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Azure Functionsの1回実行当たりの料金を試算する

Last updated at Posted at 2018-12-08

Azure Functionsの料金表が難しかったので、1回実行当たりの金額をどうやって試算するか調べました。
内容は執筆時点(2018年12月)のものです。

Functionsの種類

まずFunctionsには、App Serviceプランと従量課金プランの2種類があります。

App Serviceプラン

App Service上で実行されるため、課金額はApp Serviceの料金が掛かります。
Basic以上のプランが必要な為、それなりに金額は掛かります。

App Service料金表

App Serviceプランを利用するメリットは、10分以上の実行が必要なときや、常にバックグラウンドでインスタンスを待機させたい場合などが挙げられます。(従量課金プランだと初回実行時は立ち上がるまで少し時間がかかる)

従量課金プラン

1回実行当たりの実行時間と実行回数によって課金されるプランです。
毎月の無料枠がかなりお得ですが、はたして自分の作ったFunctionsは無料枠に収まるのか?
が気になったので、従量課金プランの1回実行当たりの金額を試算します。

まずは料金表を見てみましょう。

image.png

実行回数はいいとして、GB秒当たりの実行時間の試算方法がよく分かりません。

料金算出

実行時間算出

メトリックから確認することができます。

  • すべてのサービスからメトリックを開きます。
    image.png

  • どのメトリックを見るか入力していきます。まずは該当のFunctionsが所属するリソースグループを選びます。
    image.png

  • [RESOURCE]から該当の[App Service]を選んでください。(App Service Planではないです)
    image.png

  • [METRIC]から[Function Execution Units]を選択してください。
    image.png

  • [AGGREGATION]から[Max]を選択してください。
    image.png

  • 表示を[Last 30 minutes]に変更します。(ここは表示の問題なのでおまかせで)
    image.png

  • メトリック値を選択すると、この例ではある1回の実行が[4.01M]と表示されました。
    image.png

  • 4.01Mは以下の式でGB秒に変換できます。

4.01M = 4,010,000
4,010,000 / 1,024,000 = 3.91 GB秒
  • GB秒当たりの課金額は0.001792円なので、
3.91 GB秒 * 0.001792 円 = 0.007 円
  • このFunctionsは1回実行当たり大体0.007円だということが分かりました。

実行回数算出

  • メトリック[Function Execute Count]を確認することで分かります。

  • 100万回実行までは22.40円なので、実行回数は分かりやすいですね。

合計金額

仮にこのFunctionsが毎日1回実行されるとした場合の月の課金額は以下となります。

実行時間 : 0.007円 * 31日 = 0.217円
実行回数 : 22.40 円
合計金額 : 0.217 + 22.40 = 22.617円

毎月の無料枠

実行時間 : 400,000 GB 秒
実行回数 : 100 万実行回数

先程の例だと余裕で収まります。無料枠お得過ぎますね!

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