こんにちは、JetBrains公式代理店NATTOSYSTEMのマーケティング、西山です。
1. DroidKaigi 2025にJetBrainsと共同出展しました
2025年のDroidKaigi 2025にて、私たちNATTOSYSTEMはJetBrainsと共同でブースを出展しました。
JetBrainsはKotlinの開発元として知られており、今年は特にKotlinと新たな開発支援機能「Junie」の紹介をテーマに掲げました。
イベント初日にはKotlin開発チームによるワークショップも開催され、Kotlinコミュニティとの交流が一層深まりました。
その一環として、ブースでは来場者の方々にアンケート調査を行い、Kotlinや開発支援ツールに関するリアルな声を集めました。
2. アンケート概要
回答数は482件にのぼり、幅広い層からのリアルな声を集めることができました。
設問は以下の5項目です:
- 職種
- よく使うIDE/エディタ
- AIコーディング支援ツールの利用状況
- Kotlinの利用分野
- Kotlin/KMPの経験やフィードバック
3. 回答結果サマリー
職種
参加者の多くはAndroid開発者で、イベントの性質を反映した結果となりました。一方で、iOSやクロスプラットフォームの開発者も一定数参加しており、DroidKaigiが幅広いバックグラウンドを持つ開発者に開かれたイベントであることが分かります。
よく使うIDE/エディタ
Android Studioが圧倒的に多く、DroidKaigi参加者の中心がモバイル開発者であることが表れています。ただしVS CodeやCursorなどの軽量エディタも一定数使われており、IDEとエディタを用途に応じて使い分ける傾向も見えます。
AI コーディング支援ツールの利用状況
Claude CodeやCopilotなど多様なツールが利用されている一方で、JetBrains AIの利用はまだ少数派でした。とはいえ、IDEに統合された形で利用できる点は他社ツールにはない強みであり、「外部ツールを試した後にIDE統合を求める層」への広がりが期待できる状況です。
Kotlinの利用分野
Kotlinの利用は依然としてAndroidが中心ですが、KMPとサーバーサイドの組み合わせも見られ、モバイル言語から「フルスタック言語」への拡張が進んでいます。「これから使いたい」という学習層も一定数存在し、コミュニティの成長余地も感じられます。
Kotlin/KMPの経験・フィードバック
自由記述では、以下のような声が寄せられました:
学習・導入のしやすさ
- KotlinはJavaよりも直感的で、学習がスムーズに進む
- Android開発以外でもすぐ使えるのが良い
KMP(Kotlin Multiplatform)への期待と課題
- KMPを本格導入したいが、ビルド時間がネック
- デバッグ体験が改善されればプロジェクトに組み込みたい
JetBrains 製品・AI への要望
- JetBrains AIがもっとKotlinに最適化されれば使いたい
- IntelliJのパフォーマンス改善をお願いしたい
コミュニティとエコシステム
- Kotlin Multiplatformのライブラリがもっと増えてほしい
- 実践的なチュートリアルがあると導入しやすい
「Kotlinをもっと活用したい」という前向きな声が多く寄せられました。学習しやすさは評価されつつ、KMP ではビルドやデバッグ体験の改善が大きな課題となっています。
また、JetBrains AIのKotlin最適化やIntelliJの改善を望む声もあり、これらは私たちのプロダクト進化に直結する重要な示唆です。エコシステムや学習リソースの充実も求められており、コミュニティとともに Kotlinの利用領域を広げていく余地が感じられます。
4. まとめ
今回のDroidKaigi 2025ブースアンケートでは、482件の回答を通じて、開発者のみなさまのリアルな声を伺うことができました。
結果からはKotlinとKMPへの強い関心、そしてAIツールを含めた新しい開発スタイルへの期待が浮かび上がりました。
これらの声をもとに、私たちNATTOSYSTEMは日本の開発者のみなさんに最新のJetBrains製品情報を届ける とともに、現場の声をベンダーへフィードバックする橋渡し役を続けていきます。
DroidKaigiを通じて得られた学びを今後の活動に活かし、より多くの方にKotlinとJetBrains製品の魅力をお伝えできれば幸いです。