はじめに
検証用途で、サンプルデータ込みでSAP環境をできるだけ手間をかけずに構築したい場合、CAL環境が非常に便利です。今回は、そのCAL環境の作成手順についてご紹介します。
CAL環境作成方法
https://cal.sap.com にアクセスし、Log Onを押下
今回はコンバージョン用にECC6.0環境を作成するため、
SAP ERP 6.0 EhP6 for Data Migration to SAP S/4HANAを押下
Create a new accountを選択し、
Cloud Providerには対象のクラウド環境
Access Key ID,Secure Access Keyの部分には、クラウド環境にあるユーザーから生成したユーザーアクセスキー情報を入力します。
Test Connectionを押下して、The connection with the cloud provider is valid のポップアップが表示されれば、接続設定は完了です。
Step2を押下して次に進みます。
ネットワーク設定に問題がないことを確認します。
Step4を押下して次に進みます。
Step5を押下して次に進みます。
Warningのポップアップ画面で、Proceedを押下します。
Step6を押下して次に進みます。
手動起動停止にしたいためManually activate and suspendを選択し、Reviewを押下
The private key has not been storedと表示されたら、Storeを押下
The private key has been storedと表示されたら、
暗号化に使用する任意のパスワードを入力し、Downloadを押下します。
プライベートキーがダウンロードされます。
※このプライベートキーは、後続手順でPuttyを使ってOSに接続する際必要になります。
Warningのポップアップ画面が出力されるので、Closeで閉じます。
作成対象のアプライアンスのStatusがActiveになるまで待ちます。(大体60~90分程度)
RDPの方のConnectを押下すると、RDPファイルがダウンロードされます。ダウンロードされたRDPファイルをダブルクリックして、認証画面を先に進めます。
※この認証では、step5で指定したパスワードを使用します。
SAP接続確認
Tr-cd: SE16からMARDHのエントリを確認して、サンプルデータも入っていることを確認しました。
System→Statusから、ECC6.0のバージョンのSAPがインストールされていることが確認できます。
OS接続確認
CAL環境利用方法の説明書きにある下記Puttyのダウンロード先のリンクを押下します。
http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/download.html
下記参考に、Puttyの接続設定を行いました。
https://qiita.com/Mayumi_Pythonista/items/854f3166849d6feade2b
Puttyで無事OSに接続できました!
これでSAP、OS両方への接続ができたので、これで接続確認としては完了です。
おわりに
誰かの参考になれば幸いです。