はじめに
次の記事で NotebookLM の使い方を知ったので、自分で触ってみた結果の記録です。
手順
上記の記事を参考にログインまでを実施しました。
(失敗1)「走れメロス」を「ウェブサイト」でインプット
「新しいノートブック」をクリックした後に、「ウェブサイト」を選択します。
こちらの画面に「走れメロス」のURLを入力し、「挿入」を選択します。
下記のようなノートブックができました。
概要には次のように表示されてます。
作品名が伏字になっています。
このテキストは、「青空文庫」というオンライン図書館にある作品「**** [作品名]」からの抜粋のようです。この作品は著作権が消滅したため、青空文庫で公開されていると推測されます。本文中には、作品の内容に関する具体的な情報はほとんど見当たりません。しかし、登場人物と思われる「[登場人物名]」や「私」の会話、そして「[作品名]」という作品名自体から、この作品はおそらく人間関係や人生について深く掘り下げた小説、または戯曲である可能性が考えられます。また、本文中には日付や年齢らしき数字も含まれており、登場人物の人生のある期間を描写しているとも考えられます。
左側の「ソース」を選択すると文字化けしていました。
(失敗2)「走れメロス」を「テキストファイル」でインプット
ウェブサイトからのインプットが失敗したため、テキストファイルからのインプットを試しました。
こちらからテキストファイル(1567_ruby_4948.zip)をダウンロードしました。
今度はアップロード元を「テキストファイル」に変更して、ダウンロードしたテキストファイルを選択します。
アップロードしたソースを確認すると同じように文字化けしていました。
文字化けしたソースに質問してみる
「主人公は誰ですか?主人公の印象的なセリフを列挙してください。」と質問しましたが、求めている回答は得られませんでした。
次に「登場人物の名前を列挙してください。」と質問すると、回答内容が文字化けしていることからソースで確認したように文字化けしたまま扱われている可能性があります。
(成功)「走れメロス」を「コピーされたテキスト」でインプット
今度はアップロード元を「コピーされたテキスト」に変更して、青空文庫の内容を貼り付けます。
ソースを確認すると今度は文字化けなしで読み込まれていました。
質問してみる
次のような質問をしたところしっかりと回答を得ることができました。
質問
この物語の主人公は誰ですか?主人公の印象的なセリフを列挙してください。
回答
この物語の主人公はメロスです。 メロスは、村の牧人であり、妹思いの正直な男です。 以下は、メロスの印象的なセリフです。●
「市を暴君の手から救うのだ。」 これは、メロスが暴君ディオニスに捕らえられた際に、短刀を持っていた理由を問われた時の返答です。彼の正義感と勇気が表れています。●
「ああ、王は悧巧だ。自惚れているがよい。私は、ちゃんと死ぬる覚悟で居るのに。命乞いなど決してしない。ただ、——ただ、私に情をかけたいつもりなら、処刑までに三日間の日限を与えて下さい。たった一人の妹に、亭主を持たせてやりたいのです。三日のうちに、私は村で結婚式を挙げさせ、必ず、ここへ帰って来ます。」 メロスは、妹の結婚式のために三日間だけ命を猶予してほしいとディオニスに願い出ます。妹への深い愛情と、約束を守るという強い意志が感じられます。●
「そうです。帰って来るのです。私は約束を守ります。私を、三日間だけ許して下さい。妹が、私の帰りを待っているのだ。そんなに私を信じられないならば、よろしい、この市にセリヌンティウスという石工がいます。私の無二の友人だ。あれを、人質としてここに置いて行こう。私が逃げてしまって、三日目の日暮まで、ここに帰って来なかったら、あの友人を絞め殺して下さい。たのむ、そうして下さい。」 メロスは、自分の言葉を信じないディオニスに、友人を人質として残すことを提案します。彼の強い責任感と、友情を重んじる心が現れています。●
「おめでとう。私は疲れてしまったから、ちょっとご免こうむって眠りたい。眼が覚めたら、すぐに市に出かける。大切な用事があるのだ。私がいなくても、もうおまえには優しい亭主があるのだから、決して寂しい事は無い。おまえの兄の、一ばんきらいなものは、人を疑う事と、それから、嘘をつく事だ。おまえも、それは、知っているね。亭主との間に、どんな秘密でも作ってはならぬ。おまえに言いたいのは、それだけだ。おまえの兄は、たぶん偉い男なのだから、おまえもその誇りを持っていろ。」 結婚式の後、メロスは妹に最後の言葉を贈ります。妹を案ずる気持ちと、正直に生きることを説くメロスの信念が表れています。●
「私は、信頼されている。私の命なぞは、問題ではない。死んでお詫び、などと気のいい事は言って居られぬ。私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ! メロス。」 メロスは、様々な困難に直面し、一度は諦めかけながらも、友との約束を果たすために再び走り出します。彼を突き動かす、友情への強い思いと、責任感が力強い言葉で表現されています。●
「いや、まだ陽は沈まぬ。 […] それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。ついて来い! フィロストラトス。」 メロスは、友の弟子であるフィロストラトスに、自分がなぜ走り続けなければならないのかを語ります。約束を守る、友情に報いるという個人的な想いを超えた、大きな理念のために走っていることがわかります。●
「待て。その人を殺してはならぬ。メロスが帰って来た。約束のとおり、いま、帰って来た。」 メロスは、刑場に到着し、セリヌンティウスの処刑を止めようとします。約束の時間ギリギリに戻ってきた彼の、安堵と喜びが伝わってくるセリフです。●
「セリヌンティウス。私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。君が若し私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。」 メロスは、セリヌンティウスに自分を殴るように頼みます。一度は心が折れそうになった自分自身を許してほしいという、彼の誠実な気持ちが表れています。
これらのセリフから、メロスは正義感と勇気に溢れ、友情を重んじ、何よりも約束を破ることのできない、正直な男であることがわかります。
UI上では次のように確認できます。
「全ての登場人物について簡単に20文字以内で説明してください」という質問にもいい感じに回答してくれます。
回答結果が見えずらかったので、改行をお願いした質問「全ての登場人物について簡単に20文字以内で説明してください。人物ごとに改行してください。」をしましたが、反映はされませんでした。
「走れメロスを8コマの漫画にしたいです。各コマの割り振りを考えてください。」などの質問にも答えてくれます。
おまけ: 2種類のソースを参照する
「走れメロス」と同じ方法で、「注文の多い料理店」もソースに追加し、2つをソースとしてチェックします。
「2つの独立した物語を合わせて新しい物語を作りたいです。注文の多い料理店にメロスが来店したストーリーを創作してください。」などと質問すると、2つのソースを反映した回答をもらえました。