ある日突然、文字が消えた。
ある日、HHKBに飽きた私は、庶民の気持ちに戻るために日本語フルキーボードに回帰しました。
そして何気なくVSCodeでコードを書いていたある日、違和感を覚えました。
「あれ……?なんか入力するたびに、後ろの文字が消えていくぞ?」
気のせいかと思って書き直しても、やっぱりおかしい。変数名を直そうとしたら、後ろのコードが次々と 犠牲 になっていく。

再起動したり「くぁwせdrftgyふじこlp」呪文を唱えたりすると、たまに元に戻る。
ウザい。なんやこれ。
「上書きモード」との出会い
よく見ると、VSCodeの右下に小さく「上書きモード」って書いてある。
……え?なにそれ?
お前誰?
誰が呼んだ?
Insertキーの陰謀
落ち着いて思い返すと、さっきバックスペースを押そうとしたときに起きた気がする。
よく見たらその隣に「Insertキー」が鎮座しているじゃないですか。
お前だな元凶は。でしゃばってんじゃねーぞInsertキー。
空気読めよ。
粛清:物理的制裁
「……お前、いらんやろ」
ということで、Insertキーを物理的に引っぺがしました。
手元のキーボードは少し静かになりました。心も。
和解:VSCodeの設定を見直す
「上書き/挿入モードの切り替え」
という名のキーボードショートカット設定。
しかもInsertキーに割り当てられてるじゃないですか。最初からここ消せばよかったやつ。
というわけで、キーバインドを削除。
Insertキーは元の位置に叩き戻してあげました。ちょっと端が欠けました。
過去に先駆者がいました。私は今日まで遭遇しなかったので知りませんでしたが、わりと前から実装されてる機能なんですね。
Insertキー、お前は悪くなかった
本当に悪いのは、何も知らずにキーを押して混乱する自分です。
でも、今後も不用意に上書きモードにされるのは困るので、Insertさんには静かにしていてもらいます。