Azure Site Recoveryは、Azure VMを異なるリージョンにレプリケーションしてディザスタリカバリー構成を取ることができるサービスですが、Private Endpointを使ってよりセキュアな構成を試してみました。
公式ページ がとても親切でこの通りにやればできますが、途中どっちのリージョンに作ればいいのか混乱したり、最終的な確認方法が書いてなかったので書き残します。
今回試したのは、東日本リージョンから西日本リージョンへのレプリケーションです。
前提条件
前提条件 が重要なので一通り目を通しましょう。
Private Endpointで使う場合は専用のコンテナーが必要だったり、IPアドレスを確保しないといけないなど重要な注意点があります。
構成図
最終的な構成です。Site RecoveryコンテナーとStorage Accountに対してPrivate Endpointを有効にします。
環境構築
Virtual Machines & vNet
Storage Account(キャッシュ)
Recovery Serviceコンテナー作成
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手順は 公式ページ を参照ください。注意点としてSite Recoveryは西日本リージョンに作成します。
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作成できたら、[設定]-[Identity]の順に選択し、[システム割り当て済み]の状態をオンにします。後ほど出てくるストレージアカウントに対してロール割り当てをするためのマネージドID設定となります。
Private Endpoint(Site Recovery)作成
- 手順は 公式ページ の通りです。プライベートDNSゾーンはこのとき作成しておきます。
Private Endpoint(Storage Account)作成
- 手順は 公式ページ の通りです。プライベートDNSゾーンは作成します。
Storage Accountへの権限追加
レプリケーション
Private Endpoint経由か確認する
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通信が本当にPrivate Endpoint経由になっているか確認します。(Cent OSで試しています)
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ソースVMにログインして以下ログを開きます。
# view /var/log/AzureRcmCli.log
- プライベートDNS宛ての通信がプライベートIPであればPrivate Endpoint経由になっています。
Connected to xxxxxxxxxxxxxxxxxxx-asr-pod01-rcm1.jpw.privatelink.siterecovery.windowsazure.com (10.x.x.x)
以上