はじめに
はじめまして。
エンジニア4年目になりました、嶋田です。
毎年4月になると、「新しい一歩を踏み出した人たち」がいることを感じます。
この記事にたどり着いた方の中にも、きっと未経験からエンジニアとしての一歩を踏み出したばかりの方、もしくはこれからその道に進もうとしている方がいるのではないでしょうか。
私も4年前、まったくの未経験からIT業界に飛び込みました。
何もかもが初めてで、毎日が不安と疑問の連続。
それでも、たくさんの人に支えられながら、自分なりのペースで少しずつ成長してきました。
この記事では、そんな自分の経験から得た「未経験からエンジニアになる」という過程におけるリアルな気づきや学びをまとめています。
これからエンジニアとして歩んでいく誰かの背中を、少しでもそっと押すことができれば幸いです。
🚀 未経験から始まった挑戦
「変数って何?」「ローカルとサーバーってどう違うの?」
そんなレベルからスタートした私が、少しずつコードを書き、動くものを作れるようになった背景には、以下の2つの力がありました。
🧐 学ぶ姿勢を持ち続けること
最初は何も分からなくても大丈夫!初めては誰でもわからなくて当たり前!
ただ、大事なのは、分からないことをそのままにせず、「なぜ?」という感情と前に進もうとする姿勢です。
知る方法は検索、ドキュメント、書籍、YouTube、そして人に聞くこと。手段はいろいろあります。
知った後に定着させるための行動も大切です。
例えば私は、ショートカットキーを覚えられなかったので使用しているPCに付箋を貼りまくって使う回数を増やしました。用語はノートにメモして、それを夜に複数回の殴り書きと共にぶつぶつと呟いていました。
ほんの5分でも、毎日続けると意外と効果があります。
🆘 助けを求める勇気
チーム開発の現場では、「分からないことを相談すること」は恥ではなく、むしろ大切な行動だと学びました。
まず大前提として、「わからないことは自分で調べる」という姿勢はとても大切です。
調べて、試して、それでもわからなかったときにこそ、質問の価値が生まれます。
とはいえ、あまりにも長時間ひとりで悩み続けるのは、時間も気力も消耗してしまいます。
そもそも未経験の段階では「何がわからないのかがわからない」「どこまで調べたら十分なのかの判断がつかない」ということもよくあります。
そんなときは、早めに周囲を頼るのが正解です。
特に研修やOJTの期間は、「質問の内容からつまずきポイントが見える」こと自体が、周囲にとっても大きなヒントになります。
大事なのは、「質問を自走力につなげる意識」 を持つこと。
たとえば、
- 調べたことや仮説を簡潔に伝える
- どこで詰まったかを言語化する
- 回答を受け取ったあと、そのままにせず再度自分で調べ直す
積み重ねが、やがて「質問しなくても自分で解決できる力」= 本当の意味での“自走力” を育ててくれます。
🌱 失敗と挑戦、そして成長
「クリーンインストールしようとして社用PCを1台潰した」
「Gitの操作を誤って、チームのコードを巻き戻してしまった」
…はい、どちらも私の実体験です。
でも、そんな失敗のひとつひとつが、自分の中に“根っこ”のように残っています。
⚠️ 失敗は恥ではなく、伸びしろ
失敗したとき、まずやるべきことは「謝罪と反省」です。
周囲に迷惑をかけたときは、素直に謝る。自分のどこに甘さや思い込みがあったかを、きちんと振り返る。
それが信頼を失わないための第一歩です。
ただ、そこで終わらせてしまうのはもったいない。
本当に大切なのは、「この失敗から何を学ぶか」 です。
たとえ小さなミスでも、背景には必ず原因があります。私自身も、次の3つの視点を意識するようにしています。
- なぜそれが起きたのか(原因)
- どうすれば防げたか(対策)
- 次に同じ状況が来たとき、どう動くか(再発防止)
失敗を恐れるのではなく、“失敗から学ばないこと”を恐れるべきなんだと、今では思っています。
⭐️ 成長の実感は、ある日ふいにやってくる。積み重ねの先にある
昨日できなかったことが、今日もできなかったとしても大丈夫です。
「本当に自分は成長してるのかな」と不安になる日があっても、それも自然なことです。
でも、続けていれば、ある日ふと訪れます。
「え、こんなコード、前は書けなかったのに」
「このエラー、冷静に読めばすぐ直せるな」
そんなふうに、“前はできなかったこと”が、自然にできる自分に出会える瞬間がきます。
それは突然やってくるけれど、決して“偶然”ではありません。
毎日の積み重ねが、ちゃんと地面の下で根を張っていた証です。
だから、見えなくても積み重ねを信じて、焦らず腐らず、自分のペースで進めばOKです👌
🤝 エンジニアにとってのコミュニケーション
エンジニアは「黙々とコードを書くだけの職業」と思われがちですが、実際はまったくの逆です。
むしろ、「伝える」「聞く」「協力する」 ことが、日々の開発を円滑にし、自分自身の成長も何倍にも加速させてくれます。
💬 質問の仕方で差がつく
質問は、相手に“答えをもらう”だけでなく、「理解のズレを埋める」「考え方を学ぶ」チャンスでもあります。
そのためには、ただ「わかりません」ではなく、少し工夫するだけで相手の反応も大きく変わります。
例えば、
- 「〇〇の仕様について、こう理解しているのですが合っていますか?」
- 「エラー文を読んで、自分なりにこう解釈して対応しましたが、ここに違和感が残っていて…」
- 「調べてみたけど、公式ドキュメントのこの部分の意味がうまく掴めませんでした」
といった“仮説”や“経緯”を伝えるだけで、会話の質がぐっと深まります。
質問はスキルです。経験を重ねるほど、うまくなります。怖がらず、試行錯誤してみてください。
🎁 フィードバックはギフト
コードレビュー、チームミーティング、1on1──
他者からのフィードバックは、自分ひとりでは絶対に気づけなかった視点をくれる“贈り物” です。
最初は「うわ、また指摘された…」と落ち込むこともあると思います。私もそうでした。
でも、「なぜその指摘が入ったのか?」を自分なりに考えてみると、視野が広がり、自分の癖が見えてきます。
そして、意識して改善を続けるうちに、レビューで褒められる日が必ず来ます。
「他人の目」が入ることで、成長速度は一気に加速します!
👬 チームで働くとはどういうことか
開発は、“ひとりで完結しない”仕事です。
たとえ自分のタスクを終えたとしても、プロダクトやプロジェクトの成功は「チーム全体の連携」で決まります。
だからこそ、
- 「隣の人、困ってそうだな」と気づく目線
- 「これ、全体に共有しておくと役立ちそう」と動ける姿勢
- 「Slackの一言でも、誰かの不安を消せるかもしれない」という意識
こうした小さな行動が、やがて大きな信頼に変わっていきます。
技術力だけじゃない、「一緒に働きたいと思われる力」 も、立派なエンジニアの武器です。
💻 未経験エンジニアの皆さんへ
最初は誰もが不安で、つまずいて、悩みながら進んでいます。
でも、エンジニアという仕事は、「昨日よりちょっとだけ前に進んだ」 という感覚を日々得られる、やりがいのある仕事です。
- 自分の書いたコードで、誰かの困りごとが解決される
- 「ありがとう」と言われる瞬間がある
- 学べば学ぶほど、世界が広がる
この業界には、努力を裏切らない魅力があります。
最後に
私もまだまだ未熟です。今でもミスをしますし、知らないことばかりです。
でも、だからこそ、「学び続けられること」そのものが楽しいと感じています。
そして、何より伝えたいのはこれです。
比較するのは、他人ではなく「昨日の自分」
焦らなくて大丈夫です。ゆっくりでも、確実に、前に進んでいきましょう。
この記事が、これからエンジニアとして歩んでいくあなたの背中を、少しでもそっと押すことができたなら嬉しいです。