背景
灌水を自動化するものとして、タイマーをセットして自動で水やりをしてくれる機器や雨センサーと連動して水やりの頻度を調節する機器などが市販されているが、ガーデニングIoTとしてはまだまだ発展途上である。
市販品
①雨センサー付き散水タイマー(タカギ)
蛇口から直接水を供給するタイプで、一戸建ての庭での使用を想定されている。灌水する時刻(0〜23時で1時間刻み)、灌水間隔(1日に2回〜7日に一回)、灌水時間(1〜10分1分刻み、10〜30分5分刻み、30〜90分10分刻み)を設定する方式。オプションの雨センサー(コード5m)を繋ぐことで、雨の日は灌水をキャンセルすることができる。タカギからはこの他にも自動で灌水をするための製品が発売されている。
②鉢植え用自動散水ドリップ(YITIKA)
タンクからポンプで水を汲み上げ、OUTに繋がったホースを分岐させて各ポットに灌水する。充電とタンクへの給水を定期的に行うことで、マンションのベランダでも使用可能。頻度(0.5日に一回〜15日一回)と灌水時間(1〜10分)を手動で設定する
③スマートプランターIvy
様々なセンサーとAIによって、環境と植物の状態を表情として可視化するスマートプランター。
調べた限りではガーデニング関連製品で最もスマートな製品で、36種類のデータベースから植物の種類に合わせた反応をする。スマートホームとも繋がるそう。
目標
その他にも類似品は市販されているが、そこで、Arduinoを活用して市販品よりもスマートなガーデニングIoTの構築を試みる。センサーを用いて土壌や植物、季節に応じてコントロールする以下の機能を実装したい。
- 灌水管理
- 温度管理
- 二酸化炭素濃度管理
- 日照管理
- 肥料管理
また、市販品は一つのプランターで完結した製品ばかりで、複数のプランターが有機的に繋がるようなシステムを目指す。まずは、最も重要な灌水管理(水やり管理)を実装していく。