7
8

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

Azure Site Recovery + PrivateEndpointでVMの東西ディザスタリカバリーを構築する

Posted at

Azure Site Recoveryは、Azure VMを異なるリージョンにレプリケーションしてディザスタリカバリー構成を取ることができるサービスですが、Private Endpointを使ってよりセキュアな構成を試してみました。
公式ページ がとても親切でこの通りにやればできますが、途中どっちのリージョンに作ればいいのか混乱したり、最終的な確認方法が書いてなかったので書き残します。

今回試したのは、東日本リージョンから西日本リージョンへのレプリケーションです。

前提条件

前提条件 が重要なので一通り目を通しましょう。
Private Endpointで使う場合は専用のコンテナーが必要だったり、IPアドレスを確保しないといけないなど重要な注意点があります。

構成図

最終的な構成です。Site RecoveryコンテナーとStorage Accountに対してPrivate Endpointを有効にします。

image.png

環境構築

Virtual Machines & vNet

  • レプリケーション対象のVMとvNetは、東日本リージョンに作成済みであることとします。
    image.png

Storage Account(キャッシュ)

  • キャッシュ用のStorage Accountは、東日本リージョンに作成済みであることとします。
    image.png

Recovery Serviceコンテナー作成

image.png

  • 手順は 公式ページ を参照ください。注意点としてSite Recoveryは西日本リージョンに作成します。

  • 作成できたら、[設定]-[Identity]の順に選択し、[システム割り当て済み]の状態をオンにします。後ほど出てくるストレージアカウントに対してロール割り当てをするためのマネージドID設定となります。
    image.png

Private Endpoint(Site Recovery)作成

image.png

  • 手順は 公式ページ の通りです。プライベートDNSゾーンはこのとき作成しておきます。
    image.png

Private Endpoint(Storage Account)作成

image.png

  • 手順は 公式ページ の通りです。プライベートDNSゾーンは作成します。

Storage Accountへの権限追加

image.png

  • 事前に作成したStorage Accountの[IAM]を選択します。
    image.png

  • [追加]-[ロールの割り当ての追加]の順に選択します。
    image.png

  • 役割に[共同作成者]を選び、選択欄にSite Recoveryコンテナーの名前を入力して選択します。Site RecoveryコンテナーのマネージドIDが有効になっていれば出力されてくるはずです。
    image.png

  • 同様に[ストレージBLOBデータ共同作成者]ロールも付与します。
    image.png

レプリケーション

  • Virtual Machinesの左メニューより[ディザスタリカバリー]を選択します。
    image.png

  • ターゲットリージョンを西日本にします。
    image.png

  • ターゲット設定では西日本側のリソースグループ、vNetを指定します。なければ作成します。
    image.png

  • 記憶域設定では事前に作成した東日本のストレージアカウントを選択します。
    image.png

  • レプリケーション設定では事前に作成した西日本のRecovery Serviceコンテナーを選択します。
    image.png

  • しばらくして正常にレプリケーションが完了すればOKです。
    image.png

Private Endpoint経由か確認する

  • 通信が本当にPrivate Endpoint経由になっているか確認します。(Cent OSで試しています)

  • ソースVMにログインして以下ログを開きます。

# view /var/log/AzureRcmCli.log
  • プライベートDNS宛ての通信がプライベートIPであればPrivate Endpoint経由になっています。
Connected to xxxxxxxxxxxxxxxxxxx-asr-pod01-rcm1.jpw.privatelink.siterecovery.windowsazure.com (10.x.x.x)

以上

7
8
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
7
8

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?