AtCoder標準入力(Python)

初めに

AtCoderを始めようと思ったので勉強ついでに備忘録を残しておく。処女作。

使用する関数やらの説明

input()関数

input()関数を用いると次のように文字列を入力できるようになる。

入力した文字列がinput()関数の戻り値になる
また、関数の引数に文字列を指定すると、入力エリアの前にその文章が表示される。
(画像で言うと、「好きな文字を入力」)
この文章を「プロンプト」と言う。必要なければ書かなくてOK(競プロではいらない)。

input()関数の戻り値は「str型」なので注意。

split()

文字列.split("区切り文字")で文字列を区切り文字で区切ったリストが戻り値として得られる。
,で区切りたい場合は以下のようにする。

#入力
s = "apple,banana,cheese"

#出力
s.split(",")
#['apple', 'banana', 'cheese']

split()関数の引数を指定しない時は，スペース，改行，タブが区切り文字になる。

#入力
s = "apple banana cheese"

#出力
s.split()
#['apple', 'banana', 'cheese']

リスト内包表記

繰り返し処理や条件分岐の結果をリストにしたい時、リスト内包表記を用いることでコードを1行でまとめることができる。また，処理も速くなる。

[処理 for 変数名 in イテラブル]の形で，繰り返し処理(for文)の結果をリストにできる。

#内包表記を使わずに
double1 = []
for x in range(5):
    double1.append(x*2)

#出力
print(double1)
#[0, 2, 4, 6, 8]

#内包表記を使って
double2 = [i*2 for i in range(5)]

#出力
print(double2)
#[0, 2, 4, 6, 8]

以下はこの記事の標準入力では扱わないが記しておく。

さらに条件分岐を使うときはif 条件式を末尾に加える。
[処理 for 変数名 in イテラブル if 条件式]

#内包表記を使わずに
odds1 = []
for i in range(10):
    if i % 2 == 1:
        odds1.append(i)

#出力
print(odds1)
#[1, 3, 5, 7, 9]

#内包表記を使って
odds2 = [i for i in range(6) if i % 2 == 1]

#出力
print(odds2)
#[1, 3, 5, 7, 9]

さらにelse文を使うときは次のように書く。if 条件式の位置が処理の後ろになっているので注意。
[処理(True) if 条件式 else 処理(False) for 変数名 in イテラブル ]

#内包表記を使わずに
odd10_1 = []
for i in range(10):
    if i % 2 == 1:
        odd10_1.append(i*10)
    else:
        odd10_1.append(i)

#出力
print(odd10_1)
#[0, 10, 2, 30, 4, 50, 6, 70, 8, 90]

#内包表記を使って
odds10_2 = [i*10 if i % 2 == 1 else i for i in range(10)]

#出力
print(odds10_2)
#[0, 10, 2, 30, 4, 50, 6, 70, 8, 90]

map()関数

map(関数,イテラブル)でイテラブルの要素にそれぞれ関数を適用したイテレータを返す。
リストで返ってくるわけではないので注意。

#入力
s = list(map(abs, [3,-8,1,0,7,-5]))
#出力
print(s)
#[3, 8, 1, 0, 7, 5]

標準入力(本題)

1行1列データ

入力

N

#str型(文字列)
s = input()
#int型(整数)
s = int(input())
#float型(小数)
s = float(input())

1行N列データ

入力

A B C

#文字列を１つづつ受け取り
A, B, C = input().split()
#文字列をlist型で受け取り
s = input().split()
#整数を１つづ受け取り
A, B, C = map(int, input().split())
#整数をlist型で受け取り
s = list(map(int, input().split()))

N行1列データ

入力

N
x₁
x₂
・
・
・
x_N

input()は標準入力を1行づつ読み取るのに対して、sys.stdinは一括で読み取る。

N = int(input()))
x = [int(input()) for _ in range(N)]

#行数(N)が不明の時
import sys
x = []
for i in sys.stdin:
    x.append(int(i))

2行N列データ

入力

N
x₁ x₂ ・・・ x_N
y₁ y₂ ・・・ y_N

N = int(input())
x = list(map(int,input().split()))
y = list(map(int,input().split()))

2行N列データ

入力

N
x₁　y₁
x₂　y₂
・
・
・
x_N　y_N

# x,yをそれぞれリスト化(zip(*xy)はxyの転置行列)
N = int(input())
xy = [map(int, input().split()) for _ in range(N)]
x, y = [list(i) for i in zip(*xy)]

# x[i] = xy[0][i], y[i]=xy[1][i]としてリスト化
N = int(input())
xy = [list(map(int, input().split())) for _ in range(N)]

#xがint，yがstrの時
N = int(input())
xy = []
for i in range(N):
    a, b = input().split()
    xy.append(int(a),b)

必要に応じて追加します。

参考にしたサイト

・競プロ等におけるpython3の標準入力
・初心者向けAtcoder標準入力セット(Python)
・【Python 入門】リスト内包表記について解説！
・【Python入門】split関数で文字列の分割の仕方