前回はWindows、MacそれぞれにRubyをインストールするところまで行いました。
今回はRubyで簡単な文法を試してみましょう!
##irbでRubyの動作を確認
まだガッツリプログラムを書くわけではないのでirb(Interactive Rubyの略)を使ってRubyのコードの動作を確認していきます。
PowerShellまたはターミナルで以下のコマンドを入力してEnterを押下してください。
irb
irb(main):001:0>
「irb(main):001:0>」と言うふうに変化したと思います。これでRubyのコマンドが実行できるようになりました。
ちなみにirbを終了したい時はexitを実行します。
irb(main):001:0> exit
##Rubyの基本文法
ここでRubyの簡単な構文を確認しておきます。
###文字列/数字を出力してみよう
Rubyで出力に使う主なコマンドはputsです。
またプログラムを実行する上でデータの型を区別する必要があり、主なものは文字列と数字です。
文字列はダブルクオーテーション(")またはシングルクオーテーション(')で囲む必要があります。数字は囲む必要はありません。
例えば、数字を文字列で表現したい時は"1"のようにしてあげれば、文字列として認識してもらえます。
irbで次のように実行してみましょう!
> puts "Hello World!"
Hello World!
=> nil
> puts 100
100
はい!出力されましたね!
Hello World!と100が出力結果です。まだイメージが湧かないかもしれないですね。
###変数へ代入
先ほどのputsを使った出力は、変数の中身を確認するときなどに使えます。
それでは変数に任意の文字列または数字を代入して、その動作を確認してみましょう。
なお、ここでも文字列と数字の区別には注意してください!
> string = "Hello World!"
> integer = 100
変数として用意したstringとintegerは英数小文字で始まるものであればなんでも構いません。(例えばsとかiとか一文字でも)
プログラミングでは等号(=)を使って、変数に任意の文字列や数字などを代入します。
それでは変数の中身を出力してみましょう!
> puts string
Hello World!
> puts integer
100
なお、変数は上書きができます。
> string = "Hello World!"
> puts string
Hello World!
> string = "Hello Japan!"
> puts string
Hello Japan!
###演算
次は計算をしてみましょう!
演算子 | 意味 | 例 |
---|---|---|
+ | 足し算/和 | 1 + 1 (結果 2) |
- | 引き算/差 | 2 - 1 (結果 1) |
* | 掛け算/積 | 2 * 2 (結果 4) |
/ | 掛け算/商 | 2 / 2 (結果 1) |
% | 余り/余剰 | 3 % 2 (結果 1) |
** | べき乗/余剰 | 10 ** 3 (結果 1000) |
irb(main):013:0> 1 + 1
=> 2
irb(main):014:0> 2 - 1
=> 1
irb(main):015:0> 2 * 2
=> 4
irb(main):016:0> 2 / 2
=> 1
irb(main):017:0> 3 % 2
=> 1
irb(main):018:0> 10 ** 3
=> 1000
###配列とハッシュ
先ほどの変数では一つのデータだけを格納していました。
配列やハッシュを使うことで変数一つに対して複数のデータを格納することができます。
####配列
こんな形のもの。文字列や数字を[ ]で囲みます。
> price = [100, 200, 300]
> fruit = ["banana", "apple", "orange"]
####ハッシュ
配列に似ていますが、波かっこ{ }で囲み、key(例:"banana")とvalue(例:100)がセットで格納されています。
> fruits = {"banana": 100, "apple": 200, "orange": 300}
または
> fruits = {:banana=>100, :apple=>200, :orange=>300}
最後に配列とハッシュの操作を確認してみます。
配列やハッシュの何番目かの要素を取り出してみたいと思います。
プログラミングで順番を指定する場合、一番最初は0番目と数えることに注意してください。
#price配列の1番目を取り出してみる。
#この場合、price配列に[0]をつけることで、「1番目だよ!」と指示することができる。
irb(main):022:0> price[0]
=> 100
#fruit配列の2番目を取り出してみる。
#この場合、price配列に[1]をつけることで、「2番目だよ!」と指示することができる。
irb(main):023:0> fruit[1]
=> "apple"
ハッシュはkeyを指定してあげることで狙ったvalueを取り出すことができる。
irb(main):033:0> fruits[:orange]
=> 300
##最後に
今回は基本的な文法をまとめてみました。
この操作ができるようになれば、様々な応用ができるようになると思います!