Microsoft Ignite 2019の中で、ACRの脆弱性スキャン機能がパブリックプレビューされました。
これまではサードパーティ製のスキャン製品を使うしか選択肢がなかったので、Azureサービスで脆弱性スキャンできるのは待ちに待った機能です!
先日AWSでもECRの脆弱性スキャン機能がリリースされてましたね。
Azureでは、Security Centerを介してACRの脆弱性スキャンをするようです。
早速試してみましょう。
Azure Security CenterをStandardプランに切り替える
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Securtiy CenterはFreeプランだったので、これを機にStandardプランに切り替えます。
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ダウングレードしちゃうけどいいの?というメッセージが出ます。今回FreeプランからContainer RegistryだけStandardプランに変えたいのでこの設定でいきます。Freeプランで使えている機能が使えなくなるわけではなかったです。このメッセージはちょっと分かりづらいですね。
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AKSだけ出てきています。Standardプランに切り替えただけでは、Container Registryはまだ画面上でてきません。
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ACRに何かイメージをpushします。今回はBasicプランのACRにPushしました。
脆弱性診断結果を確認する
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[Azure Container Registry イメージの脆弱性を修復する必要があります (プレビュー)]という項目があるので選択します。
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どうやらこの画面からは詳細な結果を確認することができないようです。これはちょっと分かりにくいですね。
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[概要]が選択されている画面で、[Azure Container Registryイメージの脆弱性を修復する必要があります]を選択します。
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スキャンがされて[異常リポジトリ]と判断されたもの、スキャンがされて[正常なリポジトリ]と判断されたもの、まだスキャンされていないリポジトリと3つに区分されています。
まとめ
Security Centerを介しての操作に若干の分かりづらさがあるものの、コンテナーイメージのスキャンができるのはやっぱりいいですね。使いづらさはGAされるころには解消されていることを期待します。
価格がちょっと気になるところです。$0.29/Scan という料金設定になってます。
頻繁にPushするような使い方だと、それなりの金額になってしまう可能性があります。
CI/CDでPushまで自動化している環境だと、コスト見積もりはきちんとしたほうがよさそうです。
スキャン対象外ACRとかを設定することはできず、そのサブスクリプションの全ACRが対象となりました。
いまのところ通知機能がないようです。
スキャン結果の詳細をSlack通知したり、RESTAPIで取れるようになると使い勝手が上がりますね。