はじめに
私は現在、金属加工の商取引プラットフォーム「Mitsuri」の開発チームでプロダクトマネージャー(PdM)を務めています。
Mitsuriチームでは、アジャイル開発の手法の一つであるスクラムを採用しており、毎朝全員で進捗を共有するデイリースクラム(以下、朝会)を行っています。
タイトルにもあるのですが、弊社はフルリモート勤務制を取っており、実際に顔を合わせるのは月に一度程度で、それも任意で集まる時となっています。
今回は、そんなフルリモートのチームで行っている朝会の内容について紹介したいと思います。
朝会の目的
朝会の主な目的は、
チーム全員が朝会後、スムーズに作業に取り掛かれるような状態となることです。
環境について
朝会の際は、Slackのハドルに集まります。
カメラを入れるかは任意ですが、入れている人は基本いないです。
タスクはAsanaのボードを使用してカンバン形式で管理しています。
以下のようなセクションを設けています。
- アイデア・バグ報告
- 議論したい
- TODO
- 品質改善
- 対応中
- 対応済
- やらない
スクラムマスターが画面共有で、Asanaのボードを映しながら朝会を進行していきます。
朝会で話し合う内容について
1. 新しく発生したイシュー
「アイデア・バグ報告」にはCSチームからのバグ報告や、チーム内で提起されたアイデアなどが上がってきます。
これらのタスクについて、全員で内容を共有し確認します。
確認したらスクラムマスターが、そのタスクを別のセクションに振り分けて行きます。
もう少し議論したいものは「議論したい」、対応することが決定したものは「TODO」、すぐ着手し始めるものは「対応中」、不必要と判断したものは「やらない」に移動します。
「議論したい」は、週一回の開発、CS、マーケ等のチームが集まる全体定例で、もう少し深掘ります。
日にもよりますが朝会では、大体いつも1〜4個のタスクを確認しています。
2. 今日のタスク
各自が今日取り組むタスクと、その目標についてざっくりと共有します。
これにより1日のゴールを明確にします。
3. 現在困っていること
- 今なにで困っているのか
- それはどうすれば解消できるのか
- 解消不可能な場合どうするか
などを話し合います。
すぐに解決できなさそうな場合は、朝会終了後に個々で話します。
少しの雑談時間を設ける
一般的にアジャイル開発で行われる朝会は、1日1回、15分程度のミーティングと言われています。
弊社はメンバーがフルリモート勤務のため、さらに+15分程度の雑談時間を設けています。
これによって、メンバー間のコミュニケーションを促進し、日々の業務をスムーズに進めることを目指しています。
おわりに
Mitsuriチームでは、この朝会を半年間続けており、その間にクリティカルなタスクの遅れが発生することはありませんでした。
朝会は油断すると形骸化してしまうことがありますが、目的意識を持って取り組むことで、生産性を飛躍的に高めることができると思います。
チームにとっての最適解もさまざまですので、色々と試行錯誤するのも一つの楽しみだと思います。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。