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ついにRoRの日付の闇を払った

Last updated at Posted at 2015-09-07

時間を表現する型

日付(2001年1月1日)だけを扱う型

「2001年1月1日」のように日付だけを表現する型を、
PostgreSQLはDATE型として扱える。
RoRはDateクラスとして扱える。

時間(9:05)だけを扱う型

「9時5分」のように時間だけを表現できる型を、
PostgreSQLはTIME型として扱える。
RoRはクラスとして存在しない。(日付をどうしても付けないといけない)

モデルの定義とRoRのクラス

:dateで定義したものはDateクラス
:timeで定義したものはTimeクラス
:datetimeで定義したものはActiveSupport::TimeWithZoneクラス
(以下ActiveSupport::TimeWithZoneクラスTimeWithZoneクラスと呼ぶ)

RoRで基本的に使うクラス

モデルの定義とRoR型の関係より主にRubyソース内で使うこととなるRoRの型は次の3つ。
Dateクラス, Timeクラス, TimeWithZoneクラス
(この中に含まれないDateTimeクラスは基本的に使わない)

TimeクラスとTimeWithZoneクラスで迷ったら

TimeクラスTimeWithZoneクラスで迷ったらTimeWithZoneクラスを使っておく。

日付を表した文字列

ISOで規定された表現

ISOでタイムゾーンと時間を同時に表現した書式が規定されているので、これを使う。

2001-01-01T09:05:00+09:00 (UTC+9 日本)
2001-01-01T09:05:00Z(UTC+0 イギリス)

2001-01-01 09:05の表記

2001-01-01 09:05
(このようにタイムゾーンがないものをここでは no timezoneと呼ぶこととする)

文字列からクラスへの変換

文字列 to Dateクラス

'2000-01-01'.to_date

文字列 to Timeクラス

'2001-01-01T09:05:00+09:00'.to_time

文字列 to TimeWithZoneクラス

Time.zone.parse('2001-01-01T09:05:00+09:00')

クラスから年、月、日、時間、分、曜日を取り出す

ここではあえて
config.time_zone = 'Pacific Time (US & Canada)'
を設定した状態での動きを記載する。

Timeクラス

0> hoge = '2001-01-01T09:05:00+09:00'.to_time
=> 2001-01-01 09:05:00 +0900
0> hoge.year
=> 2001
0> hoge.month
=> 1
0> hoge.day
=> 1
0> hoge.hour
=> 9
0> hoge.min
=> 5
0> hoge.wday
=> 1

コンフィグで日本でないタイムゾーンを設定しているのに日本の時間でGETしている...

TimeWithZoneクラス

0> foo = Time.zone.parse('2001-01-01T09:05:00+09:00')
=> Sun, 31 Dec 2000 16:05:00 PST -08:00
0> foo.year
=> 2000
0> foo.month
=> 12
0> foo.day
=> 31
0> foo.min
=> 5
0> foo.wday
=> 0

(あれ? wdayでうまくとれない気がしたが気のせいか...)
コンフィグで設定した時間で取得(GET)している。

UTCとして取り出したい

Timeクラス

0> hoge = '2001-01-01T09:05:00+09:00'.to_time
=> 2001-01-01 09:05:00 +0900
0> hoge.utc
=> 2001-01-01 00:05:00 UTC
0> hoge.utc.class
=> Time
0> hoge.utc.hour
=> 0

.utcでアクセスすれば、UTCの時間としてGETできる。

TimeWithZoneクラス

0> foo = Time.zone.parse('2001-01-01T09:05:00+09:00')
=> Sun, 31 Dec 2000 16:05:00 PST -08:00
0> foo.utc
=> 2001-01-01 00:05:00 UTC
0> foo.utc.class
=> Time

.utcでアクセスすれば、UTCの時間としてGETできる。
このときクラスはTimeクラスになっている。

クラス to 文字列

Timeクラス

0> hoge.iso8601
=> "2001-01-01T09:05:00+09:00"

なんで日本以外のタイムゾーン設定してるのに、+9:00で出るんだろう...

0> hoge.utc.iso8601
=> "2001-01-01T00:05:00Z"

TimeWithZoneクラス

0> foo.iso8601
=> "2000-12-31T16:05:00-08:00"
0> foo.utc.iso8601
=> "2001-01-01T00:05:00Z"

ハマらないために

+9:00がついた日本時間で文字列が取得されたり、日本時間で.hourが取得されたりで、ハマるので、全部UTCとして扱ったほうがよい。

'2015-09-06T01:00:00Z'.to_time.utc

0> hoge = '2015-09-06T01:00:00Z'.to_time.utc
=> 2015-09-06 01:00:00 UTC

0> hoge.iso8601
=> "2015-09-06T01:00:00Z"

クラス to 他クラス

TimeWithZone to Time

0> foo = Time.zone.parse('2001-01-01T09:05:00+09:00')
=> Sun, 31 Dec 2000 16:05:00 PST -08:00
foo.utc // UTCなTimeクラスへ

TimeWithZone to Date

0> foo = Time.zone.parse('2001-01-01T09:05:00+09:00')
=> Mon, 01 Jan 2001 09:05:00 JST +09:00

0> Date.new(foo.utc.year, foo.utc.month, foo.utc.day)
=> Mon, 01 Jan 2001

今回TimeやTimeWithZoneを生成する文字列に+9:00のものを使ったが、設計段階で、文字列もすべて00Zで表現できるようにしておいた方が、混乱を避けれる。

saveするときの挙動

DBへの保存のタイムゾーンは、
config.active_record.default_timezoneで設定。
デフォルトはUTC(イギリス)。

ということで、デフォルトで使った場合。

self.bar = Time.zone.parse('2001-01-01T09:05:00+09:00')

self.bar:datetimeで定義したもの。とした場合、DB内では、
Screen Shot 2015-09-08 at 08.33.28.png
このように表現される。

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