pre:Inventのアップデートを振り返ろう!その2
この記事は、【DAY2】今年のAWSアプデ総ざらい! #しむそくRadio Special で「前週(11月3週)のアップデート振り返り(その2)」として紹介したアップデートまとめとなります。
この週は合計で170近いアップデートがあるため、2日間で紹介できる範囲をサービスやカテゴリ別に分けて紹介しています。
完全版は弊ブログ「しまがじ!」にてアップ予定ですので、ちょっと時間がかかるかもしれませんがお楽しみにお待ち下さい!
なお、re:Invent直前Specialは
の2回、re:Invent期間中は
- 12/2(月)12:00〜12:30
- 12/3(火)12:00〜12:30
- 12/4(水)12:00〜13:00 現地から生中継あり!前半おさらい
- 12/5(木)12:00〜12:30
- 12/6(金)11:00〜12:00 現地から生中継あり!生成AIアップデート解説
という形で毎日配信しますので、リンク先のConnpassにおける参加登録/スケジュール登録やYouTubeチャンネルでのチャンネル登録/通知受信設定などをお忘れなく!
本編(pre:Inventアップデートまとめ前編)
Amazon Q
★★★Amazon Q Developerがチャットのカスタマイズをサポート
Machine Learning: Q Developer
Amazon Q DeveloperがIDE上のチャットにてプライベートコードベースの内容に基づいた応答を生成できるようになりました!
組織のライブラリやAPI、クラス、メソッドに加え、リポジトリ内のREADMEなどの情報も参照でき、開発の生産性が向上します。
Amazon Q Developer Chat Customizations is now generally available
★★【Preview】Amazon Q BusinessがAsanaとの統合をサポート
Machine Learning: Q Business
Amazon Q BusinessにタスクマネジメントツールのAsanaと統合するコネクタがプレビューで追加されました!
AsanaインスタンスとAmazon Qインデックスを同期し、プロジェクトやタスクの情報に基づいた生成AIによる応答を取得することができます。
Amazon Q Business now supports integrations to Asana in (Preview)
★★【Preview】Amazon Q BusinessがGoogleカレンダーとの統合をサポート
Machine Learning: Q Business
Amazon Q BusinessにGoogleカレンダーと統合するコネクタがプレビューで追加されました!
既存のGoogle DriveとGmailも含め、Google Workspaceの情報に基づいた生成AIによる応答を取得し、効率と生産性が向上します。
Amazon Q Business now supports an integration to Google Calendar in (Preview)
★★Amazon Q Businessがブラウザ拡張機能をサポート
Machine Learning: Q Business
Chrome, Firefox, Edgeに、Amazon Q Businessユーザー向けの拡張機能が追加されました!
ブラウザ上のWebページやアップロードされたファイルなどを元にした生成AIによる回答を取得でき、素早く様々な情報を理解するのに役立ちます。
Amazon Q Business now available as browser extension
★★Amazon Q Businessがドキュメントに埋め込まれたテーブルからの回答をサポート
Machine Learning: Q Business
Amazon Q Businessが、ドキュメントに埋め込まれたテーブルを参照して回答できるようになりました!
HTML, PDF, Word, Excel, CSV, SmartSheetのテーブルに対応し、データや構造化された情報に基づいた生成AIからの回答を取得できます。
Amazon Q Business now supports answers from tables embedded in documents
★★Amazon Q BusinessがSmartsheetコネクタをサポート
Machine Learning: Q Business
Amazon Q BusinessにSmartsheetと統合するコネクタが追加されました!
Smartsheet上にあるプロジェクトやタスクの情報に基づいた生成AIによる応答を取得し、効率的なタスク管理を実現します。
Smartsheet connector for Amazon Q Business is now generally available
★★Amazon Q Businessが直近アップロードしたファイルの再利用をサポート
Machine Learning: Q Business
Amazon Q Businessにて、会話でアップロードしたファイルを別セッションの会話で再利用することができるようになりました!
複数の会話で同一ファイルを何度もアップロード不要となり、ファイルが使用された会話を削除することでキャッシュをクリアできます。
Amazon Q Business introduces ability to reuse recently uploaded files in a conversation
★★コンソールモバイルアプリケーションのAmazon Qがリソースに基づいたチャットをサポート
Machine Learning: Q
コンソールのiOS/Androidアプリで利用できるAmazon Qが、アカウント内のリソースに基づいてチャットできるようになりました!
自身のアカウントにあるEC2インスタンスやS3バケットなど様々なリソースの情報を、外出先などでも自然言語の質問で確認可能となります。
AWS Announces Amazon Q account resources chat in the AWS Console Mobile App
CloudWatch②
★★★Application Signalsがランタイムメトリクスをサポート
Management & Governance: CloudWatch
CloudWatch Application Signalsが、JavaとPythonのランタイムメトリクスを収集できるようになりました!
AWS Distro for OpenTelemetry SDKを使用してメモリやCPUの使用率やガベージコレクションを収集し、問題や影響範囲の調査を詳細かつ迅速に行えます。
Amazon CloudWatch Application Signals launches support for Runtime Metrics
★★★Application SignalsがNodeJSをサポート
Management & Governance: CloudWatch
CloudWatch Application SignalsのNodeJS対応がGAとなりました!
OpenTelemetry互換のAPM機能で、SLOに対するパフォーマンスをトレースやログから追跡し、迅速なトラブルシューティングによる可用性の確保が可能です。
Easily troubleshoot NodeJS applications with Amazon CloudWatch Application Signals
★★★Application SignalsがLambdaをサポート
Management & Governance: CloudWatch
CloudWatch Application SignalsがLambdaに対応しました!
Lambdaコンソールで有効にするだけで、サーバーレスアプリケーションにおけるパフォーマンスや健全性の問題を観測し、迅速な復旧によるSLOの達成や運用コストの最適化に寄与します。
AWS Lambda supports application performance monitoring (APM) via CloudWatch Application Signals
公式ブログ:
Track performance of serverless applications built using AWS Lambda with Application Signals
★★Application Signalsがアプリケーショントランザクションの可視性をサポート
Management & Governance: CloudWatch
CloudWatch Application Signalsの検索および分析が強化され、分散トレースを構成するアプリケーショントランザクションを可視化できるようになりました!
Logs Insightsの機能強化、トラブルシューティングの強化、Logsによる高度なトランザクションスパン機能により、可観測性が向上します。
Amazon CloudWatch launches full visibility into application transactions
★★Application SignalsがX-ray OTLPエンドポイントへのトレース送信をサポート
Management & Governance: CloudWatch
Application SignalsがX-RayのOpenTelemetry Protocol(OTLP)エンドポイント経由でOpenTelemetry(OTEL)トレースを受信できるようになりました!
OpenTelemetryを実装しているワークロードを変更せずに、Application Signalsで提供される標準化ダッシュボードによる観測が利用可能です。
Application Signals provides OTEL support via X-Ray OTLP endpoint for traces
Network
★★★VPCがBlock Public Accessをサポート
Networking & Content Delivery: VPC
VPCにブロックパブリックアクセス(BPA)機能が追加されました!
VPC内のリソースをインターネットアクセスから保護することができ、要件に応じて一部のパブリックサブネットの除外や、双方向またはegressのみ許可といった設定が可能です。
AWS announces Block Public Access for Amazon Virtual Private Cloud
公式ブログ:
Enhancing VPC Security with Amazon VPC Block Public Access
★★VPC LatticeがECSをサポート
Networking & Content Delivery: VPC Lattice
VPC LatticeがECSとネイティブに統合しました!
既存のEC2, EKS, Lambdaと同様に、アプリケーション間接続のセットアップと運用を簡素化することができ、追加のALBが不要となります。
Amazon VPC Lattice now supports Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS)
公式ブログ:
Streamline container application networking with built-in Amazon ECS support in Amazon VPC Lattice
★★★CloudFrontがVPCオリジンをサポート
Networking & Content Delivery: CloudFront
CloudFrontがVPCオリジンに対応し、プライベートサブネットのリソースを配信できるようになりました!
ALB, NLB, EC2で構成されたWebアプリケーションをパブリックサブネットに配置することなくホストし、簡単にセキュリティを向上させられます。
Amazon CloudFront announces VPC origins
公式ブログ:
★★★CloudFrontがAnycast Static IPをサポート
Networking & Content Delivery: CloudFront
CloudFrontで静的IP Anycastを利用できるようになりました!
各エッジロケーションからの計21個の静的IPv4アドレスリストが提供され、セキュリティの強化とネットワーク管理の簡素化を実現します。
Amazon CloudFront now supports Anycast Static IPs
★★★CloudFrontのアクセスログが追加のログ形式と配信先をサポート
Networking & Content Delivery: CloudFront
CloudFrontのアクセスログ機能が強化されました!
S3のほかにCloudWatch LogsまたはData Firehoseへ配信できるようになったほか、JSONやParquet形式での出力に対応し、分析に利用しやすくなります。
Amazon CloudFront now supports additional log formats and destinations for access logs
★★★CloudFrontがgRPCの配信をサポート
Networking & Content Delivery: CloudFront
CloudFronでgRPCアプリケーションを配信できるようになりました!
クライアントとサーバー間での継続的な双方向ストリーミングが必要なアプリケーションで、REST APIと比べレイテンシーを削減しながらCloudFrontのメリットも享受できます。
Amazon CloudFront now supports gRPC delivery
★★★ALBがヘッダーの変更をサポート
Networking & Content Delivery: ELB
ALBがHTTPリクエストとレスポンスのヘッダーを変更できるようになりました!
ALBが生成したTLSヘッダーの名前変更、CORDやHSTSなどのヘッダー付与、Serverヘッダーの無効が可能となり、セキュリティ設定を一元的に管理できます。
★★ALBとNLBがCapacity Unit予約をサポート
Networking & Content Delivery: ELB
ALBとNLBのCapacity Unit(LCU)を事前に予約できるようになりました!
予測可能な高トラフィックアクセスに対して予め最小容量を設定することで、可用性を高められます。
Load Balancer Capacity Unit Reservation for Application and Network Load Balancers
★★ALBがApplication Recovery Controllerのゾーンシフトとゾーン自動シフトをサポート
Networking & Content Delivery: ARC, ELB
Application Recovery Controllerによるゾーンシフトとゾーン自動シフトが、クロスゾーンで有効なALBで利用できるようになりました!
複数のAZに負荷分散をしている場合でも、アプリケーションやAZの障害発生時にトラフィックを健全なAZへ素早く切り替え、可用性を高められます。
Cross-zone enabled Application Load Balancer now supports zonal shift and zonal autoshift
★★ALBがmTLS使用時の認証局アドバタイズをサポート
Networking & Content Delivery: ELB
ALBがmTLSを利用時に、トラストストアに保存された認証局(CA)のサブジェクト名をアドバタイズできるようになりました!
ALBが受け入れ可能な証明書のサブジェクト名リストをクライアントが確認できるため、mTLS通信における接続エラーを抑えられます。
Container
★★★ECSが予測スケーリングをサポート
Containers: ECS
ECSがプロアクティブに需要を予測し、スケーリングできるようになりました!
機械学習アルゴリズムによって予測を実現して事前スケーリングを行い、スケジュールスケーリングなどを補完する形でアプリケーションの可用性をより高めることができます。
AWS announces support for predictive scaling for Amazon ECS services
★★ECSがAZリバランシングをサポート
Containers: ECS
ECSがAZ間のリバランシング機能をリリースしました!
コンテナとして動作するタスクを複数AZへ自動で再分散することで、AZ障害などのイベント時における平均復旧時間を短縮し、可用性を高めます。
★★ECSがソフトウェアバージョンの一貫性設定をサポート
Containers: ECS
ECSサービス内の特定コンテナのソフトウェアバージョンにおける一貫性を設定できるようになりました!
デフォルトでは一貫性が強制され、タスクの同一性が保証されますが、例外としてversionConsistency属性をコンテナ定義で利用することで一部の一貫性を無効にすることが可能です。
Amazon ECS now allows you to configure software version consistency
CloudFormation
★★★CloudFormation HooksがカスタムLambda関数をサポート
Management & Governance: CloudFormation
CloudFormation Hooksのカスタムロジックで直接Lambdaを指定できるようになりました!
AWS::Hooks::LambdaHookリソースとして定義することで、フック作成が大幅に簡素化され、デプロイ前に検証を行うことが可能です。
AWS CloudFormation Hooks now support custom AWS Lambda functions
公式ブログ:
Proactively validate your AWS CloudFormation templates with AWS Lambda
★★★CloudFormation HooksがCloudFormation Guardドメイン固有言語をサポート
Management & Governance: CloudFormation
CloudFormation GuardをHooksで利用できるようになりました!
Policy as Codeとして記述されたGuardルールセットのS3オブジェクトを指定することでフックを作成でき、リソースのポリシー準拠をデプロイ前にチェックできます。
Author AWS CloudFormation Hooks using the CloudFormation Guard domain specific language
公式ブログ:
Introducing a managed hook for Guard
★★CloudFormation Hooksがスタックおよび変更セットに対するターゲット呼び出しポイントをサポート
Management & Governance: CloudFormation
CloudFormation Hooksの呼び出しポイントが、リソースに加えスタックと変更セットに拡張されました!
Hooksによるプロビジョニング前の検証を単一リソースだけでなくリソースの関係や変更セットのレビューにも適用でき、問題の発見が簡素化および自動化されます。
AWS CloudFormation Hooks introduces stack and change set target invocation points
★★CloudFormationがRecycle Binルールをサポート
Management & Governance: CloudFormation
誤って削除されたEBSスナップショットやEBSバックアップAMIを復元可能なRecycle BinのルールをCloudFormationで記述できるようになりました!
リージョンレベルのルールを定義および簡単にデプロイ可能となり、意図しないEBSやAMIの削除に対する保護を強化します。
Announcing AWS CloudFormation support for Recycle Bin rules