本記事は筆者個人の環境でのVeraCryptビルド事例を備忘録として記録しただけのものです。
公式ビルド/インストール手順が必要な場合は、必ず公式サイトの手順を参照してください。
また、本記事は自分でビルドしたバイナリを試走することだけが目的ですので、インストールはしません。
環境
Software | Version |
---|---|
OS | Ubuntu 14.04.5 LTS |
gcc | 4.8.4 |
VeraCrypt | 1.23 |
wxWidgets | 3.0.4 |
ビルド事例
筆者環境では下記ライブラリが必要でした。
環境によってはbuild-essential
をインストールする必要があるかもしれません。
sudo apt-get install yasm libfuse-dev libgtk2.0-dev
公式サイトから
VeraCrypt_1.23_Source.tar.bz2
を入手し、適当なディレクトリ(ここではVeraCrypt_1.23
)に展開しておきます。
mkdir VeraCrypt_1.23
mv VeraCrypt_1.23_Source.tar.bz2 VeraCrypt_1.23
cd VeraCrypt_1.23
tar jxvf VeraCrypt_1.23_Source.tar.bz2
cd ..
(この後、パーミッションの問題でなぜかエラーが出たので、 chmod -R u+w src
などで各ディレクトリに書き込み権限を与える操作を行いました。筆者の環境固有の問題でしょうか?)
wxWidgets 3.0.4 のソースも同様に展開し、上記VeraCrypt_1.23
に並べて配置しておきます。
ディレクトリレイアウトは下記のようになります。
$ ls wxWidgets-3.0.4 VeraCrypt_1.23
VeraCrypt_1.23:
doc License.txt README.md src Tests Translations
wxWidgets-3.0.4:
acinclude.m4 build demos interface regen utils
aclocal.m4 BuildGit.txt descrip.mms lib samples version-script.in
appveyor.yml config.guess distrib locale setup.h.in wx-config.in
art config.sub docs Makefile.in setup.h_vms wx-config-inplace.in
autoconf_inc.m4 configure include misc src wxwin.m4
autogen.sh configure.in install-sh mkinstalldirs tests
ビルドを実行します。
cd VeraCrypt_1.23
cd src/
sudo make WXSTATIC=1 WX_ROOT=$(realpath ../../wxWidgets-3.0.4) wxbuild
sudo make WXSTATIC=1
成功すると、 VeraCrypt_1.23/src/Main/veracrypt
ができます。
References
以上。