参加した経緯
11/30(土)に開催された、プロダクトヒストリーカンファレンス2024に参加してきました
普段全く外に出ないうえ、朝からオフラインのイベントに足を運ぶことハードルの高さを感じていましたが、各企業のCTOやトップレベルのエンジニアの話を聞ける貴重な機会を逃すまいと思い参加を決めました。
参加申請は事前にGoogleフォームに回答するだけで完了しました。
当日の受付で、YOUTRUSTのアプリをダウンロードすることで会場に入場することができました。
参加費は、ランチや懇親会のお酒やお寿司を含めて完全無料で、とても有難かったです
聴講したセッション
GitHubの軌跡:リポジトリからAIプラットフォームへ
Speaker : 服部祐樹さん GitHub, Inc. Sr. Architect
感想
ソースコード管理の巨人であるGitHubから、コード生成の分野に進出しAIプラットフォーマーとなるまでの説明がとても腑に落ちました。OSS開発のプラットフォーマーとして、開発者体験の向上につながる機能を提供してきたことが、良質なコード及び良質な学習データを持つことにつながり、生成AIの分野でもGitHub Copilotのようなインパクトのある製品をリリースできたのだなと感心していました。
また、開発者と生成AIの向き合い方として、AIとの協業には良いコードが必要とおっしゃっていたのも印象的でした。適切な命名がされていて、関心の分離ができているようなコードは、AIにとっても可読性が高く、間違った出力をすることが減り、生産性が上げられるとのことでした。昔から言われているコードの可読性ですが、生成AIの時代になっても重要とのことなので、またリーダブルコードを読み直して、自分のコードの可読性を高めるモチベが湧いてきました。
登壇資料
領域を絞ったマルチプロダクト開発における技術戦略&組織戦略
Speaker1 : 畠中翔一さん 株式会社メディカルフォース CTO
Speaker2 : 河合俊典さん エムスリー株式会社 VPoE
感想
医療系のサービスの技術系役員という肩書きを持つ二人のトークセッションという形でした。特に感銘を受けたのは、どのようにエンジニアにドメイン知識を持ってもらうかを熱心に話されていたことでした。ドメイン知識をプロダクトマネージャーに丸投げするのではなく、エンジニア一人一人がドメイン知識を得ることで、より当事者意識を持って現場の課題を認識し、その課題を解決できるソリューションを提供できることにつながるんだなと理解しました。
私たちも人事パッケージを扱うエンジニアとして、人事ドメインを理解することによって、現場の課題をクリティカルに解決できるように、技術だけでなくドメイン知識の吸収も頑張っていきたいなと思いました。
ライブコミュニケーションアプリPocochaで学ぶ!サービスを成長させるレコメンド
Speakrer : 吉田知貴さん 株式会社DeNA ソリューション本部データ統括部AI技術開発部ライブコミュニティグループ グループリーダー
感想
DeNAのライブ配信アプリであるPocochaのレコメンドが、どのような思想で設計されているのかを詳しく伺うことができました。昨今のAIブームの中で、とりあえずNNベースのモデルを使ってみようとするプロジェクトも多い中で、目的を明確化し、メンテナンス性なども考慮した上でモデルを選定することが重要であるという話をされていて、AIという煌びやかにみえるワードに踊らされず、課題解決にフォーカスした技術選定を行うことが重要なんだなと改めて理解することができました。
また、PocochaではレコメンドのAIモデルを毎日更新しているとのことで、その裏側にあるML基盤についてもミートアップでお話を聞くことができました。社内のAPI基盤を利用することで、サービスを止めることなく毎日モデルを更新することができるという話を聞いて、AI技術者に魅力的な環境を用意するには、開発基盤を整える必要があるなと再認識しました。
スポンサーブース
セッションだけでなく、スポンサーブースもとても楽しかったです
スタンプラリー形式で各企業のお話を聞いていくことができ、12ポイントを集めると、夜の懇親会への優先入場権が手に入るという仕組みになっていました。
ブースでは各企業が様々なグッズを用意してくれて、ネタに振り切ったものから実用的なものまで色々なグッズを貰うことができました。
私が特に気に入ったのはLegalscapeさんのそのOSSライセンス大丈夫?
シールで、今はノートPCの裏に貼っています(笑)
懇親会
18時半からは懇親会が開かれました。お寿司やビールが振舞われて、セッションの登壇者の方々ともお話をすることができました。
生成AIの話から、エンジニアのマネジメント、ゴールドジムの話まで、お酒の力も借りながら色々なお話を聞くことができました。
振り返って
参加する前までは、オフラインイベントに参加するハードルの高さを感じていたのですが、今振り返ると、各企業のエンジニアと直に交流し、貴重なお話を沢山聞けて、イベントをとても楽しむことができました
また、オフラインのエンジニアのイベントがあれば、積極的に参加していきたいです!