はじめに
CPUの仮想化支援やSSD等高速ストレージの登場でクライアントPCでも手軽に仮想環境が利用できるようになりました。Hyper-VはWindows Homeでは利用できないのでどうしても他の仮想化ソフトウェアの方が人気のように思えます。
HomeにもWSL2とともにHyper-Vの根幹部分が提供されるようになったので、機能制限的なものであっても全てのWindowsで利用できる未来を期待します。
コマンドラインで操作
基本的にはHyper-Vマネージャーを使ってGUIで操作するのですが、このGUIコントローラーはHyper-Vの全てを操作できるわけではなく、いろいろ謎な部分が残っています。筆者はWindowsServerを知らないのでServer用にはもっと複雑な操作を行えるインタフェースが用意されているのかもしれません。
Windowsを細かく操作するにはPowerShellが必携のツールだと思っていますが、Hyper-Vも御多分にもれず様々なコマンドレットが用意されています。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/powershell/module/hyper-v
よく使う代表的なものは以下二つでしょう
Get-VM
Start-VM -Name '<仮想マシン名>'
名前のままですが、VMの状態を取得する、VMを起動させるコマンドレットです。
管理者権限が必要??
先のコマンドレットを使って仮想マシンの操作ができるのは便利なのですが、設定系はともかくとして参照系まで管理者権限が求められます。
さすがに不便なのでコンピューターの管理
でグループリストをのぞいているとHyper-V Administrators
というグループがありました。このグループに所属していればHyper-Vに関する権限が与えられます。通常の状態ではこの権限を持っていないので、更に強力な Administrators権限に昇格が必要ということのようです。
設定しましょう
現在ログイン中のアカウントをHyper-V Administratorsに所属させるには以下のコマンドを管理者権限のPowerShellで実行すれば完了です。もちろん、コンピュータの管理からGUIで操作しても大丈夫というかそちらが基本ですね。
Add-LocalGroupMember -Group 'Hyper-V Administrators'-Member $env:USERNAME
ただ、コマンドラインから操作できたほうが自動設定等利便性は高いです。