Ansible/AWXのGithubに初めてissueをあげた体験記
手短に語ると
- OSSにフリーライドしていることに後ろめたさを感じてました。
- 機会があり、「issueあげてみようかな」と社内相談したら、とても後押ししてもらいました。大感謝!
- というわけで、issueあげてみました。
- 普段めちゃ参考にしてるBlogの人からコメントいただきました。嬉しい!
- この調子で、PRまで出そうかな <- いまここ
では、以下、大したことないことを大げさに書いていきます。
普段からフリーライドしている後ろめたさは感じていた
普段からAnsibleとかAWXにはお世話になっています。
しかし、私はCommunityに対して何も貢献できておりません。
先人たちの努力にフリーライドしている状況を、後ろめたくは感じていました。
ちょっとしたBugを発見
本当に大したことではないのですが、環境依存のBugを発見しました。
とある機能をRHEL9 cloneのRocky9にインストールするためにplaybookを実行すると、こけました。
単純にRHEL8系では通るdnf install python39-pip
がRHEL9系ではdnf install python3-pip
としないと通らない、けどpython39-pip
で固定されているというだけです。
詳細は上述のissueを見ていただければと思います。
いつもはそこでおしまい
varsファイルを修正したらそれで完了するので、自分にとってはそれでOKです。
ただ、原因を追うのにも1時間くらいはかかりました。
なので、みなさんがそんなところで時間がかかるのももったいないと思い、issueを出してworkaroundを紹介しようかなという気が湧いてきました。
内容も全然難しくないので、初めて出すにはちょうど良かったです。
勤務先がそういうことに熱心なことも超後押し材料
私の勤務する会社にはAnsibleの大先輩、大先生が何人もいらっしゃいます。
たまたま見つけた日に社内のMTGがあったので、「こんなissue出してみようかなと思いまして」と相談したら、その場で手引きしてくれた上に、ドラフト書いたらレビューしてくださると!
こういう雰囲気だったり後押し体制がなかったら、面倒だしほったらかしにしてしまった可能性は結構あります。
ちなみに今回たくさんご協力した下さった大先生はよこちさんです。
そこからドラフト書くのに2週間もかかりました
本当に情けない話しですが、取り掛かるのに2週間かかりました。
やっぱり英文を書くのって気合いが要りますね。
日本語で書いて英語に翻訳して、おかしなところだけ修正するという方法も紹介されたのですが、私はどうも英語でそのまま書かないとうまく書けなかったです。
そして意外にも、いや案の定か、書き始めてみたら気分も乗ってきて、一晩で書けました。
だったら早くやれよってはなしですが、まあそういうものですよね。
大先生のご意見になるほど
この一文は弱気すぎて要らないかなーなんて迷っていました。
I understand this issue dependents specific environment, so I don't mind if this report is regarded not as a bug report, but as an introduction to workaround.
しかし、大先生にレビューしてもらったところ
自分がどこまで理解しているかや、スタンスを明示することで、相手の説明コストを下げられるので、私はむしろ書いてあったほうがいいと思う派です。
というご意見。なるほど!
そういう視点は持ってなかったです。場数の違いを感じました。
というわけで、ドラフトそのままでpostしました。ここまでに3週間もかかってしまいました。
23時にpostしたらAM3時にコメントが付く。さすがGlobalなプロジェクト。
と思ったら、日本の方で、しかも私が普段よく拝見するBlogの筆者でした。
一方的に読者だったので、こんな形で関りができたことが素直に嬉しかったです。
私も普段集中し始めると、うっかり朝になってたりするタイプでして、妻に「みんな、ちゃんと寝た方が良いよ」って言われました。
せっかくなのでPRも出そうかな
元々issue出して、Workaroundの紹介にとどまるつもりでした。
しかし原因もわかり、手で直に修正する以外の方法も考えてはいたので、Pull Requestも出しちゃおうかなという気になってきました。
却下されたら、時間と労力は失うのですが、その時間と労力で身につくものが大きいので、そんなに気にならないんですよね。
検証する手法、英作文すること、そのcommunityの作法を学ぶこと、など色々身に付きます。
そしてなにより、フリーライドの後ろめたさがどんどん減ります!!!
おわりに
というわけで、PRまだ出せてないので道半ばですが、ひとまず初のissue出したお話しでした。
元々は「私みたいな3流エンジニアがissue出すなんて」と思ってましたが、やってみるととても良い体験でした。