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【TransitVIF】TGW+DxGWの構成案【未対応でも大丈夫】

Last updated at Posted at 2022-10-05

はじめに

本記事では、契約したDirectConnectのデリバリーパートナーがTransitGatewayの仮想プライベートインターフェイス(TransitVIF)に対応していなかったとき、TransitGatewayをどう導入したかをご紹介します。
初心者向けというよりはある程度AWSに知見がある方向けの内容になりますので、基本的な用語説明などは割愛させて頂きます。ご了承ください。

※DirectConnect→以下Dx
※TransitGateway→以下TGW
※仮想プライベートインターフェイス→以下VIF

環境説明

わたしがTGWの導入を行なったときの環境はざっくりこんな感じでした。
移行前.PNG

  • 1つのDxを複数のアカウントで共有
  • Direct Connect Gateway(以下DxGW)は使用せず、各アカウント毎にPrivateVIFを作成
  • VPC間で通信が必要なところはPeerで対応

このDxのデリバリーパートナーをA社からB社に変更することになり、それを機に全体の構成の見直しを図りました。

最初の移行案がこちらです。
移行案.PNG

  • 1つのDxをDxGWで共有
  • DxGWをTransitVIFで承諾
  • VPC間の通信はTGWにより可能にする

しかし、作業の1週間前になって、契約先のデリバリーパートナーがまだTransitVIFに対応していないということがわかり、設計からやり直しとなってしまいました。。

どう回避したか

Dxの契約変更を機に全VPC間で通信が取れるようにしたいとの顧客の要望があったため、TGWの導入を諦める=Peerをフルメッシュで張る必要がある=作業量が膨大= :innocent:
という状況だったため、どうにかTGWが使用できる方法を考えました。

そして編み出した構成がこちらです。
移行後.PNG

  • 1つのDxをDxGWで共有
  • DxGW所有アカウントでPrivateVIFを承諾
  • その他のアカウントではVGWとDxGWを関連付け
  • TGW用に用意したVPCにTGWを配置、各アカウントにリソース共有設定をしVPC間の通信を可能にする

つまり、TGWを配置する用のVPCと、DxGWをアタッチする用のVPCを分けました。

TGWをDxの下に配置して関連付ける、ということに固執しなければ意外と簡単な構成で実現できます:clap:

注意点

TGWやDxGWなどの利用にはいくつか制限があります。
個人的にその中でも特に注意が必要だと思うのは以下の3つです。

  • DxGWに関連付けられるVGW数は最大で10個まで(上限緩和も不可)
  • オンプレ・AWS全体でASNの重複はできない
  • CIDRの重複も不可

参考:AWS Direct Connect のクォータトランジットゲートウェイのクォータ

さいごに

今回はTransitVIF未対応の場合の、TGW+DxGWの構成案についてご紹介しました。
詳細に書くときりがないためかなり簡潔にまとめましたが、どなたかの参考になれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました!

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