概要
特徴 | CloudFront | AWS Global Accelerator |
---|---|---|
レイヤー | L7(アプリケーション層) | L4(ネットワーク層) |
プロトコル | HTTP / HTTPS | TCP / UDP |
主な用途 | 静的/動的コンテンツのキャッシュ配信 | アプリ全体の高速・安定ルーティング |
キャッシュ機能 | あり | なし |
対象リソース | S3, ALB, EC2, MediaPackage など | NLB, ALB, EC2, Elastic IP など |
グローバル展開 | 各エッジロケーション | 各エッジロケーションから最適リージョン選択 |
課金モデル | リクエスト数・データ転送量 | アクセラレータ+データ転送量 |
ユースケース
CloudFront のユースケース例
- 静的ウェブサイトの高速配信
- HTML/CSS/JavaScript をキャッシュして遅延を削減
- 動画・画像配信サービス
- コンテンツをエッジにキャッシュし、高速ストリーミングを提供
- API レスポンスのキャッシュ
- GET リクエストをキャッシュし、バックエンドの負荷を軽減
AWS Global Accelerator のユースケース例
- グローバルに分散された API の高速化
- 地理的に近い AWS エッジから最適なリージョンへルーティング
- ゲームやVoIPなどのリアルタイム通信アプリ
- TCP/UDP の高速かつ安定した通信経路を確保
- ミッションクリティカルな SaaS アプリ
- 高可用性とフェイルオーバー対応のインフラ強化
まとめ:どう使い分けるか
- Webコンテンツや動画配信、静的・動的コンテンツのキャッシュが必要な場合 → CloudFront
- TCP/UDP を使ったグローバルアプリの可用性・スピードを高めたい場合 → AWS Global Accelerator