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短期間での退職について、採用側の視点から考えてみる

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昔は「仕事は最低3年続けろ」と言われていましたが、最近はあまり聞かなくなってきました。
むしろ、XなどのSNSでは「すぐに辞めていい」という意見をよく見かけるような気がします。

最近は退職代行のサービスもあり、新入社員が1日目で退職代行サービスを使用したことも話題になりました。

すぐに辞めた方がいい場合もありますが、短期間での退職は転職活動で不利になることもあります。
私は転職希望者の面接への同席など少しですが採用業務に関わることがありますので、採用側の視点から短期間での退職について話してみます。

なぜ短期間での退職は転職に不利になるのか?

短期間での退職が転職で不利になる理由、それは会社側としては社員になるべく長く勤めてほしいからです。
なぜ長く勤めてほしいか、それは人の採用・育成には「お金」と「手間」がかかるからです。

人の採用にはお金がかかる

転職サイトを利用したことがある方も多いと思いますが、企業が転職サイトに求人を掲載するにもお金がかかります。
採用したら発生する成果報酬型だったり、採用できなくても費用が発生したりなどサービスやプランによって異なりますが、企業側が求人掲載するのはお金がかかります。

また、上記のような直接的な費用だけでなく採用活動には人件費も発生します。
採用担当者はもちろんですが、面接に同席したり転職サイトに載せるインタビューを受けたりなど一般社員にも人件費が発生しています。

人の採用には手間がかかる

採用活動は、転職サイトに求人を掲載したらあとは放置というわけではありません。
転職サイトの担当者との打ち合わせ、記事をリライトやスカウトの送付、転職希望者と日程調整、もちろん書類選考や面談でも時間を使います。

面談に採用担当者以外の既存の社員が同席することはよくありますが、あれも本業は別にあって時間や業務を調整しています。
また、小さな会社だと採用業務と他の業務を兼務している場合もあります。

このように、人の採用には非常に手間がかかります。

採用してからもお金と手間がかかる

これまでは採用時のお金や手間について書いてきましたが、採用してからもお金と手間は発生します。

採用が決まり入社したら経理担当者は税金や社会保険関連の業務が発生しますし、総務や情シスはPCや社内で使用する各種アカウントの準備があります。
研修を行う場合もありますし、入社してから1ヶ月ぐらいは他の社員の人が質問に答えたりするので時間を使います。

スキルや経験が十分な人でもある程度キャッチアップ期間が必要ですが、経験が浅い・未経験の場合は成果を出せるようになるまでさらに時間がかかります。

まとめ

このように、人の採用には非常にお金と手間がかかります。
たくさんお金と手間をかけたのに、すぐに転職されてしまっては正直たまったもんじゃありません。

半年〜1年ぐらいのスパンでの転職を繰り返している場合、「うちの会社もすぐに辞めてしまうのではないか」とリスクと思います。
特に未経験や経験が浅い場合は即戦力というわけにはいかないので、なおさら躊躇します。

パワハラ上司がいたり仕事が激務で体調を崩したなどすぐに転職した方がよいケースもあると思いますが、短期間での退職はリスクもあることをご認識いただけると幸いです。

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