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スタンバイAdvent Calendar 2022

Day 18

恥ずかしくないPythonの書き方

Last updated at Posted at 2022-12-17

はじめに

スタンバイのアドベントカレンダー2022のための記事です。
現在、スタンバイでは主にデータサイエンスや機械学習の領域でPython言語をよく利用しています。
ささっと小さいスクリプトを書くにはとても便利だったPythonですが、徐々に大きいサーバーサイドアプリケーションやデータ処理アプリケーションでも利用することが増えてきてしまったので、Pythonの書き方をおさらいしておこうと思います。

前提

人に見られてしまったときに、「なにこれ変なのー」と思われない程度のPythonコードが書けるようになりたい。

まずPEP8から大事なところを抜粋

pep8-ja

  • インデントはスペース4
  • トップレベルの関数やクラスは、行間を2行ずつ空けて定義する
  • クラス内部では、行間を1行ずつ空けてメソッドを定義する
  • ドキュメンテーション文字列は"""で囲み、classdefの行の後に置く(docstring)
  • 命名規則
    • モジュールの名前は全て小文字で短く、アンダースコアを使うのも推奨されない
    • クラスの名前はCapWords方式
    • 型変数もCapWords方式
    • 関数や変数は小文字のみ、単語をアンダースコアで区切る
    • 公開されていないメソッドやインスタンス変数にだけ、アンダースコアを先頭に付ける
    • 定数は全て大文字で、単語をアンダースコアで区切る
    • インスタンスメソッドの引数の一つ目の引数は常にself
    • クラスメソッドの一つ目の引数は常にcls
  • プログラミングでの推奨事項
    • シングルトンとの比較にはis is notを使う。等価演算子は使わない
    • 型の比較はisinstance()を使う
    • try...finallyの中でreturn / break / continueは使わない

ディレクトリ構造

フレームワークを使うときはそれに準ずるが、何もないときは

myproject
|- myproject
|  |- __init__.py
|  |- __main__.py
|- docs
|- tests
|  |- test_cat.py

srcディレクトリではないらしい

Type Hintsを使おう

def check_cat(cry: str) -> bool:
    return cry == 'ニャー'

dataclass機能が便利

@dataclass
class Animal:
    cry: str

def check_cat(animal: Animal) -> bool:
    return animal.cry == 'ニャー'

check_cat(Animal('ワン')) # False

ファイルを扱うときはwith文を使おう

with open("cat.txt", "w") as file:
    file.write("ニャー")

リソースの閉じ忘れを防げる

条件式にandを使わず範囲指定できるのがすてき

a = 1
if 0 < a < 2:
    print('ニャー')

入力値のバリデーションとか読みやすくできそう

三項演算子がいつもと違う

cat = True
print("ニャー" if cat else "ワン") # ニャー

いつもの言語と違うので注意する

その他

  • 文法チェックにはflake8を使おう
  • コードフォーマットにはblackを使おう
  • import文はisortにきれいに書き直してもらおう
  • Poetryでライブラリの依存関係を管理しよう
  • mypyで型をチェックしよう
  • radon / xenon でシンプルなコードを維持しよう
  • Pythonがおもしろくなってきたので、春休みにもっと勉強してみよう!
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