目次
1.はじめに
2.課題
3.アプリケーション
4.課題解決後
5.おわりに
1.はじめに
私たちは”お薬・通院管理くん”という、お薬を飲む時間や通院の予定を管理する高齢者向けのアプリケーションを開発しました。
2.課題
持続的可能な目標 SDGs
今、世界のリーダーが2015年9月の国連サミットで決めた「持続可能な開発目標 SDGs」を達成しようという取り組みが世界各地で行われています。
例えば、2020年7月よりコンビニやスーパーで無料配布されていたレジ袋が有料化し、マイ・バッグ持参運動が日本全国で始まりました。
これは17個の目標のうち 12・13・14 の3つの目標解決に繋がります。
そこで私たち高校生も「持続的な開発目標 SDGs」解決に向けて少しでも貢献できればなと思い17個の目標のうちの 3 に注目したアプリケーションを開発することにしました。
3は「すべての人に健康と福祉を」という目標です。
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進ことを解決するために掲げられました。
予防と治療の大切さを世界中に広め、健康で長生きできる人がより多い社会を目指しています。
3.アプリケーション
ターゲット
私たちが主にこのアプリケーションを利用していただきたいと考えている方たちは、内服薬などを自宅で管理しながら生活している、または通院が定期的に必要なお年寄りとその家族です。
2015年東京都の核家族率は93.03%と9割を超えており私たちの住んでいる静岡県でも80.65%と8割を記録しました。
(データ出典:国勢調査 2015)
多くの家族が自宅で内服薬を管理、または定期通院を必要とするご高齢の方たちと同じお家に住み、近くで治療を支えるということが難しくなってきています。
そんなん中、私たちが開発した”お薬・通院管理くん”を利用すれば家族みんながおじいちゃんやおばあちゃんのお薬・通院の状況がいつでも確認することができどんな場所からでも簡単にご家族の治療をサポートすることができます。
製作工程
このアプリケーションは2つのプログラミング言語を使用し開発しました。
- HTML(HyperText Markup Language)
- JavaScript
HTMLはタグ・要素・属性と3つの構成からできていて、フレームワークが多くCSSと組み合わせて使われることが多いプログラム言語です。
JavaScriptは世界的に人気が高くwebサイトに動きを付けることのできるプログラム言語です。
またiOSとAndroidアプリの両OSに対応したアプリが開発可能なクロスプラットフォーム開発環境である「Monaca」を利用して制作しました。
Monacaは日本のアシアル株式会社が開発・運用しているアプリケーション開発プラットフォームで、その中で私たちは「monaka education」という教育向けの教材でアプリケーションを開発しました。
私たちプログラミング初心者にもや優しく、クラウドでチームメイトと共有しながらアプリケーションを制作することができるのでプログラミングを学習しながら理想のアプリケーションを作ることができました。
アプリケーションの紹介
”お薬・通院管理くん”はご高齢の方に向けて基本的に「タップのみ」で操作を行うアプリケーションです。
職員室でご高齢の先生方のスマートフォン操作を覗いてみると、私たち高校生が当たり前のように行っているスクロールを使わずにタップだけで操作を行っている様子でした。
また高齢者がスマートフォンを使わない理由第2位「どのように使えばいいかわからないから」でした。(データ出典:令和3年版 情報通信白書|デジタル活用支援 – 総務省)
そんな点からご高齢の方でも自信をもって”お薬・通院管理くん”を利用していただけるように操作方法を「タップ」中心としたアプリケーションにしました。
文字の大きさや色使いなどにも注意したので、ご高齢の方々に安心してご利用していただけると思います。
ご家族が治療を受けている方と同じアプリに入ることで、今日のお薬を飲んだか・無事に通院できたのか、離れたところに住むご家族も治療状況を確認することができます。
またご本人がお薬や通院を忘れているときはご家族も一緒に通知を受け取ることができるのでご本人とご家族とでダブルチェックをすることがき、お薬の飲み忘れ・通院の行き忘れ、を防ぐことができます。
また認知症防止のための簡単な問題を解くことができます。
時間を見つけて定期的に復習をすることで脳機能を活発にさせ、脳全体を活性化させることができます。
そのためご高齢の方だけではなく、若者世代の方にもご利用していただきです。
4.課題解決後
この”お薬・通院管理くん”を利用していただくことで、離れたところに住むスマートフォンを1人で操作することが難しいおじいちゃんやおばあちゃんの治療状況を確認することができ、いつでもどこでも簡単に治療のサポートをすることができます。
また認知症予防の問題を解くこともでき、高齢者だけではなく老若男女すべての人の健康と長生きのお手伝いができたらなと思っています。
5.おわりに
私たちは「持続可能な開発目標 SDGs」達成に少しでも貢献出来たらいいなという思いから”お薬・通院管理くん”を開発しました。
私たち高校生ができることはまだまだ少ないですが、できることから少しづつ挑戦していきます。
少しでも多くの人が健康で長生きできる未来でありますように。