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バックログはなぜ2つに分かれているのか(プロダクトバックログとイテレーションバックログ)

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アジャイルサムライを見ているとプロダクトバックログとイテレーションバックログに分かれている
なぜ二つも作るのか?

イテレーションバックログ

例えばこんなの

ユーザーが入力した検索ワードをもとに商品名から検索する機能を実装する
ユーザーはサイドバーのカテゴリを選択すると、カテゴリに属する商品だけをフィルタして表示する

「主語」「述語」「目的語」などが明確に書いてある
基本的に作り手目線で書く

次イテレーション開始が近づいたときに、次イテレーションの内容を書いておけば良い
せいぜい3イテレーション先までしか書かない
それ以上はコストをかけて書いてもバックログの内容が賞味期限切れで無駄になるので意味がない

イテレーションバックログに書くのは手段であり、特定のタイミングと特定のコンテクストにおいて「今やるべきこと」を並べた上で、優先順位をつけたものである。
であるので、時間が流れたりコンテクストが変わったりすれば再度作り直す必要がある。

イテレーションバックログにかかれていることは賞味期限が短く、書かれていることはすぐに使い物にならなくなる。あくまでも「今」使うためのものなのだ。

そのためイテレーションバックログの内容は「着手準備完了」「進行中」「完了」「待ち」などのステータスと「見積られた作業規模」は管理されるべきではあるが、長期にのこす意味はない。
一ヶ月前に作られたイテレーションバックログのタスクは賞味期限切れになっている可能性が高いからだ。
であるので、カンバンなどで管理すべきであり、JIRAなどのシステムで管理すべきではない

プロダクトバックログ

例えばこんなの

ユーザーが興味のある商品を探す。そのために、検索機能に検索キーワードを入力する
ユーザーはサイドバーのカテゴリを選択すると、カテゴリに属する商品だけをフィルタして表示する

ユーザーストーリーにはユーザーの利益(ないし行動の目的)と、それに続く「そのために(.. in order to)」句、そのための手段がかかれる
目的は比較的不変であり、コンテクストが変化しても変わることはない。一方で手段は賞味期限が短く。変化しやすい。コンテクストの変化に弱く、変更されやすい。また、手段は単なる選択肢の一つであるため、バックロググルーミングの段階で手段の部分はたびたび書き換えられる。

ユーザーの利益、目的は欲求ベースである。
そのため「次にどの欲求を満たすべきか」という軸で定量的、定性的に判断される。
また、リリース後に「この欲求はどの程度使われているか?(=ユーザーの欲求は満たされたか、そもそも欲求そのものが存在したか)」という仮説検証がしやすく、リリース済みの欲求の観測結果は、プロダクトバックログの優先順位付けに影響を与える。

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