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高齢者向けアプリ開発で気をつけたい4つのポイント

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この記事はニジボックスAdventCalendar2015の4日目の記事です。


初の高齢者向けアプリ開発

ニジボックスでは現在、高齢者向けのタブレットアプリを開発しています。

今までのニジボックスはソーシャルゲーム開発など、

ガラケーやスマホに馴染みがある方々へのサービス開発が全てで、

高齢者向けのサービス開発自体初の試み。

今回は初の高齢者向けのアプリ開発で躓いたポイントと、

その解決策をいくつかご紹介します。


1. ボタン操作でアクションが起こらない問題

 介護施設にご協力いただき、高齢者の方々にアプリを触ってもらったところ、

 ボタン押下時のアクションがうまく行かないことがある…。

 はて何ぞや?と高齢者の操作を見ていると、ボタンを押している時間が長い。

 物理的なボタンと違い、押せているのかわからないという心理が働いているようでした。

 この点はイベントリスナをonclickからtouchendにすることで解決。


2.続・ボタン操作でアクションが起こらない問題

 よしよし、今度は長押ししても大丈夫になった!と思いきや、

 またもボタン操作が効かないとの報告が上がってきました。

 詳細を聞くと、高齢者の方がタブレットを持つ際、

 左手の親指と右手の親指で画面を触ってしまっているとのこと。参ったこれは。

 ソース改修で行ける可能性もゼロでは無かったのですが、

 この点は据え置き出来るタブレットを手配することで回避しています。


3. 開発項目見落とし問題

 事前に洗い出した開発項目で見落としていたのが「キーボード」でした。

 認証機能を有しているので入力機能が必要になるのですが、

 端末のキーボードは1番目に書いた長押し問題に加え、

 高齢者の方からはボタンの小ささ、複雑なUI/UXが不評で使えませんでした。

 その後「ひらがなだけパターン」と「数字だけパターン」のオリジナルキーボードを開発・検証。

 馴染みがある並びであれば、高齢者の方も身構えることなく操作出来ることが見え、

 最終的には「数字だけパターン」のキーボードを採用しています。


4. 変なボタン押しちゃったら帰れない問題

 慣れ親しんだ人にとっては何てことないAndroidのホームボタン。

 しかし高齢者の方が間違ってホームボタンを押したあと、元のアプリに戻るのは非常に難しいです。

 今回は特定のアプリだけを起動出来るタブレットに仕立てる時間と予算の確保が難しく、

 子供向けの端末操作を抑制するアプリを仕込んで回避しました。

 ホーム画面に配置するアプリを限定する+複雑な端末操作を抑止することで、

 擬似的に特定アプリに特化したタブレットを実現させています。

 


まとめ

 自分が感じている当たり前は、世間の当たり前じゃないなぁとあらためて痛感しています。

 開発は終盤に差し掛かっていますが、今なお営業、ディレクター、エンジニア皆が協力しながら、

 どうすれば「タブレットなんて触れない」っていう高齢者の方々の思いを払拭できるのか?、

 このアプリに馴染んでもらえるのか?を日々議論し、試行錯誤している最中です。

 技術で解決している部分もあれば、アイディアで解決している部分もあり、

 高齢者向けアプリ開発は面白い毎日です。少しでも参考になれば!