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Microsoft Power BIAdvent Calendar 2024

Day 22

どこからがPowerBI?どこまでがExcel?(PowerQueryの話)

Last updated at Posted at 2024-12-19

はじめに

Power BIに興味を持った方に向けて、Excelとの違いを簡単にまとめます。
「EBPMを推進したいのでPowerBIを導入する。将来的には全社展開していく」
そんなことを考えはじめた方のお役に立てれば幸いです。

※BI(ビジネスインテリジェンス)とは、多様なデータソースからデータを収集・加工・分析・可視化し、業務上の意思決定に活用すること。

PowerBIとは

PowerBIはデータの共有・可視化を行うためのツールで、Microsoft PowerPlatformの一員です。
Desktop版・Pro版などのラインナップがありますが、ここでは一括りに論じます。

Power Queryとは

Power Queryはデータの前処理(※)を行うためのツールで、ExcelやPower BIに搭載されています。
※データを利用しやすくなるよう変換、結合、欠損値補完などで整えること

データはファイルだけでなく各種データベースやオンラインサービスといった多様なデータソースから受け取って利用できます。
PowerPlatformファミリーなのかofficeファミリーなのか微妙な立ち位置のヤツです。

  • Power Queryはデータの前処理を行うツール
  • Power QueryはExcelとPower BIの両方に搭載されている
    大事なことなので2回言いました。

どこまでがExcel?

すなわち、BIツールの紹介としてよく書かれている「大量データの前処理」「多様なデータソースからのETL」はPowerBIにおいてはPowerQuery側の機能であり、
同じくPowerQueryを搭載しているエクセルでも(ほとんど)同じことができます。
さらに、エクセルはPowerPivotも組み合わせればリレーションシップや可視化まで可能であり、ビジネスインテリジェンスへの対応範囲は意外と広いのです。

改めて、どこからがPowerBI?

そんなエクセルに対して、PowerBIの差別化ポイントは以下のような点になります。
更に大量のデータ処理(数百万レコード規模、多数のデータソース)
更に多様かつ動的な可視化表現
更にリアルタイムかつ高度なデータ更新

PowerBIはどんなとき必要か

ここまで読んでくださったら、「EBPMを推進したいのでPowerBIを導入する」というロジックは飛躍していると分かっていただけると思います。

言うまでもなく一般ユーザーにとってはエクセルの方がデファクトスタンダードですので、
PowerBIに惹かれたEBPM推進担当者は、「Excelでいいじゃん」 という自問からは逃れられません。

PowerBIを展開する際には、以上の話を踏まえて「エクセルでなくPowerBIであるべき理由」をしっかり掘り下げておく必要があります。
もちろん、BI黎明期の啓発にエクセルを活用したうえで段階的にBIを導入するといった両刀遣いも有効です。

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