engines フィールドに書く

package.json

"engines": {
  "pnpm": ">=8"
}

こちらに書くメリットとしては、

柔軟なバージョン指定が可能。例えば、">="を使って最小バージョンを指定できる
Node.jsのバージョンなど、他のエンジン要件も同時に指定できる

などでしょうか。

packageManager フィールドに書く

package.json

"packageManager": "pnpm@9.4.0"

メリットとしては、

プロジェクトで使用する正確な pnpm バージョンを指定できる
Corepack と互換性があり、プロジェクトごとに指定のバージョンの pnpm に切り替えることができる

かなと思います。逆にパッチバージョンまで細かく指定したくないという場合は packageManager ではそれが出来ません。

で、どっちを使いますか

あくまで私のケースですが、結論は packageManager フィールドを使用することにしました。

理由1

チーム管轄で多くのプロジェクトを管轄しており、どうしても pnpm のバージョンが揃わないケースも想定されます。
なので、Corepack でシュッとバージョン切り替え出来るのは大きなメリットと考えます。

FYI：https://nodejs.org/api/corepack.html#supported-package-managers

理由2

GHA のフローの中で pnpm を導入する際、packageManager フィールドを設けておけば、バージョンをベタ書きしなくても済みます。

以下、pnpm オフィシャルで紹介されている actions の書き方の引用ですが、

.github/workflows/NAME.yml

name: pnpm Example Workflow
on:
  push:

jobs:
  build:
    runs-on: ubuntu-22.04
    strategy:
      matrix:
        node-version: [20]
    steps:
    - uses: actions/checkout@v4
    - name: Install pnpm
      uses: pnpm/action-setup@v4
      with:
        version: 9
    - name: Use Node.js ${{ matrix.node-version }}
      uses: actions/setup-node@v4
      with:
        node-version: ${{ matrix.node-version }}
        cache: 'pnpm'
    - name: Install dependencies
      run: pnpm install

で、pnpm/action-setup の README を見ると、

version
Version of pnpm to install.

Optional when there is a packageManager field in the package.json.

otherwise, this field is required It supports npm versioning scheme, it could be an exact version (such as 6.24.1), or a version range (such as 6, 6.x.x, 6.24.x, ^6.24.1, *, etc.), or latest.

version 指定は packageManager フィールドがない時以外は必須なので、
つまり packageManager の内容を参照させることが出来るので、日々のバージョン更新も package.json だけ更新すれば良くなります。

雑ですが、こんな感じ

.github/workflows/NAME.yml

name: pnpm Example Workflow
on:
  push:

jobs:
  build:
    runs-on: ubuntu-22.04
    strategy:
      matrix:
        node-version: [20]
    steps:
    - uses: actions/checkout@v4
    - name: Install pnpm
      uses: pnpm/action-setup@v4
      with:
        package_json_file: package.json
    - name: Use Node.js ${{ matrix.node-version }}
      uses: actions/setup-node@v4
      with:
        node-version: ${{ matrix.node-version }}
        cache: 'pnpm'
    - name: Install dependencies
      run: pnpm install

以上により、現状は packageManager で運用していこうかなあという感じです。