プログラミングする場合に、わざわざLinuxPCを立ち上げるのも面倒なのでWSLの環境を用意してみました。
基本Microsoftのドキュメントに従えば、簡単にデフォルトのubuntuのCLI環境が立ち上がりました。ここでは、自分が実施した手順についてコメントを添えながら記載します。
ここでの説明はWSLを初めてインストールするケースになります。既存のWSLのUpdateのやり方についても、ここで参照しているMicrosoftのドキュメントの中で触れられています。
■PC環境
OS:Windows11(21H2(OSビルド22000.652))
CPU:Intel Alderlake
Install時に参照するドキュメント
■手順
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powershell を”管理者として実行”で立ち上げます。
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powershellのconsole上で"wsl --install"と入力します。
※注意:デフォルトのディストリビューションはubuntuになっています。以下のリストにあるように、他のディストリビューションを指定することもできるようです。
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インストールが完了して、再起動が必要なメッセージが出ます。
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(オプション)ここで、”wsl -l -v”コマンドにてwslのversionが確認できます。画面ではVERSIONが2なので、WSL2がインストールされていることがわかります。
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PC(Windows)を再起動します。
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再起動後、さきほどのインストールした同じユーザーでログインするとLinux(ubuntu)の画面が勝手に立ち上がり、インストールが継続されます。
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Linux ユーザー情報を設定します。
Enter new UNIX username:
とメッセージが表示されたならば、WSL2でのユーザー名を入力し、続いてパスワードも入力します。ここでのユーザー名は、windowsユーザー名と関係ありませんので、Linuxとしてのユーザ名を設定します。
インストール完了後、プロンプトが現れた時のメッセージは以下のようになります。
なお、今回の手順でインストールされたubuntuのversionは以下になっていました。
ubuntu 20.04 LTS
8.(オプション)パッケージの更新とアップグレード
ここからは、UbuntuOS環境でのUpdate作業になるので必要に応じてコマンドを入力します。
sudo apt update && sudo apt upgrade
9. ここまでの作業により、既にWindowsアプリ上からubuntuが検索可能になっています。ubuntuアプリをタスクバーにピン留めなどをすることで、CLI環境での使用がワンクリックで可能になります。
■補足
Windows ターミナル環境ヘの変更
Windows11デフォルトのターミナルは、”Windowsコンソールホスト”となっていますが、ウィンドウ上に複数のコンソールを表示させられるペイン環境や、コマンドパレットの機能を使える”Windows Terminal”を使用可能な環境を用意したほうが良いかもしれません。
切り替えは"windows ターミナル"の設定画面で、赤線で囲ったところにある”規定のターミナルアプリケーション”を”Windows ターミナル”に変更します。
Linux GUI アプリのインストール
WSL2では Linux GUI アプリも簡単にインストールできます。
以下のMicrosoftのドキュメントの前提条件にある、CPUに応じた”vGPU 用のインストール済みドライバー”をインストールすれば、説明にあるようなアプリを簡単にインストールして使うことができます。
例.nautilus起動時の画面
※"nautilus"起動時にでているConsole上の警告は、HOMEディレクトリ以下にbookmarkファイルがないとのメッセージなのでひとまずは気にしなくてよいようです(空でもファイルを用意すれば消えます)。
別途、WSL2でのLinux Desktop GUI環境についても試してみたいと思います。
Power shellでの文字化け解消方法
初めて使用するとかでpowershell(デフォルトの”Windowsコンソールホスト”環境)の起動時に日本語文字化けがある場合は、メニューのプロパティでの以下のフォントを日本語表記可能なもの(ここでは、MSゴシック)に変えることで解消できます。