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Anaconda環境をVSCodeで使う最小構成

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Pythonで遊んでみようと思って、有名なJupyter NotebookかVSCodeのどちらをメインに使おうか考えていたら、こちらの記事に出会った。

心惹かれたのは、

  • .pyもJupter Notebookのように扱えること
  • .ipynbはgitで管理できなくても、.pyならgitで管理できること

環境

  • Windows 11
  • 元々使っていた VSCode
    image.png

この環境から、Pythonのインストールを含めた環境構築を行う。
ちなみに、Powershell上で
python
と打つとMicrosoft Storeがポップアップするが、このインストールは必要ない。

image.png
image.png

結論

  1. Anacondaをインストール。インストール時に、Pathの設定はしない
  2. Anaconda Promptなどで仮想環境を構築
  3. Anaconda Navigatorから接続したい仮想環境を選択
  4. Anaconda NavigatorからVSCodeを起動

※VSCode上でコードを走らせる環境の接続先は変更できるが、パッケージのインストールなど、環境自体の変更はAnaconda Navigatorで選択していたものに対してしかできない。
※Windowsのスタートメニューから開いたVSCodeではどの環境についてもパッケージのインストールなどはできない。コードの実行はできる。

Anacondaのインストール


image.png

から、Anaconda3-2022.10-Windows-x86_64.exeをダウンロード&実行。

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ウェブページを開く最後のチェックマークを外してFinish
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Windowsのスタートメニューに anaconda の各ソフトが表示されるようになった。
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VSCodeに接続せず、単純にAnacondaを使ってみる

Anaconda Navigatorを起動。
新しいバージョンが出ているらしいのでUpdate

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Anaconda Navigatorがbusy状態だといわれるが、Yesで終了
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インストールが終わると Navigator を起動するか聞かれるので、Launchをクリック
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起動したNavigatorの様子。Jupyter Notebookを開いてみる。
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image.png

右上のNewからPython3を選択して、新規スクリプトを作ってみる。
image.png

image.png

import sys
sys.version_info

をはじめのセルに記入して実行。
Pythonのバージョンが3.9.13であることがわかる。
image.png

Anaconda Promptで仮想環境を作ってみる

conda env list

で存在する環境のリストが得られる。初期状態ではbaseしか存在しなく、
pythonを読み出すことで、そのバージョンが先ほども表示された3.9.13であることがわかる。
image.png

それでは以下のコマンドで仮想環境を構築する。

conda create --name <仮想環境の名前> python=<指定バージョン> <インストールするパッケージ?>

今回の設定はこのよう。

conda create --name env310 python=3.10 numpy

※ python=3.5では後々の、VSCodeでinteractive-1の接続先を3.5に変更する際にwin32apiをインストールできないというエラーが出たため、3.10にしている。ほかのバージョンは試していない。

ダウンロードやインストールされるパッケージが表示され、
実行するかどうかがProceed ([y]/n)?で聞かれる。yを打つ。
image.png

改めてconda env listで環境を確認すると、env310が追加されている。
image.png

conda activate env310で仮想環境に接続できる。
conda env listの*印の位置も変更されている。
pythonを起動すると、バージョンが指定した3.10.Xになっていることが確認できる。
image.png

VSCode上でスクリプトを指定した仮想環境の上で実行する

Anaconda Navigatorではなく、windowsのスタートメニューからVSCodeを開き、適当なフォルダ(今回はD:\python-test)でターミナルを開いて、condaを呼び出す。
Pathが通っていないと怒られる。

PS D:\python-test> conda
conda : 用語 'conda' は、コマンドレット、関数、スクリプト ファイル、または操作     
可能なプログラムの名前として認識されません。名前が正しく記述されていることを確     
認し、パスが含まれている場合はそのパスが正しいことを確認してから、再試行してく     
ださい。
発生場所 行:1 文字:1
+ conda
+ ~~~~~
    + CategoryInfo          : ObjectNotFound: (conda:String) [], CommandNotFo      
   undException
    + FullyQualifiedErrorId : CommandNotFoundException

PS D:\python-test>

image.png

Anaconda NavigatorからVSCodeを起動する。すると、CondaへのPathが通っている。
これ以降はすべてAnaconda NavigatorからVSCodeを起動する。
VSCodeでconda env listを実行すると、先ほど作ったenv310が表示される。
しかし先ほどのAnaconda Promptと異なるのは、先頭に(base)が書かれていないことである。
image.png

conda activate env310
conda env list

を実行しても、env310環境に移行したように思える出力は得られない。

image.png

とりあえず、testcode.pyを作ってみる。
#%%でJupyter Notebookのようになると聞いていたが、ならない。

image.png

デバックなしで実行しようとしても、拡張機能のインストールを求められ、実行することができない。
どうやら拡張機能のインストールはどうしても必要らしい。
image.png

image.png

だからMicrosoft純正のPythonをインストールする。
image.png

すると一緒に
JupyterやPylanceという拡張機能もインストールされた。
一緒にインストールするならそう書いてくれればいいのに。
image.png

ただし、変化は劇的で、#%%の上に、セルの実行と表示されるようになった。
image.png

拡張機能をインストールすると、ターミナルを起動するたびに

C:/Users/shiga/anaconda3/Scripts/activate
conda activate base

が実行されるようになる。
image.png

セルの実行をクリックすると、そのセルが実行され、
pythonのバージョンが3.9.13であることがわかる。
image.png

.pyのファイルを開いているときだけタスクバーに表示される、Python Interpreterをクリックする。
使用可能なpythonが表示される。env310の3.10.9が含まれているから、それを選択。
image.png

しかし、testcode.pyで出力されるpythonバージョンは変わらない。
なぜなら、右上のinteractive-1ウィンドウの接続先がbaseになっているからである。
image.png

クリックしてするとドロップダウンが現れるから、
別のカーネルを選択をクリック。
image.png

Python環境をクリック。
image.png

するとenv310が選択できるから、env310を選択。

image.png

するとこのような警告が現れる。
env310環境にはnumpyしかインストールされていないから、jupternotebook用のパッケージをインストールする必要があるらしい。インストールする。
image.png

プログレス画面を経て、
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このような状況になれば、正常にenv310に接続できている。
image.png

接続後にtestcode.pyを実行すると、バージョンが3.10.9で実行されていることが分かる。
これでコードを実行するカーネルを選択することが出来るようになった。
しかし、依然としてターミナルが接続しているのはbaseであり、env310ではない。
image.png

接続しようとしても、できない。
image.png

VSCodeを閉じないまま仮想環境をカスタマイズする

ターミナル上ではenv310に接続することが出来ないので、
仮想環境に足りないパッケージをインストールするときに困る。
testcode.pyに新しいセルとして、

# %%
import numpy as np
print('numpyはimportできる')
import pandas as pd
print('pandasはimportできない')
# %%

を追加する。numpypandasをインポートするコードである。
env310環境ではnumpyしかインストールされていないため、pandasがインポートできない。
image.png

これは、anaconda promptでenv310環境に接続した後、

conda install pandas

を実行することで解決する。
image.png
image.png

VSCodeを閉じて、仮想環境をカスタマイズする

VSCode上で、接続する環境をenv310に変えられなかったのは、Anaconda Navigatorがbaseに接続した状態でVSCodeを起動していたからである。
image.png

env310をクリックして、接続先を入れ替える。
image.png

なお、env310にはjupyter notebookはインストールしていないので、Anaconda Navigator上ではLaunchボタンではなく、Installボタンが表示される。
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VSCodeを起動すると、デフォルトで実行されるコードが

C:/Users/shiga/anaconda3/Scripts/activate
conda activate env310

に変更されている。
image.png

conda env listで接続先を確認すると、env310に接続されていることが分かる。
image.png

env310にはまだインストールされていないパッケージであるmatplotlibをimportしようとすると、エラーが起きる。

# %%
import matplotlib as mp

image.png

それではenv310に接続したターミナル上で、

conda install matplotlib

を実行する。無事インストールすることが出来た。

image.png
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改めて、matplotlibをimportするセルを実行すると、エラーなくimportすることが出来る。
image.png

試しにサインカーブを描いてみる。上手くいった。
image.png

参考サイト

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