Xを見てたらGoogleからNotebookLMなるサービスの日本版が2024年6月6日にリリースされ、ごく一部界隈で盛り上がっていたので自分でも調べてみたところ、ChatGPTと比べてもかなり良さげなサービスでした。
NotebookLMはこちらからすぐに使えます(要Googleアカウント)
リリース早々でまだ使ってみた記事がなかったので自分で試してまとめてみました。
結論:かなり良いぞ
NotebookLMの概要
まとめるとこんな感じ。
Gemini1.5proがだいぶ賢いし機能もこれが欲しいんだよってのを備えている
- できること:文書データを基に、様々な機能を備えたインターフェースを生成(概要・よくある質問集・用語集・文書に関するクイズ・FAQ)
- モデル:Gemini1.5Pro
- 料金:無料
- 対象:ローカル(PDF、txt、クリップボードにコピーしたテキスト)・オンライン(Google DRIVE、WEBサイトURL)に対応
実際に触ってみた
登録
NotebookLMを使うためには冒頭のリンクを踏んで、管理者権限のあるGoogleアカウントを選択するだけ。(Googleのアカウント周りの管理が洗練されているおかげで登録がスムーズなのはとても良き)
対応するフォーマット
文書データのアップロード元(参照元)として下記のオフライン・オンラインデータに対応しています。
- オフライン
- .pdfファイル
- .txtファイル
- クリップボード上のテキスト
- オンライン
- Googleドライブ
- WebサイトURL
![Screenshot_2024-06-07-13-54-05-438_com.android.chrome-edit.jpg](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F1006590%2F62d9a94f-5e8e-8203-72d1-7845cf3c9d6f.jpeg?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=29ad03e73f64b66b1d484042ea2d8cab)
1. ローカルのPDFファイルで試してみる
※今回は、Androidスマホのブラウザで試したので画像は縦長になっています。NotebookLMはもちろんPCでも利用可能です。
まず、ローカルのPDFファイルを試してみます。
内容は最近買ったBluetoothイヤホンのユーザーマニュアルで、合計7ページあります。
先ほどのアップロード選択画面で「PDF」を選択するとアップロードするファイルを聞かれるので該当するPDFファイルを選択してNotebookLMにアップロードします。
アップロードが終わるとNotebookLM側(Gemini1.5Pro)の文書生成が走り、10秒ほど待ちました。
NotebookLMの処理が終わるとアップロードした文書に関する概要、FAQ、スタディガイドなどの機能が作成されます。以降では、いくつかの機能を個別に見ていきます。
![image.png](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F1006590%2F637e8d46-735c-7502-8248-f2e898dce99d.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=5f7d0d1e395434c44e33e80e71cae7f3)
よくある質問集
文書を基にNotebookLMが、ユーザーの欲しそうな情報をまとめたであろう質問集を作ってくれます。元の文書には質問集はなくてもこれを作成してくれるので便利です。パッと見ハルシネーションはなさそうでした。Gemini1.5Proすごい。
![image.png](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F1006590%2Fee6d4b15-32bc-b1a8-596d-77a19ebe0e37.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=7e642c9df813d6cdc36ebb2b21a5f5f4)
FAQ
RAGアプリのように文書に関するチャットAIの機能も全自動で実装してくれます。やり取りは一回のみですが、LLMにありがちなデタラメを述べるのではなく、しっかり元の文書に書かれている内容を踏まえた回答をしてくれています。Gemini1.5Proすごい。
![image.png](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F1006590%2F80470e63-de45-f1e5-acf6-d8050c63d344.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=f8e9d93d0c2e9192f876f0f5556dd19c)
2. WEBサイトURLで試してみる
ここまではローカルのPDFファイルをアップロードしてNotebookLMを見てきましたが、続いてはWEBサイト情報を上手く取ってきてくれるか試します。
PDFと同様に、先ほどのアップロード選択画面で「ウェブサイト」を選択するとリンクを聞かれるので該当するURLを貼り付けます。
![image.png](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F1006590%2F23eb919f-2070-22de-8a7c-02d4307743c3.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=6f894ffe63bda6b87b792cde3e521895)
今回読み込ませるWEBページは、株式のアナリスト予測をまとめたWallstreetzenというサイトの、今株価がどえらいことになってるNVIDIAのページです。
このWEBページは、テキスト情報と画像情報がふんだんに使われており、NotebookLM(Gemini1.5Pro)が生成基にするであろうHTMLの解釈がちょっと難しいかなと思って意地悪して選びました。
NotebookLM上での操作と作成されるページは、PDFファイルを読ませたときと同じです。
以降では、PDFのときと同様に生成された各項目からいくつか中身を見てみます。
よくある質問集
よくある質問集に細かく数字をまとめてくれているので1つずつ確認しましたが、特に数字に間違いはなさそうです。
![image.png](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F1006590%2F2d993cff-ba2e-ee74-dea7-f831d13ec7a1.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=02693b1e68d37d213a9b5d5b677e63c4)
スターティングガイド
WEBページの情報に関するクイズの他、関連する株式投資の専門用語を解説ドキュメントまで作成してくれています。全部をくまなく確認したわけではないですが、情報もぱっと見正しい内容になっていそうです。
![image.png](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F1006590%2F4d2721f6-87c8-cdd5-60c8-c536b04ad67b.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=0dcd9a026286bd99864fdd36195104b2)
![image.png](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F1006590%2Fac688622-5fc4-ca33-e518-ace430ff9644.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=5a7bbea96a53b29294e863bda1a62c2e)
まとめ
ざっくりとNotebookLMを触ってみましたが、文書要約系のアプリケーションとしてかなり使いやすく、機能もリッチで今までのLLMサービスよりも正確性の高い情報をまとめてくれるのでかなり良いなと思いました。
Googleさん、モバイルアプリ版を切にお待ちしてます!