品質を評価するための 5つの指標 で、特に システムの信頼性や運用管理 に関わる場面で使われます。
📊 RASISの5つの指標
指標 | 意味 | 具体的な内容 |
---|---|---|
Reliability (信頼性) |
システムがどれだけ 壊れにくいか | - システムが安定して動作するか - ハードウェアやソフトウェアの耐障害性 |
Availability (可用性) |
システムが 使える状態を維持できるか | - サーバーダウンの頻度や時間 - 稼働率(99.99%など) |
Serviceability (保守性) |
問題が起きたとき、どれだけ早く直せるか | - 障害対応のしやすさ - 修理やアップデートのしやすさ |
Integrity (保全性) |
データが 改ざん・破損されずに守られるか | - 不正アクセス対策 - データの整合性の維持 |
Security (安全性) |
システムやデータを 脅威から守れるか | - 不正ログインやウイルス対策 - 認証・暗号化の強度 |
📌 RASISのはバランスがとても大事!
RASISのバランスを取るのは、スポーツチームの編成 に似てると思います。
例えば、強いチームを作るには「安定感のあるベテラン」「体力のある若手」「優秀なコーチ」「ルールを守る姿勢」「選手や観客の安全対策」のバランスが大事だと思いますが。
システム設計も同じで、RASISの5つの要素をバランスよく組み合わせる ことが重要なんです!
🏀 RASISをスポーツチームに例えると?
指標 | スポーツで例えると…? | 何が起こる? |
---|---|---|
Reliability (信頼性) |
安定したベテラン選手 | 経験豊富で安定感はあるけど、新しい戦術に対応しづらい。 |
Availability (可用性) |
試合に出られる体力 | 選手がいつでも試合に出られるのは大事だけど、酷使しすぎるとケガのリスクが増える。 |
Serviceability (保守性) |
優秀なコーチやトレーナー | ケガをしたときにすぐ治療や対応ができると安心。ただし、休ませすぎると試合に出られなくなる。 |
Integrity (保全性) |
ルールを守るフェアプレー精神 | ルール違反をすると信用を失う。でも慎重になりすぎると攻めのプレーができなくなる。 |
Security (安全性) |
選手や観客の安全対策 | ケガや事故を防ぐために安全対策は必須。でも厳しくしすぎると試合がつまらなくなる。 |
⚠️ 1つだけを重視しすぎると…?
🏉 Security(安全性) は「選手や観客の安全対策」
→ 会場のセキュリティや、ケガのリスクを減らす工夫が必要。
💡 1つだけを強化しすぎると…?
✅ 信頼性(R)を重視しすぎると
👉 ベテランばかりで安定するけど、新しい戦術が使えず、競争力が落ちる。
✅ 可用性(A)を最優先すると
👉 とにかく試合に出ることを優先するが、選手の疲労が溜まりやすくケガのリスクが高まる。
✅ 保守性(S)を上げすぎると
👉 怪我のリスクを考えて休ませすぎると、試合に出られる選手が減る。
✅ 保全性(I)を厳しくしすぎると
👉 ルールを守るのは大事だけど、慎重になりすぎてプレーの自由度が下がる。
✅ 安全性(S)を強化しすぎると
👉 選手を保護しすぎるあまり、試合がスリルのない退屈なものになる。
🎯 業界や用途に応じて、RASISのバランスを考えることが重要ですね
強いチームを作るには すべての要素を適度に組み合わせることが大事だよね!
システム設計も同じで、どれか1つだけを優先しすぎると、他の部分が弱くなってしまうんだよね。
例えば:
🏦 金融システム(銀行・決済・証券取引など)
重要要素:保全性(I)と信頼性(R)
データの改ざんや不正取引は致命的な問題を引き起こさないように
システムの正確性と安定性が最優先!
🏥 医療システム(電子カルテ・診療記録・医療機器制御など)
重要要素:保全性(I)と信頼性(R)
患者の命に関わるため、データの正確性とシステムの安定稼働が必須!
データの誤変更や不具合は避けるべき!
🏢 行政システム(住民情報・税務・選挙管理など)
重要要素:保全性(I)と信頼性(R)
住民情報や税務データが誤って消失したり改ざんされると、社会的に大きな影響が出る
データの正確性とシステムの安定運用が重要!
⚖️ 法務システム(裁判記録・契約管理など)
重要要素:保全性(I)と信頼性(R)
裁判記録や契約書など、法律に関わるデータは一度改ざんされると法的に無効になります。
信頼性とデータの保全性を確保することが最優先!
🛒 ECサイト(オンラインショップ・マーケットプレイスなど)
重要要素:可用性(A)と保守性(S)
ユーザーがいつでもサイトにアクセスできるように 可用性(A) を重視しつつ、
商品の追加やシステムのメンテナンスが簡単にできるように 保守性(S) も重要!
また、決済部分では 保全性(I) を確保する必要がある!
🔐 IoTシステム(スマートホーム・車両制御システムなど)
重要要素:安全性(S)と信頼性(R)
外部からの攻撃や不正アクセスを防ぐことが最優先!
その上で、システムが安定して動作し続けることも求められる。
💻 クラウドサービス(SaaS、PaaSなど)
重要要素:可用性(A)と保守性(S)
ユーザーが常にサービスにアクセスできることが最も重要!
加えて、定期的なアップデートや障害発生時にスムーズな対応を行えるように 保守性(S) も重視!
目的に合わせてRASISのバランスを調整し、最適なシステムを作ろう! 🚀