1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

IKS + Db2 on IBM Cloud で DBアクセスアプリを動かしてみた(3.IKSの準備)

Last updated at Posted at 2020-08-16

#はじめに

IKS + Db2 on IBM Cloud で DBアクセスアプリを動かしてみた」の 第3回です。
ここでは、 IBM Cloud kubernetes service (IKS) のセットアップについて記載します。
図の赤枠の部分です。

05.png

実施内容は以下の通りです。

  • IKS のオーダー
  • kubernetes Config 設定
  • kubernetes dashboard へのアクセス(オプション)
  • kubernetes terminal へのアクセス(オプション)
  • クラスターのバージョンアップ(オプション)

#IKS のオーダー

IKS の無料プランをオーダーするためには 「IBM Cloud 従量課金アカウント」が必要になります。
従量課金アカウントになれば 無料の IKS プランが選べるという少し変わった体系ですね。
(ライトアカウントではライトプラン(無料)が使えますが、
ライトプランではない無料プランは 従量課金アカウントがいるようです。
 なお、初回従量課金アカウントにアップグレードした際、 $200 のクレジットが受け取れるようです。(2020/08時点))

アカウントが準備できれば、「IBM Cloud Login 画面」からログインしてください。

ダッシュボードが表示されます。

06.png

上部の 「カタログ」または、右上の 「リソースの作成」 を押します。
カタログが表示されます。
表示されたカタログの検索画面で 「kubernetes」と入力して検索してください。

07.png

表示された「Kubernetes Service」を選択します。
作成画面が表示されるため、 下図のように選択を行います。

プランの選択          : 無料
オーケストレーション・サービス : kubernetes
クラスター名          : なんでも可
リソース・グループ       : デフォルト

08.png

その後、右下の 「合計月額」が 無料 であることを確認し、
「作成」ボタンを押します。

#kubernetes Config 設定

クラスターの作成ボタンを押すと、作成中の状態ですが、クラスター画面が表示されます。
「Accessing your cluster」に表示されているコマンドをコピー&ペーストで実行していくことになります。
(※ ブラウザの IKS Console を利用する方はスキップしてください)

09.png

IBMCloud CLI を導入したサーバーで、画像のログインコマンドを入力してログインします。
(詳細は 第2回 参照)

その後、クラスターのコンフィグを CLI に設定します。 (※これはクラスター作成完了後しかできないようです)

config設定
# ibmcloud ks cluster config --cluster bss9xxxxxxxxxe61qdg

Kubernetes removed deprecated APIs, which impacts clusters that run Kubernetes version 1.16, OpenShift version 4.4, or later. For more information, see <http://ibm.biz/k8s-1-16-apis>

OK
bss9xxxxxxxxxe61qdg の構成は正常にダウンロードされました。

bss9xxxxxxxxxe61qdg のコンテキストを現在の kubeconfig ファイルに追加しました。
これで、クラスターに対して「kubectl」コマンドを実行できます。 例えば、「kubectl get nodes」を実行します。

せっかくなので kubectl get nodes をやってみます。

get_nodes
# kubectl get nodes -o wide

NAME            STATUS   ROLES    AGE     VERSION       INTERNAL-IP     EXTERNAL-IP      OS-IMAGE             KERNEL-VERSION      CONTAINER-RUNTIME
10.144.183.22   Ready    <none>   5m38s   v1.17.9+IKS   10.144.183.22   16x.xx.xx.xxx   Ubuntu 16.04.6 LTS   4.4.0-186-generic   containerd://1.3.4

また、 kubectl config get-context を行うと、今回のクラスターが選択されていることがわかります。

選択済みcluster
# kubectl config get-contexts
CURRENT   NAME                                    CLUSTER                                 AUTHINFO                                                                          NAMESPACE
          kubernetes-the-hard-way                 kubernetes-the-hard-way                 admin                                        
*         mycluster-free01/bss9xxxxxxxxxe61qdg   mycluster-free01/bss9xxxxxxxxxe61qdg   shimauma@xx.xxx.com/ac3faxxxxxxxxxxxxxx120831/iam.cloud.ibm.com-identity   default

なお、 kubernetes-the-hard-way はオンプレ(自宅)クラスターです。(よって大多数の人には表示されません)
自宅クラスターと IKS クラスターを選択できるようになっています。

#kubernetes dashboard へのアクセス(オプション)

kubernetes クラスターの Web コンソールの右上に、「kubernetes dashboard」というボタンがあるので、
それを押します。

10.png

すると、新しいタブで kubernetes dashboard が表示されます。

11.png

上の図は、Deployment や Pod 等作成後の画面ですが、同様の画面が表示されるため、
通常の kubernetes dashboard と同じように使用できます。
ただ、この一連の記事の中では基本的に CLI で実施するため、 kubernetes dashboard の説明は割愛します。

#kubernetes terminal へのアクセス(オプション)

ブラウザで kubernetes の CLI コンソールを使えるようにします。
一旦インストール後、再度アクセスするとコンソールが開きます。

kubernetes クラスターの Web コンソールの右上に、「アクション...」というボタンがあるので、
それを押し、「Web端末」ます。

12.png

kubernetes Terminal のインストール画面が表示されるため、「インストール」を押します。

13.png

何事もなかったかのように元の画面に戻るのですが、もう一度 「アクション...」>「Web端末」を選択すると
ブラウザ下部に Terminal が表示され、コマンド入力ができるようになります。
なお、英語メッセージにもある通り、このコンソール上で作成した yaml ファイル等はセッション終了すると
消えてしまう可能性があるようなので注意が必要です。

15.png

#クラスターのバージョンアップ(オプション)

オプションですが、 興味があったのでやってみました。
クラスターのバージョンアップです。別に実施しなくても全く問題ないです。

2020/08 時点では、 1.17.9_1534 でプロビジョニングされますが、
下記の手順を実施することにより、 1.18.6_1522 にバージョンアップできます。

kubernetes クラスター画面の右上のボタンから、 「アクション...」>「バージョンの更新」を選択します。

16.png

クラスターのバージョン選択画面が表示されるため、バージョンを選択し、「更新」ボタンを押します。

17.png

バージョンの更新メッセージが出るため、×を押して閉じます。

18.png

クラスターのコンソール上では、 ワーカー・ノードも更新するようにとのメッセージとともに、
バージョン欄では 1.17.9_1534 --> 1.18.6_1522 (Pending) と表示されています。
メッセージでは1時間後とありましたが、実際には30~40分程度という印象でした。

19.png

上図のバージョン部分が、 1.18.6_1522 だけになったら Controller ノードの更新は完了です。

次に左側のメニューから、「ワーカー・ノード」を選択します。
表示されたワーカー・ノードにチェックを入れると、 青い帯のメニューが表示されるため、
「更新」ボタンを押します。

20.png

ワーカー・ノードのバージョンの更新画面が表示されるため、「更新」ボタンを押します。

21.png

右上に、ポップアップで開始された旨のメッセージが表示されます。

22.png

また、ワーカー・ノード画面のバージョンの部分が、Pending になります。

23.png

この部分が、 新しいバージョンのみの表記になれば完了です。


お疲れ様でした。
今回はここまでとし、次回は 4. IBM Cloud Container Registry の準備 を実施します。

←:IKS + Db2 on IBM Cloud で DBアクセスアプリを動かしてみた(2.IBM Cloud CLI準備)
↑:IKS + Db2 on IBM Cloud で DBアクセスアプリを動かしてみた(1.概要)
→:IKS + Db2 on IBM Cloud で DBアクセスアプリを動かしてみた(4. IBM Cloud Container Registry の準備)


1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?