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アイスタイルAdvent Calendar 2016

Day 15

デザインレビューの手法と心得

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概要

この記事は、 株式会社アイスタイル Advent Calendar 2016の15日目の記事です。

気付けば12月も折り返し地点ですが、2016年も残り2週間ほど。
アドベントカレンダーも後半に差し掛かっていますね。早すぎる…!!

この記事では、タイトル通り、弊社のデザインレビューの手法や、個人的に気をつけていること、感じている課題について紹介します。

デザインレビューの目的

目的は主に2つあります。

1. デザインの質をより一層高める

  • 複数人のデザイナーの目を通すことで、より質の高い成果物にする。
  • 自分一人でなかなか気づけなかったアイデアをもらえる。

実際に、レビューを通す前と通した後を見比べてみると、誰が見ても「すごくよくなった!」と思えるくらいのクリエイティブに仕上がることが多いです。

2. 共有

弊社では複数のPJTが存在し、色々な画面を触る機会が非常に多いため、
「自分は今ここを触っているよ!」という共有の意味も込めてレビューを行っています。

デザインレビューの手法

githubのissueで行なっています。

github上にissueが立てられると、slackに通知が飛ぶようになってます。
また、slackのリマインダー機能を使って、期限前に再び告知します。
b36cfa85af26324465f66a3df9684173.png

レビューにかける制作物は、大規模な案件だけではなく、バナーや画面の一部分を変更するときなど、ほぼ全ての制作物に対して行なっています。

issueの内容

以下の内容を書くことが多いです。

  1. 実施目的
  2. チケットのURL(チケット=タスク管理ツール)
  3. デザインする上で意識したポイント
  4. 期限

レビュアーについて

レビュアーは特にこちらから指名することはありません。
前述の通り、issueが立つとslackに通知が飛ぶので、通知が来たらよしなに見ます。

基本はデザイナーが行っていますので、部署を跨いだレビューは行っていません。

個人的に気をつけていること

コードレビューも然りですが、人がデザインしたものに対して意見をするということは、中々の繊細な部分に触れることだと思っているので、充分な心掛けが大切だと思っています。

対面ではなく、文章のみでコミュニケーションを取る場合は齟齬をきたすこともあり、誤解を与えてしまう可能性もあります。

また、レビュー内で熱い議論になることはよいのですが、言い合いへ発展し、チーム内の雰囲気が悪くなることは絶対に避けたいです。
それを避けるために、個人的に気をつけている点があります。

最初の一言

いきなり淡々と述べるよりも、最初に肯定の一言があるだけでイビュイーの心は
だいぶ和らぎますし、その後のモチベーションも変わってくると思っています。

【ispotデザイン】連合特集バナー作成-·-Issue--2-·-istyle-inc-design-review.png

褒めることを忘れない

気になるところに目が行きやすく、指摘のみになってしまいがちですが、
「ここすっごくいいと思います!」といった褒め言葉もレビューの内です。

いいところも積極的に指摘できたら、幸せになれる人は増えると思っています。

積極的にemojiを使う

emojiひとつ使うだけで和やかな雰囲気に。(全く関係ないemojiでも)

1.png

課題

実際にレビューを行なっていて、感じている課題は以下です。

レビューの時間

現状、レビュー内容や時間のボリュームが膨大なものになっているものもあります。規模によってボリュームは変わってきますし、時間をかけることはよくないということではありません。しかし、レビューに時間をかけすぎてしまうことは、負担につながりかねません。

不特定多数の人がレビューする場合は、一人が割く時間は少なくても、みんなが気付いたことをそれぞれ少しずつ記載していくだけでも良いのでは、と思っています。(一人がレビューをする場合は異なりますが)

レビューすることに対して、「時間がかかるもの」「面倒なもの」という印象になってしまうのは避けたいので、「5分」「10分」とあらかじめ時間を決めて取り組むと良いかもしれません。また、レビューに対する「時間がかかるもの」といった印象になってしまうと下記の課題につながる場合もあります。

レビューがつかない問題

全員が常にレビューできる状態とは限らないため、レビューがつかないこともあります。またレビュアーを不特定多数にしている場合、レビュアーは「誰かがやってくれる」「とりあえず見たけど、後でコメントしよう(そして期限が過ぎる)」といった気持ちも発生しかねません。

そういった場合は、1人3分くらいで複数人に口頭でレビューをもらい、そのレビューをissueに書き起こします。文字化することは頭の整理にもなりますし、口頭で話した内容にズレがないか確認することができるので、なるべくするように心がけています。

最後に

多くのチームで取り入れられている「デザインレビュー」。

意見を交わすことでコミュニケーションも豊かになりますし、デザインを見る機会が増えますので非常に学びになり、とてもいい文化です。

お互いが敬意を持って意見を言い合うことで、よりよいレビューができ、よりよいクリエイティブが出来上がるのでは、と常日頃感じています。今後更にチーム全体でレビューの質を上げていければ良いなと思っています。

皆さんも、よいレビューライフを!

明日は@suzukitさんです!

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