概要
ServiceNowのフォーム画面について、ディクショナリの設定でフィールドの必須入力化や文字数上限設定などができますが、
他にもClient Scriptでフィールドを装飾したりメッセージを表示させることなどが可能になります。
カスタマイズにはGlideForm APIを用います。
以下、どのAPIでどのような見た目になるのか、備忘録的にまとめていきます。
環境
PDIで作成しています。
バージョンはSan Diegoです。
System Administrator(admin)で操作しています。
1.フィールド名の横にアイコンを表示させる
addDecoration('フィールド名', 'アイコン', 'タイトル','色')
パラメータ | 説明 | タイプ |
---|---|---|
フィールド名 | アイコンを表示させたいフィールド名 | String |
アイコン | フィールド名の左側に表示させるアイコンの種類(下記の画像参照) | String |
タイトル | カーソルをアイコンにあてた際に表示させる文言 | String |
色 | アイコンの色(color-RGBカラー名、もしくはCSSカラーで入力) | String |
Client Scriptのイメージ
function onLoad(){
g_form.addDecoration('number','icon-star','星のアイコンです','color-yellow');
}
上記イメージでは、Numberフィールド名の横にアイコンを設定し、アイコンにカーソルを当てた際に「星のアイコンです」と表示、またアイコンの色を黄色にする、といった設定を行っています。
2.フィールド名を点滅させる
flash('フィールド名', '色', 'カウント')
パラメータ | 説明 | タイプ |
---|---|---|
フィールド名 | 背景色を点滅させたいフィールド名。次の形式で入力する。 '<テーブル名>.<フィールド名>' |
String |
色 | フィールド名の背景で点滅させたい色(RGBカラー名もしくはCSSカラーで入力) | String |
カウント | 以下の数字を入力してフィールド名が点滅する秒数を指定する。 2 : 1秒間点滅 0 : 2秒間点滅 -2 : 3秒間点滅 -4 : 4秒間点滅 |
Number |
function onLoad(){
g_form.flash('incident.number','yellow',-4);
}
上記イメージでは、Numberフィールド名の背景が黄色に4秒間点滅する、といった設定を行っています。
3.フォーム上部にメッセージを表示する
addErrorMessage('メッセージ')
パラメータ | 説明 | タイプ |
---|---|---|
メッセージ | フォーム上部に表示させたいエラーメッセージの内容 | String |
function onLoad(){
g_form.addErrorMessage('エラーメッセージです');
}
上記イメージでは、画面上部に「エラーメッセージです」と赤枠内にメッセージを表示します。
addInfoMessage('メッセージ')
パラメータ | 説明 | タイプ |
---|---|---|
メッセージ | フォーム上部に表示させたいインフォメーションメッセージの内容 | String |
Client Scriptのイメージ
function onLoad(){
g_form.addInfoMessage('インフォメーションメッセージです');
}
上記イメージでは、画面上部に「インフォメーションメッセージです」と青枠内メッセージを表示します。
4.画面上にメッセージウィンドウを表示する
alert('メッセージ')
パラメータ | 説明 | タイプ |
---|---|---|
メッセージ | ウィンドウに表示させたい警告メッセージの内容 | String |
Client Scriptのイメージ
function onLoad(){
alert('警告ウィンドウを表示します');
}
上記イメージでは、ブラウザ画面の上部に「警告ウィンドウを表示します」というメッセージが表示されたウィンドウを表示します。ウィンドウ内には「OK」ボタンが表示されます。
confirm('メッセージ')
パラメータ | 説明 | タイプ |
---|---|---|
メッセージ | ウィンドウに表示させたい確認メッセージの内容 | String |
function onLoad(){
confirm('確認ウィンドウを表示します');
}
上記イメージでは、ブラウザ画面の上部に「確認ウィンドウを表示します」というメッセージが表示されたウィンドウを表示します。ウィンドウ内には「OK」ボタンと「キャンセル」ボタンが表示されます。
showFieldMsg('フィールド名','メッセージ','タイプ')
パラメータ | 説明 | タイプ |
---|---|---|
フィールド名 | メッセージを表示させたいフィールド名 | String |
メッセージ | フィールドの下に表示させるメッセージの内容 | String |
タイプ | 以下の文言を入力してメッセージの枠の種類を指定する。 error:赤枠 info:青枠 warning:黄枠 |
String |
function onLoad(){
g_form.showFieldMsg('number','エラーフィールドメッセージです','error');
g_form.showFieldMsg('number','インフォメーションフィールドメッセージです','info');
g_form.showFieldMsg('number','警告フィールドメッセージです','warning');
}
上記イメージでは、Numberフィールドの下に「エラーフィールドメッセージです」という赤枠メッセージ、「インフォメーションフィールドメッセージです」という青枠メッセージ、「警告フィールドメッセージです」という黄色枠メッセージが表示されます。
5.ファイル添付ができないようにする
disableAttachments()
function onLoad(){
g_form.disableAttachments();
}
上記イメージでは、フォームのタイトルバーのクリップアイコンが非表示になり、ファイル添付ができなくなります。
参考
そのほかにもFormのメッセージを非表示にしたり、入力値を受け取るAPIなど多数用意されています。
詳細は以下を参照ください。
GlideForm
Scripting alert, info, and error messages