Azure Site RecoveryはVMの災害対策が可能なサービスです。
東日本リージョンのVMをプライマリーとし、西日本リージョンにフェールオーバーできるかを検証してみました。
前提
- 東日本リージョンにVMが作成されていること
レプリケーション設定
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レプリケーション先のペアリージョンが選択されているためそのまま[次へ]を選択します。
※このときターゲットリージョンを別リージョンに変えることもできますが、このままだとできません。一度次の画面にいって、前の画面に戻ると選択できるようになります(ポータルのバグかな?)
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全て入力したらレプリケーションを開始します。
レプリケーション状態確認
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site-recovery-vault-rgというリソースグループに3つのリソースが作成されます。
Automationアカウントは復旧ポイントの保持期限を制御しているようです。Site Recoverはデフォルトだと24時間分の復旧ポイントを保持しますが、そのあたりを制御してるのかな?
テストフェールオーバー
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復旧ポイントの違いが分からなかったので調べてみると 公式ページ に書いてました。
最新 (最低 RPO) の復旧ポイントとは何ですか?
[最新 (最低 RPO)] オプションではまず、Site Recovery に送信されているすべてのデータが処理されます。 サービスでデータが処理された後、VM にフェールオーバーする前に、VM ごとに復旧ポイントが作成されます。 このオプションは、最も低い目標復旧ポイント (RPO) を提供します。 フェールオーバー後に作成された VM には、フェールオーバーのトリガー時に Site Recovery にレプリケートされたすべてのデータが含まれます。
復旧ポイントの [最後に処理があった時点] オプションは何を意味しますか?
[最後に処理があった時点] オプションでは、計画内のすべての VM が、Site Recovery によって処理された最新の復旧ポイントにフェールオーバーされます。 特定の VM の最新の復旧ポイントを参照するには、VM 設定の [Latest Recovery Points] (最新の回復ポイント) を確認します。 このオプションを使用すると、未処理のデータの処理に時間がかからないため、RTO を低くできます。
なるほど。最新にするか、最後にASRが処理した時点にするかでRTOに違いがあると。
- アプリ整合性は以下の通り。
アプリケーション整合性復旧ポイントとは何ですか?
アプリケーション整合性復旧ポイントは、アプリケーション整合性スナップショットから作成されます。 アプリケーション整合性復旧ポイントでは、クラッシュ整合性スナップショットと同じデータがキャプチャされますが、さらに、メモリに入っていたデータと処理中のすべてのトランザクションもキャプチャされます。
これらの追加コンテンツのため、アプリケーション整合性スナップショットは最も複雑となり、時間がかかります。 アプリケーション整合性の復旧ポイントは、SQL Server などのデータベース オペレーティング システムで推奨されます。
なるほど。VSS連動したアプリケーションがある場合はアプリケーション整合性を意識しないといけないと。
ちなみに、アプリケーション整合性スナップショットの頻度は、デフォルトで4時間。1~12時間の間で設定できるようです。
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パブリックIPが付与されていない状態なので、パブリックIPを付与してOSログインして問題なくデータが復元されていることを確認できました。
フェールオーバー
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西日本VMにアクセスしてデータを確認したところ、5分前のデータまで復元できていました。このあたりは、復旧ポイント次第で変わってくるかと思います。アプリ整合性まで求めるともっと前の時間になるなど。
復旧ポイントの変更
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西日本のVMが停止して、再度起動してきます。東日本のVMは停止状態のまま変化なし。
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西日本VMにアクセスしてデータを確認したところ、最新のデータまで復元できていました。
コミット
再保護
以上